最後は夕食ユニットの「Supper」です。
3種類のKレーションをみると本当にこれだけで満足できるの??
と思うと思います。
実際栄養面では補っていましたが、満腹中枢は満たされなかったようです。
以下資料の流用
K-Rationは当初、空挺部隊用として開発されましたが、その利便性から一般の陸軍兵士の間にも広く支給されるようになりました。
さてこのK-Ration、実際の兵士たちの間ではどのような評価だったのでしょうか?
MILITARIA MAGAZINEのJean Boucheryのレポートでは「1944年、第84師団戦闘部隊が前線に向けて通過する際、短い休息の間に何人かのG.I達が5箱分のK-Rationを開けると、箱からタバコだけを抜き取って、大笑いしながら残りの中身をぶちまけたのだった、他のG.I達も同じ行動をしており、堀の中に箱の中身を本当に投げ捨てていたのである」と、書いています。
また他の記述には「元伍長はK-Rationに入っていた合成レモンジュースの粉末を、戦闘中に飯盒を磨くのにうってつけだったと高言していた」とまで書いており、いかによく出来たK-Rationでさえも、兵士たちの間から「恐怖のK-Ration」と陰口を叩かれ、かなり毛嫌いされていた事が良く分かります。
しかしこれは恵まれた米軍兵士だから言えるジョークであり、旧日本軍の体験記には「鹵獲したK-Rationのメニューの豪華さに目を見張った」とか、「捕虜となったあと、米軍から与えられた箱入りの戦闘食を食べているうちにすっかり体調が良くなった」などという記述はそこかしこで見られます。
K-Rationが評価を落とす原因になったのは、本来2,3日の短期間の使用を目的に開発されているにもかかわらず、時には1週間もKレーションが続く事すらあったという間違った使用方法にあります。
太平洋やイタリア戦線のように補給を人やロバに頼らざる得ない地域では、軽量コンパクトなK-Rationの占める割合が多く、結果、ビル・モールディング著「UP FRONT」に書かれている「K-Rationが引き起こしたトラブルの原因はメニューの単調さから来た物だ、確かに必要カロリーやビタミンは含まれているだろうが、満腹するには程遠く、K-Rationを食べるのには忍耐が必要だった」というように、同じ内容の食事ばかりで慢性的な味覚的欲求不満が障害になってしまったわけです。
確かに何度かのメニュー変更はありましたが、基本的にK-Rationのメニューは1種類であり、朝、昼、晩の内容の違いもそれほどはっきり分かれたものでなかった為、直ぐに飽きがきてしまったのでしょう。
先ず開けると出てくるのはトイレットペーパーです。
こんな量で足りるのか?
入っている缶詰はビーフ&ポークローフ
タバコはキャメルが入ってました。
ビニールの中に入っている黒っぽい物体は酸化したブイヨンスープの粉末。
袋側面に見えるのは、スイートチョコレート(チョコレートバー)
残りはフルサイズのクラッカー×4枚です。
3種類のKレーションをみると本当にこれだけで満足できるの??
と思うと思います。
実際栄養面では補っていましたが、満腹中枢は満たされなかったようです。
以下資料の流用
K-Rationは当初、空挺部隊用として開発されましたが、その利便性から一般の陸軍兵士の間にも広く支給されるようになりました。
さてこのK-Ration、実際の兵士たちの間ではどのような評価だったのでしょうか?
MILITARIA MAGAZINEのJean Boucheryのレポートでは「1944年、第84師団戦闘部隊が前線に向けて通過する際、短い休息の間に何人かのG.I達が5箱分のK-Rationを開けると、箱からタバコだけを抜き取って、大笑いしながら残りの中身をぶちまけたのだった、他のG.I達も同じ行動をしており、堀の中に箱の中身を本当に投げ捨てていたのである」と、書いています。
また他の記述には「元伍長はK-Rationに入っていた合成レモンジュースの粉末を、戦闘中に飯盒を磨くのにうってつけだったと高言していた」とまで書いており、いかによく出来たK-Rationでさえも、兵士たちの間から「恐怖のK-Ration」と陰口を叩かれ、かなり毛嫌いされていた事が良く分かります。
しかしこれは恵まれた米軍兵士だから言えるジョークであり、旧日本軍の体験記には「鹵獲したK-Rationのメニューの豪華さに目を見張った」とか、「捕虜となったあと、米軍から与えられた箱入りの戦闘食を食べているうちにすっかり体調が良くなった」などという記述はそこかしこで見られます。
K-Rationが評価を落とす原因になったのは、本来2,3日の短期間の使用を目的に開発されているにもかかわらず、時には1週間もKレーションが続く事すらあったという間違った使用方法にあります。
太平洋やイタリア戦線のように補給を人やロバに頼らざる得ない地域では、軽量コンパクトなK-Rationの占める割合が多く、結果、ビル・モールディング著「UP FRONT」に書かれている「K-Rationが引き起こしたトラブルの原因はメニューの単調さから来た物だ、確かに必要カロリーやビタミンは含まれているだろうが、満腹するには程遠く、K-Rationを食べるのには忍耐が必要だった」というように、同じ内容の食事ばかりで慢性的な味覚的欲求不満が障害になってしまったわけです。
確かに何度かのメニュー変更はありましたが、基本的にK-Rationのメニューは1種類であり、朝、昼、晩の内容の違いもそれほどはっきり分かれたものでなかった為、直ぐに飽きがきてしまったのでしょう。
先ず開けると出てくるのはトイレットペーパーです。
こんな量で足りるのか?
入っている缶詰はビーフ&ポークローフ
タバコはキャメルが入ってました。
ビニールの中に入っている黒っぽい物体は酸化したブイヨンスープの粉末。
袋側面に見えるのは、スイートチョコレート(チョコレートバー)
残りはフルサイズのクラッカー×4枚です。
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