蘇州大学「酔話会」

不問過去的事、在中国生活快楽、交換消息

中国江蘇省蘇州市蘇州大学
高嶺者留学生の談話室

日本人、なぜ長生き?(さわ)

2011年12月04日 | つぶやき

われら「酔話会」60余歳びとにとって、あと何年生きるかは、やはり気になるところ。そこで、最近のニュースから、日本人の長寿秘訣にせまってみた。先ずは、データーから、そして最後に私見。

12月2日のニュース
厚生労働省は2日、国内最高齢の長谷川チヨノさん(115)=佐賀県基山町=が同日午前8時28分、入居していた老人保健施設で死亡したと発表した。老衰だったという。これにより国内最高齢は、男性の世界最高齢でもある京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん(114)となった。女性の国内最高齢は川崎市に住む113歳。
(チョット私見)木村さん、明治30年生まれ、日清戦争後下関条約―調印会場と伊藤博文像現存―で台湾が日本に割譲された翌年。あっぱれ、日本男性の星、世界の星。オリンピック金メダルよりすごい。祈、自己記録更新。

9月13日のニュース
敬老の日を前にして、厚生労働省は100歳以上(9月15日時点)の高齢者が4万7756人となったと発表した。昨年より3307人増え、41年連続で過去最多を更新。女性が全体の約87%を占めた。
 人口10万人当たりの100歳以上の人数は、全国平均で37.29人。都道府県別では島根県(75.70人)が2年連続で最多となり、2位は昨年3位の高知県(67.58人)。2009年まで37年間1位を維持し、昨年2位だった沖縄県(66.04人)はさらに順位を下げ、3位となった。上位13位まで西日本の県が占め、今年も「西高東低」となった。最少は22年連続で埼玉県(21.13人)。
 厚労省は「沖縄は人口が増えているが、島根と高知は減少しているため、高齢者の比率が高まったのではないか」と分析している。今年度新たに100歳となる人は、昨年度より1683人多い2万4952人。

日本人の平均寿命2010年データー

日本人の平均寿命は
 日本人の平均寿命が、さらに延び女性は22年間も世界の1位を続けている。また、男性も4位から2位へ躍進した。
1)平成18年「簡易生命表」厚生労働省
 日本人の平均寿命は、男性79.00歳、女性85.81歳で過去最高を更新した。男性の20.6%、女性の43.9%が、90歳まで生きる計算になるそうだ。(チョット私見)つまり、男で5人にひとり、女で5人に2人が90歳まで生きる。つまり、酔話会の諸兄はほぼみんな90まで生きる。コマッタね。
2)平成17年との比較
 17年はインフルエンザの流行で男女とも平均寿命がわずかに縮まった。しかし、18年は男性が0.44歳、女性が0.29歳と再び延びた。男女差は6.81歳で、前年より0.15歳縮まった。
3)世界との比較
(1)女性
 厚労省が集めた世界各国・地域のデーターと比べると、女性は昭和60年から22年連続の長寿世界一を維持。2位の香港(84.6歳)、ともに3位のスイス、スペイン(83.9歳)を大きく引き離している。
(2)男性
 男性は17年は4位だったが、18年はアイスランド(79.4歳)に次いで2位で、香港(78.8歳)、スイス(78.7歳)を抜き返した。
(3)将来見込み
 日本の場合、3大疾患で死亡する確率は男性が56.00%、女性は53.57%。3大疾患が克服されれば、男性の平均寿命は8.31歳、女性は7.20歳延びる見込みという。(チョット私見) ということは、節制すれば、酔話会全員百歳まで生きるかも。
長寿の要因は
(1)高い医療レベル
 寿命を延ばす要因としては、国民皆保険制度を基盤とした医療制度や高い医療レベルが挙げられる。具体的には、がん、心疾患、脳血管疾患の3大死因の改善が寄与していた。
(2)食事などの国民の生活習慣
 OECD加盟国のなかでは,日本の総カロリー摂取量や砂糖摂取量が最も少なく、肥満指数(BMI)が30を超える成人(肥満人口)の割合も最も少ない。
 肥満人口は,米国では30.6%であるのに対し、日本は3.2%である。10年ごとの肥満人口の割合の増加率も、日本は他国より明らかに少ないという。
 平均寿命は長ければ長いほどよく、疾患死亡率は低ければ低いほど望ましい。そのためには運動習慣の徹底、食生活の改善、禁煙、減酒など、生活習慣の改善によって疾病を予防しないといけない。また、何らかの目的を持って生きるのが長寿の秘訣。 

さて、ここからは私見
小生、毎日午後通学中の蘇大外語学院の学習資料に次のような記事が載っていた。題名“Graying Population Stays in The Pink”「歳はとっても、ぎっちらこ」。日本人は長寿記録を更新し続けている。その秘密は、医療の進歩、幼児期の栄養。ここは“?”、小生幼児期は毎日ハングリー、むしろ粗食がプラスしているのでは――あとで述べるが、これは根拠がある。あと、規律ある生活習慣、適度な運動、栄養、目的意識をもった生活、みな厚生省の分析に同じ。記事は、60歳以上のひとびとが、どのくらい”Independence”「自活」しているかにも言及している。食事、着物、料理、家計やりくりなど。酔話会同胞はもちろん問題なし。

別のページに“The Search for the Anti-aging Pill”「不老長寿研究」という記事がある。秦の始皇帝が徐福をして、蓬莱に不老長寿の薬を求めさせたが果たせず、兵馬俑に守られて、地下宮殿に眠って二千二百有余年を経た今日、ついに老化を防ぐてだてが、見つかったという記事である。始皇帝ならずとも、老けたくないのはおたがいさま。何が書いてあるのか? 老化を遅らせるには、老化しにくい細胞をつくりあげる。そのためには、低カロリーのバランスの取れた栄養をとる。低カロリー栄養の摂取は長寿の秘訣。老人は30%のカロリーカットが望ましい。日量2500カロリーを1750カロリーに減らす。低カロリー飼育のラットはフリーにえさをたべたラットよりすべて長生きした。カロリー制限されたモンキーは低体温で、膵臓ホルモンのインシュリン分泌レベルが低く、通常は年をとるとともに減少するホルモンを若いままに保つ。また、カロリー制限された動物は、高齢化してかかりやすい病気にもかかりにくい。例えば、低血圧、心臓疾患などにかかわる血液中のグルコース成分が低レベルで正常に保たれる。リーサスモンキーの実験では、15年間慢性疾患にかからなかった。細胞は食物から摂取するグルコースを使って自ら老化していく。

結局、細胞が速く老化しないように、グルコースの供給をおさえる。そのためには、カロリー摂取をおさえる。
すなはち、粗食が長寿の秘訣。さきに、日本人の長寿は、子供の頃粗食がプラスしているのではないかと述べたが、その後も粗食の習慣が身についてしまっている今の日本人高齢者が長生きなのは、うなずける。

始皇帝も美食をしてあんなに太ってしまわなければ、長寿をまっとうできたろうに、49歳(前259~前210)の寿命では、当時としても短命だったと言わざるを得ない。ちなみに、孔子は73歳、老子は83歳まで生きた。

さて、2012年おたがいまた一つ年をとることになるが、酔話会同胞、おたがい暴飲暴食をつつしみ、更に、規律ある生活習慣、適度な運動、栄養、目的意識をもった生活をこころがけ、長寿をたのしもうでは。

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5 コメント

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謝謝 (さわ)
2011-12-04 20:12:43
拙文を尾関さんがスマートにしあげてくれました。
つるかめ、始皇帝のカットは秀逸。
一番ほしかった平均寿命と65歳の平均余命の推移グラフも尾関さんの創意によるサービス。
あらためて、投稿とりまとめも含め尾関編集局長のお骨折りに敬意。謝謝。さわ
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70越え心身老化とつきあうこの頃 ((さわ))
2011-12-06 20:28:37
日本人は長寿。では、自分の老いかげんは、どうかな?諸兄より数歳先行しているので、ひとそれぞれではあるが、一応、諸兄の数年後はどんな感じか、参考まで。

孔子曰く 「身体髪膚皆これ父母に受く、あえて毀傷(きしょう)せざるは、孝の始めなり」。

あえて毀傷した覚えはないが、わが身体最近老朽化顕著。頭髪希少、眼球弱視、歯牙劣化、運動機能後退、なぜか消化機能だけは健在、酒量もいっこうに減らない。自然、食う楽しみ、呑む楽しみを優先させて、日々すごしている。 とはいえ、粗食は身についたさが、体重はここ10年60kg、変化なし。

心身の身の方はこんなぐあいだが、心の方はどうか? 脳機能は身ほどには老朽化しない。記憶力減退は否めないが、知的好奇心は健在。ひまになったせいもあるが、歴史本をよく読む。

中国本が手近に手に入るので、自然に漢文の読書がふえている。脳の方が元気なので、身体を先に老朽化させてはもったいない。身体が先に逝って脳だけ居残るわけにもいかない。せいぜい、暴飲暴食をつつしんで、脳の受け皿には、長生きしてもらおう。まだまだ、読みたい本は山ほどある。

日本では犬まで長寿世界一、ひと換算125歳超だと。粗食だったのか、風土かなあ?雑種も長寿の要素かなあ?(さわ)長寿ギネス犬、プースケ大往生…26歳8か月
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長生きできるかな? (柏寿虎)
2011-12-06 23:36:16
 沢村さんの記事を読んでいて、つい最近私の身近に起こったことをお話しします。個人的なことですが、以前つとめてた会社の先輩が立て続けになくなられたことでした。在籍中はお二方とも、よく目をかけて頂きここ中国に来るに当たっても一泊二日の送別の宴を設けていただいたりしました。A先輩は、私が帰国するたびに紹興酒を持ち帰り日本に着いてから宅急便で送り届けていました。翌日宅急便が着く頃には必ず日本の携帯電話に、「今、届いたよ」と電話をいただいたものでした。それが、今年四月に帰国したときは、届いたと思われる翌日になっても電話が無く、きっと農作業に精を出しておられるのではないかと想像していました。B先輩に電話して様子を尋ねると再度の入院をされたようでした。

 B先輩の時もそうでした。七月の帰国時に少し慌ただしく一週間ほどしか日本に滞在しなかったものだから、瀬戸内海を航行中の中国に戻る船の中から電話だけでも、と思ってかけてみると本人は昨日入院した、との奥さんの返事だったのです。「個室だから、そちらに電話をかけてやってください。」とのことで電話をすると結構元気な声で受け答えをされていました。奥さんの話では、医者の見立てでは余命三ヶ月だ、とのこと。乗船前に電話しなかったことを悔やみながら蘇州に戻ってきました。その後蘇州の夏の暑さに参ったのか、こちらの体力も気力もなく先輩の見舞いどころではない状態が九月中旬まで続きました。そして、九月下旬になって気力が戻ってきたのでボチボチ日本にいこうか、として航空券を手配しました。そうすると、その日の夜、後輩からの電話で、B先輩が亡くなられたと知らせてきました。すぐに航空券の再手配をして翌日関空に発ちました。大阪で一泊のあと翌日に東京に行きお通夜の会場にてB先輩を弔いました。
 とその席にA先輩が亡くなられたことが知らされ、翌日にA先輩の家をお尋ねした次第でした。A先輩が88歳、B先輩が83歳でした。

 沢村さんの情報によるとお二方ともに日本男子の平均寿命を超えておられたことで多少の納得感もあるのですが、A先輩のように存命中に中国「江南の春景色」を経験してみたい、といっておられたことが実現できずただただ残念に思っています。お二方のご冥福をお祈りしている次第です。
2011.12.05 柏尾 記
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長生きしたいものだねぇ! (柏寿虎)
2011-12-09 22:31:32

 沢村さんの情報を読んでいて、日本人はそんなに世界でもまれな長寿国なのだなぁ、感慨深かく受け取りました。
 でも、所見の中で「酔話会のメンバーはほぼみんな90まで生きる」としてあるのは彼のサービス精神から出た言葉なのだろうか? メンバーの中には節制しているとは思えそうもない人もいるように思うのだが・・・・
 暴飲暴食を慎み、粗衣粗食に暮らすといいようですね。そういえば、元日本経済連合会会長をしていた土光さんも、イワシの目刺しを食している写真がよくありましたね。

 いま、79歳の人が90歳まで生きるのは、20%もあるのですね。その20%の確率の中に入りたいものですね。それも、達者な健康状態で・・・・。そのために運動の習慣・食生活の改善・禁煙・減酒をして疾病予防をはかり何らかの目的を持って毎日の生活をする、ということですか。少しがんばってみますか!
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行きて帰らず ((さわ))
2011-12-11 15:30:53
ちょっとした発想。
1957年11月ライカはソ連のスプートニク2号に乗って宇宙へ旅立った。そして、一週間宇宙で生き、地球へは帰らなかった。
宇宙で逝去したはじめての動物。モスクワ一の宇宙研究所の名はライカ。ライカは雌犬だった。
ライカの帰還工程をプロジェクトに組み込んだら、実験は10年の歳月と100倍の費用を要したろう。行きて帰らずを前提に実験を試みるなら、技術も10年前倒し、コストも百分の一。
ライカの人類への貢献度はダイヤモンド。

ヒトの場合、だれが志願者になるか?やるっきゃないのなら、余命いくばくもないつわもの層だろう。頭脳OK,余命あと一年、体力そこそこ、そんな身分でチャンスにめぐりあえたら、ジハード。

臓器提供の選択もあるが、もっとでかいこと。生きて帰らない片道キップをどう使うか?どんなチャンスがあるのだろう? 十字軍、宗教殉じた(と言われた)軍隊。四境戦争の砦となった長州古老隊。人生の末路を玉砕した史実があるにはあるが、死して帰らずを旨とした老人のしたたかさを強大なパワーとして戦ったプロジェクトは未だない。
原電汚染地域の除染などは、老人パワーが使える。石原慎太郎みたいなリーダーが「被爆させて申しわけないが、次世代のために老人決死隊に志願してください、ぼくも行きます」と言えばうねりが生まれる。
要は持ち掛け方。ジハードしたら、天国へ迎えられると宣伝するのもひとつの手。(9.11のテロリストはそう信じていた)

世界人口の1割が65歳以上の高齢者、先進国では3割。この集団が本気になって、世直しに猛進したら、地球はかわる。そう思う。
インターネットの時代、うまく波をとらえて仕掛ければ、地球上のマフィアやファッシストを一掃できるうねりをしかけられる。

それにしても、余命一年、足腰なんとか、ぼけなしの条件がそろえば、それなりにぶちかます価値あるターゲットに向かって猛進したいなあ。老人がみんなそう思い出したら、
マフィアなんか尻尾を巻いて逃げだすよ。
 そんなこんなで、人生末期を迎えるにあったても、いろいろ考えるのに忙しい。
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