土は何処へ行った？

写真：「梅小路公園」周辺

おれが京都に来て　ちっとも気づかなかったが…
最近やっと…と言うか　歩いていた時に気づいた事がある。
確かにおれの家の近所には　大分古い民家や町並みと言うか　そう言うものに囲まれている。
おれの家も　言い換えれば「町屋」のような家を改築したものだろうな。
近所にも「町屋」は沢山有る。
が　土が無い事に気づいた。
有るのは有るんだよな。
畑などが結構有るし　公園だって沢山有る。
だけど　歩く為に有る「土の道」が無いんだ。
だからこそ　東寺に行くとホッとするんだろうな。
庭みたいだから　東寺へ行ってベンチに座り　一服するんだ。
お供はチビとみ～…と　いきたいとこだけど　EOS KissデジタルX かコンデジだ。
写真整理していても　土が有るのは神社仏閣や公園や学校だ。
近所の家は玄関先に　必ずと言って良いほど植木鉢や花を飾る家が多い。
多分京都の路地裏の　代表的な光景なんだろう。
気持ちが和むんだ。

で　見つけた土が有る。
ジャスコや業務スーパーに買い物に行く途中　それを見つけた。
おれは　行く時に歩いた同じ路地を歩かないんだ…と言っても　今では同じ道を変えて歩いている。
去年の事だったんだけど　ふと路地裏に入ったら畑が有り　畑の南側にだけ土の道が有った。
今はそこが恋しいのか　なるべくそこを通っている。
そこから近い「西寺跡」で　たまぁ～～～に一服するんだ。
中央に小高い丘が有り　その丘には「夫婦木」なるものが　高々とソビエテ居る。
良い絵なんだよな。
おれを引き付けるのは　中央が小高くなっている為に　沢山土が有るような気がするんだよ。
それとこの間　夜遅くまで撮影していた「梅小路公園」は　夜でも入れる事が分かったから
これは大発見に等しい。
これからどんどん暖かくなって来るから　その公園は丁度良い安らぎになるかもしれない。

今TVなどで「地球温暖化」が叫ばれている。
京都でこうだから　他の都市も結構来てる所まで来ているんだろう。
これ以上温暖化が進むと…
以前住んでいた所でも　年々雪が降らなくなり　がきんちょの頃雪遊びをしたのが嘘のようだ。
田舎でさえこうだ。
京都を客観的に見ると「古い都会」と言う感じがする。
アナログとデジタルが混然一体となって　何とも面白い風景だ。
京都も一生懸命だ。
町の景観を損なわない為に　色々と努力をしていて　それを実行している。
しかし　この京都でさえ雪が降らなくなったと言う。
確かに住んで見て　数回しか雪を見ていない。
越して来る前に　防寒対策として色々防寒着を買い込んだのに…雪が降らない。
おれの推測だけど　土が無いからだろう。
これ以上土が無くなるのは反対だし　かと言ってどうする事も出来ないのが現状だ。
一人一人出来る事と言えば　エネルギーの無駄を無くす事…
つまり　ガスや電気だとか　そう言う事だろうな。

小さい事だけど…見なくなった蝶が有る。
紅シジミとか紫シジミとか言っていた　小さい蝶だ。
この蝶は　一体何処に行ったんだろうか？
土と共に消えて行く運命だったんだろうか？
何時の世の中でも犠牲になるのは　とても小さい動植物なんだよな。
原因を作った人間でも　小さい子供も　やはり同じ運命なんだろうか？