sugisanの趣味のおはなし

1/6サイズのドールや、実物ミリタリー関係の公開をします。

ベトナム戦争中のグレネードベスト

2008-10-18 14:44:40 | 実物軍装品
shimaさん http://angel.ap.teacup.com/shima/ がグレネーダーの作品を作っていいるようなので、参考に写真をUPしました。
写真はすべて当方のコレクション実物(1/1)です。
本当は写真1枚目のグレネードバンダリアの中身入り(演習弾の弾頭付き6発入り)
があるんですが、行方不明。。。もちろん発火済みですよ。


これはベトナム戦争中に使用されたM79グレネードランチャー用のバンダリアです。
本当は中にプラ製の弾頭を保護するカバーが付いています。



本体に縫い付けられた紐は斜めに縫いつけられているのが分かると思います。




M16用のバンダリアです。
昔バンダリアに20連マガジンを入れたい一心で買い集めていたらいつの間にかバンダリア3本分、マガジン21本が集まっていました。
他にも数本あったりします。
このマガジンも今はレアアイテムですねー。


この写真は紐が縫い付けられている部分を拡大したものですが、グレネードようと同じく斜めに縫いつけられているのがわかります。
こうすることによって体にフィットするんですよねー。
1/6のメーカー製はまっすぐに縫いつけられていたと思います。
そんな細かいところなんかどうでも良いと思うかも知れませんが、フィット感が違うので、見た目が変わると思いますよ。



これは皆さんご存じのグレネードベストです。




印刷が見にくいですが、1968年製です


M1967装備が採用された時プラボタンが使われたのですが、破損の問題があったりで、その後採用された装備には使われてないです。
確かに状態が良いのにボタンが破損しているなんてことありました。



これは初期型のグレネードベストで後期型より簡素なつくりになっています。
ナイロンのメッシュも安っぽいというか、質が悪くて強度が無さそうといった感じを受けました。
持っている自分が言うのもなんですが、このベストは入手難易度Sクラスです。
初期のM72ロケットランチャーくらいかな?






WWⅡギャリソンキャップ

2007-04-12 20:32:00 | 実物軍装品
今回は久し振りに当方のコレクションの紹介です。

写真はギャリソンキャップ、いわゆる略帽で海外勤務する際にサービスキャップの変わりに支給されます。



パラシュートのマークが付いたパッチは空挺章で、パラシュート部隊歩兵用の初期型となります。
後期になるとパラシュート・グライダー歩兵用のマークが合体し、各科共通になります。





空挺章の反対側には少尉の階級章がついており、これは将校の基本的な装着例です。



ブラックとゴールドのラインはパイピングと呼ばれ、これは将校用のものとなります。
ちなみに歩兵用のパイピングは水色です。
また、砲兵や騎兵など各科によってパイピングの色が違うので、一度ネットで検索して見ると良いかも知れません。



今回このギャリソンキャップを紹介したのは、このキャップの持ち主が判明したからです。
元々これは以前海外の空挺コレクター経由で日本人から譲って頂いたのですが、空挺コレクターからの話ではこの持ち主は第二次世界大戦中の1944年6月6日に実施された連合軍によるナチスドイツ占領下のフランス ノルマンディーへの降下作戦でアメリカ第82空挺師団の将校として参加し、降下後直ぐにドイツ兵に殺されたそうだとのことでした。

パッチの付き具合等から当時の実物であると認識はしていたのですが、その証明となる資料をずっと探していました。




頼みの綱はAMERICAN BATTLE MONUMENTS COMMISSION(米国戦闘記録委員会?)
http://www.abmc.gov/home.php

に照会することで、認識番号と名前から個人の戦歴をしることもできるホームページで、検索するには本人のネームを入力する必要がありました。(認識番号からでは検索出来ない)
一応キャップの裏に本人の階級(2ND LT:少尉)とネームが書いてあったのですが、アルファベットが判別し難く困難を極めました。

認識番号は数字の長さから省略してあるようなので、余計検索しづらくなり、しばらく放置しおりました。

たまに眺めてはどんな名前か想像してみましたが、今日ふと、sobelかseibelに見えたので早速入力して検索したところ、聞いていた内容とは別の結果が出てきました。


照会の結果「氏名:Thomas J.Seibel 認識番号:01824236 入隊地:ペンシルバニア 所属:アメリカ陸軍第101空挺師団506パラシュート歩兵連隊 第一大隊C中隊(『プライベート・ライアン』のライアン二等兵と全く同じ中隊) 階級:少尉 1944年9月17日 戦死 埋葬場所:オランダMargraten 米国戦没者共同墓地」と出てきました。
下記のURLは兵士の資料です。
http://www.marketgarden.com/database/roll3/index.php

マーケットガーデン作戦は1944年の9月17日から行われた連合軍の作戦。連合軍がドイツ国内へ進撃するのに大きな障害であるオランダ国内の複数の河川を越えるために、空挺部隊を使用して同時に多くの橋を奪取する作戦であった。
作戦は途中のナイメーヘンのライン橋の占領までは成功したが、アーネム(アルンヘム)での最後の橋は英軍の第1空挺師団が壊滅するなど大損害を受けたために奪取できず、作戦は失敗に終わった。史上最大の空挺作戦は9日間で連合軍側の戦死・行方不明者は17,000人を越えたそうである。
奇しくもこのキャップの主、Seibel 少尉もその中の一人だったことになる。
最後に資料のURLを載せましたが、決して面白半分でやっている分けではありません。

この資料を見つけたとき、この人は何を思い死んでいったのであろうかと考えると胸が締め付けられるような思いでした。

このギャリソンキャップは今後も大切に保管したいと思います。

もしこの内容に不適切な説明があった場合は修正します。



   Thomas J.Seibel


WWⅡドイツ軍ヘルメット

2007-01-17 20:34:45 | 実物軍装品
私の宝物とも言える実物軍装品を紹介します。

第2次大戦時のドイツ陸軍M42ヘルメット、シングルデカールです。
60年前に製造されてそのままの状態、要は未使用です。

当然ですがシェルは当時のオリジナル塗装、画像③でみられるライナー内装、チンストラップもすべて実物です。

外装シェルは戦中の暗いフィードグレーの塗装が画像②で示した保管時の傷以外は、ほぼ99.9%残存します。デカールも画像①で示すようにまったく完全に残存しています。

内装ライナーもクリーム色の新品状態、保存皮オイルすら未だに塗られていません。皮の乾燥もありません。チンストラップも全くの新品状態。シェルの裏側には塗装業者の黒いスタンプも押してあります。

1/6フィギュアで今後ドイツ軍もやってみたいとは思っているので、この塗装の雰囲気を再現出来たらなと思っています。






MRE食べていたら・・・

2007-01-15 19:46:58 | 実物軍装品
MRE食べていたら、いきなりこんな毒々しい色をしたクッキーが出てきました。
カラフルな粒粒をよく見たらm&m・・・・ yellow12

美味しければ何でもOKって言うことですかねえ。

個人的には普通にチョコチップの方が美味しいと思うのですが・・・

という訳で面白いから写真とって見ました。 yellow25




実物Kレーション「Supper」

2006-05-18 10:53:00 | 実物軍装品
最後は夕食ユニットの「Supper」です。yellow1

3種類のKレーションをみると本当にこれだけで満足できるの??
と思うと思います。
実際栄養面では補っていましたが、満腹中枢は満たされなかったようです。yellow10

以下資料の流用

K-Rationは当初、空挺部隊用として開発されましたが、その利便性から一般の陸軍兵士の間にも広く支給されるようになりました。

さてこのK-Ration、実際の兵士たちの間ではどのような評価だったのでしょうか?

MILITARIA MAGAZINEのJean Boucheryのレポートでは「1944年、第84師団戦闘部隊が前線に向けて通過する際、短い休息の間に何人かのG.I達が5箱分のK-Rationを開けると、箱からタバコだけを抜き取って、大笑いしながら残りの中身をぶちまけたのだった、他のG.I達も同じ行動をしており、堀の中に箱の中身を本当に投げ捨てていたのである」と、書いています。yellow18


 また他の記述には「元伍長はK-Rationに入っていた合成レモンジュースの粉末を、戦闘中に飯盒を磨くのにうってつけだったと高言していた」とまで書いており、いかによく出来たK-Rationでさえも、兵士たちの間から「恐怖のK-Ration」と陰口を叩かれ、かなり毛嫌いされていた事が良く分かります。 yellow17

 しかしこれは恵まれた米軍兵士だから言えるジョークであり、旧日本軍の体験記には「鹵獲したK-Rationのメニューの豪華さに目を見張った」とか、「捕虜となったあと、米軍から与えられた箱入りの戦闘食を食べているうちにすっかり体調が良くなった」などという記述はそこかしこで見られます。yellow13


K-Rationが評価を落とす原因になったのは、本来2,3日の短期間の使用を目的に開発されているにもかかわらず、時には1週間もKレーションが続く事すらあったという間違った使用方法にあります。yellow15

 太平洋やイタリア戦線のように補給を人やロバに頼らざる得ない地域では、軽量コンパクトなK-Rationの占める割合が多く、結果、ビル・モールディング著「UP FRONT」に書かれている「K-Rationが引き起こしたトラブルの原因はメニューの単調さから来た物だ、確かに必要カロリーやビタミンは含まれているだろうが、満腹するには程遠く、K-Rationを食べるのには忍耐が必要だった」というように、同じ内容の食事ばかりで慢性的な味覚的欲求不満が障害になってしまったわけです。nose4

 確かに何度かのメニュー変更はありましたが、基本的にK-Rationのメニューは1種類であり、朝、昼、晩の内容の違いもそれほどはっきり分かれたものでなかった為、直ぐに飽きがきてしまったのでしょう。yellow20










先ず開けると出てくるのはトイレットペーパーです。
こんな量で足りるのか?yellow6







入っている缶詰はビーフ&ポークローフ



タバコはキャメルが入ってました。yellow19



ビニールの中に入っている黒っぽい物体は酸化したブイヨンスープの粉末。yellow12


袋側面に見えるのは、スイートチョコレート(チョコレートバー)
残りはフルサイズのクラッカー×4枚です。