お知らせ
「慢性膵炎」や「橋本病」などの病気の話から、ウチら夫婦のおバカな出来事など、いろいろと綴ってます
病気の事に関しては専門家ではありませんし、フツーの膵炎患者さんとは若干違うところがありますので決して真似をしないようお願い致しますヾ(_ _*)
トロロ
慢性膵炎…膵臓すらよくわからない私には未知の病
ご存知ですか?膵臓
内臓の事を総称して「五臓六腑」と言いますが、膵臓はこれには含まれていません
膵臓自体、発見されたのが遅かったため、らしいです。
そんな膵臓くんの病、専門医も少ないのに、素人の私にわかるはずもない
そして食事制限になるワケだが、病院では大まかな説明しかしてもらえなかった
だったら自分で調べるしかないでしょ~
しか~し、この時点でトロロ家にはPCはな~い
トロロ 「PC欲しいなぁ~ 」
ダーリン 「身分不相応 」
過去にねだった時に、たったこの1言で片付けられた。
それにその時はなくてはならないモノではなかったし。
で、仕方なく、本屋へ行き、店員さんに、ようやく1冊だけ見つけてもらった。
しかし、その本だけでは食事の事がいまいちわからない。
叔母の家に行くと言う母に土産を聞かれたので本を頼んだ。くぅ~~っ、悲し~
そしていくつかの本の中から色々メニューが載っているのを選んで買ってきてもらった。
ここからようやく普通の食べ物に近い膵炎食を食べる
(それまでは怖いのでお粥、うどん、素麺、鶏ささ身とかダイエット食!
とにかく、脂質のないっぽいモノを選んで食べていた。)
私は結婚前は普通の体型…少し痩せてたかな?
それが結婚後、急激に太り、結婚前より10キロ増 !
ヤバイと思いながらも、ズルズルと。それがこの食事制限でナント!
6キロ減 !!!!
いや~、なかなかダイエットって出来ないけど、病気となるとね~あっという間よね~
ちょっと、いや、結構嬉しい (悩んでる方には申し訳ないが正直そう思った)
しか~し、いい事ばかりではない。
体力が異様に落ちた 仕事がしんどい
それに、体重の減りはなだらかではあるけれど、止まらない。
このまま止まらなかったら、どうなるんだろう ?ちょっと不安が出てきた。
『まぁ、結婚前の体重くらいまでは大丈夫でしょ 』
しかし、病院で体重を聞かれた時、医師から一言。
医師 「今の体重がベストだから、これ以上は増えても減ってもダメだからね 」
それって、難しくない ?
案の定、そこから緩やか~に、減り続け2キロ減
つまり人生で一番太ってた時(病気発覚前)より8キロ減 !
こうなると洋服、下着、全てのサイズが変わってくる。
なんてこった!こんな所でもお金がかかるじゃないか!
しかも今買って大丈夫という自信もない。で、買わずにブカブカスタイルで。
でもね、病院代って、結構なものになるワケよ
調子悪ければ点滴もするし、薬だって段々増えてくるワケよ
私の場合、他に橋本病の薬もず~~~っと飲まなきゃいけないって言われてたし。
その検査だって年に2回。膵炎でも定期的に検査しなきゃいけないし。
だから余分な所でお金なんてかけられなかったのよね~
そんなこんなで、仕事も辞められないし、でも体はキツくなっていくしで段々不安に
そして、私の中で「この先どうしよう?」から「このままでいいのかな?」に変わっていく。
だって、ダーリンが可哀相過ぎる !
食事制限にも付き合ってくれるし、お金だって、こんな事で使っちゃって…
どうにかならないものかな~なんて思いながらも結局はどうしようもなく、ダラダラと過ぎていく事に…
そして、胃カメラの後に続く。
その後、異変が続いた。
食事を摂った後、吐く事があった
でも、ほんの少しだけ。微量なので、気にしなかった。
しかし、続く。 あまりにも続く。
『やっぱ、何かおかしい 』
痛みもずっとではないが、続いていたし、ダルさが半端じゃない
橋本病でもダルさが出るので、ずっとこの病気のせいだと思っていた。
肩こりが異常にひどく、マッサージで「50代の人の体」とか「土方仕事してる男性の体」と言われた事もあった
『やっぱ、もう一度診てもらおう』
とりあえず、エコーを頼んだ。
前日の午前0時より、絶食・絶飲・禁煙。これが毎回しんどい
だって、寝るのは午前4時過ぎ。4時間以上もどうすんの~~~
まぁ、仕方ない…。
「トロロさ~ん」
頭がボ~ッとしてて、呼ばれたのに気付かなかった。
慌てて診察室へ入り、準備オッケ~
色々な所で先生の手が止まり、画像を撮っているようだが、どうもハッキリしないみたい。
それも、そのはず。場所が違~う
トロロ 「もうちょっと、こっち。あ、その辺… 」
医師 「あっ…ちょっ…う~ん、膵臓が~腫れてるねぇ 」
『す、すいぞうって、どこだっけ?ってか、何だっけソレ ?』
結局また○○○病院へMRCP検査~。またかよ~
で、また絶食・絶飲・禁煙…。くぅ~~~
MRCPは音が凄い。あの中に入ってる間30分くらいだったかな?ずっと大音響。
それを知ったのが、検査室に入ってから。
で、「耳栓いる?」って。そりゃ、いるでしょ~。そんなうるさいんなら。
「はいっ」…くれると思ったら買わされた。みみっちぃなぁ~
検査開始~
『…ちょっ、ちょっと、狭いなぁ
こんな時に、地震とかあったら、潰されて死んじゃうよなぁ 』
『い、イカン!呼吸が… 何か違う事考えなきゃ!え~っと、え~っと…
そうだ、何か歌を歌おう。大音響なら聴こえないだろうしね』
ちょっと口ずさんでみた お?これいいかも~ と、その時、スピーカーから?
技師さん(?) 「トロロさん ? …大丈夫ですか?」
トロロ 「(試しに小さい声で) あ、はい 」
技師さん(?) 「気分悪くなったら、遠慮せずに仰って下さいね~ 」
トロロ 『…聞こえてる。間違いなく聞かれた、鼻歌… 』
そういや、入る前にも何か言ってたな、何かあったら言ってくれって…。
はぁ~~~っ、馬鹿だ私
お陰様で、緊張も何も全部飛んだ。もう何でもいいやって感じ。
そんなこんなで検査は思ったより早く終わったように感じた。
その後、検査結果を聞きに行く
医師 「慢性膵炎です。これはね、膵臓の病気で、治らない病気なんです。
この後、どうしますか?このままウチで診ましょうか?それともかかりつけ医にお任せしますか?」
トロロ 「…かかりつけ医に、頼みます。」
正直、何だかわからなかった。頭がボ~ッとしてたみたいで
かかりつけ医に写真を見せに行く。そこで、やっと頭がハッキリしてきた。
でも、まだ何かしっくりこない、って言うか、他人事みたいな。
医師 「肩凝ってたでしょう。言ってくれなきゃ~」
トロロ 『いや、だって肩こりくらいの事をいちいち言わないでしょ~』
医師 「この病気は禁酒・禁煙に脂質制限が大事だからね。これだけは守ってね」
ここでやっと事の重大性がわかった。
トロロ 『もう一生お酒が飲めない。煙草も吸ったらいけない。脂質制限?どんな食事摂ればいいの?』
医師 「この病気は厚生省が難病指定している病気で…」
すぅ~~っと血の気が引いた
私の場合、原因不明の「特発性慢性膵炎」というモノだという事。
1日30gしか脂質を摂ってはいけないという事。
禁酒・禁煙に心がける事。
…他にも色々説明されたが、よく覚えていない。
これから、どうしよう…。どうやって生きていこう
…それで頭がいっぱいだった
そう、こういう状態になる前に異変があったんだ。
その年の春、職場での事。
私は屋外で働いていましたが、その日は残業で(いつもだけど)周りは真っ暗。
アルバイトの女の子が色々話しかけてきていたので、残業とはいえ楽しかった。
後ちょっとで終わるという頃から鳩尾の辺りが痛くなってきた。
少しすればいつも治るのだが、この日はどんどん痛みが強くなる。
バイトの女の子に笑顔で話していたのがだんだんと苦痛の顔へ。
慌てた彼女は後は自分がやるからと言って引継いでくれた。
帰り支度をしに休憩室へ行くとバイトの男の子が1人。
何か話しかけてきていたが、内容はほとんど覚えていない。
何か飲んで一息つけば治まる。そう思って飲み物を飲むと痛み倍増!!!口もきけなくなった。
バイトの男の子はしばらくして異変に気付き、「大丈夫ですか?」を繰り返す。
どうにか事務の女の子を呼んで~と言うと床に崩れてしまった。
私は胃痛だと思っているので少し休めば大丈夫だと思っていたが何かが変!
そのうち社員もかけつけ残業後のパートもかけつけ大騒ぎに。
『頼むから皆帰ってよ~。見てないでよ~ 』
そんな思いも届かず、周りでは好き勝手に診断を始めている。
「胃痙攣だよ」
「いや、この痛み方は胆石だよ」
『そんなの、なんでもいいよ 』
とにかくこの見世物状態が嫌だった。
気力(?)を振り絞って立ち上がり、まず椅子に腰掛けテーブルに突っ伏す。
自宅は原付で3分かからない。
『…帰ろう 』
帰れるか、自信はなかったが、この状況に耐えられなかった。
救急車を呼んだ方がいいという皆の結論に保険証がないとかワケわからない理由で
引き止める人たちに挨拶もせず振り返ることもせず休憩室を出た。
家には無事着いたが痛みは続いている。
居間までくると、そのまま横になった。だが余計に痛む。
携帯が鳴り電話に出ると母だった。そう、この日は私の誕生日。
だが痛みで素っ気無い返事しか出来ない。
実家は近くだが、心配をかけたくなかったために話さなかった。
電話を切った途端、痛みで意識が遠くなった。
気付くと、携帯電話を握り締めたまま数時間が経過していた。
痛みは残っていたが、先ほどとは比べ物にならないくらい楽になっていた。
そして、翌日、病院へ行く事もなく仕事へ向かった。
翌週には年に2回やっている橋本病の検査の為病院へ行くが、
大事とは思わなかった為に詳しくは話さなかった。
失神慣れ(痛みでの)してると、こんな事もあるかな、で終わってしまう。
それにこれに近い痛みも頻繁にあったし。倒れたのは初めてだけど。
《教 訓》 慣れは怖い
失神するほどの痛みは普通じゃない
前回の最後に「原因不明」と書いた、それに反応された方が多かったので、その時の検査の事を少し書いておきます
○○○病院で胃カメラ検査となりました。実はこれが人生2度目の胃カメラです
前にやったのはいつだったかなぁ???忘れたけど、ずいぶん前の事。
もう2度とやらないと決めたのに…。でもこんな状態で放っておけないし…。
で、決意してやったワケですが…
まず検査室の待合室に数人呼ばれました。私は後半。まだ時間がある
ここで説明書のようなモノを渡されました
看護師さん 「よく読んでくださいね 」
前にやった事あるから大丈夫 …んっ?前とは違う?
以前やった時は確か「ゴクンと飲み込むような感じで…」とか言われたような…。
しかし今回は「飲み込まないで下さい。」でした。
間違えないようにしないと!!!一瞬で緊張状態に !
前の方はカーテンの向こうで検査をされています。
『あぁ、こういうの聞きたくなかった… 』といった感想…そういう声が聞こえてきた。
一気に心臓バクバクです
麻酔など、この辺りは省きます。で、私の番。
検査台の上に横になって、もうその時点で心臓が口から飛び出しそうに…
ここでもうきっと無理だったんでしょう。なんせ、ビビリですので
カメラが口の中に入って行くともう息がしづらくなってきています。
『く、苦じぃ~ 』 目で訴えますが医師はシカト。
どんどん息が苦しくなっていく。頭がしびれていく。その時、ゲップが出そうになって、思わず
「ゴクン…」
…あ、ゴクンしちゃった
これが滅茶苦茶しんどい事になった で、パニック!
慌てて看護師さんが私を押さえつける。
いや、暴れたワケじゃないんですよ。でも少しでも動いたんでしょうね。
押さえつけられ、なだめるように背中をさすり
看護師さん 「もう少しで終わりますからね~、唾飲み込まないでね~ 」
しかし終わらない。涙が止まらないし、鼻水は出てくるし、息が出来ない!!!
『お願いだから、中止して~。もう止めて~ 』
一生懸命目で訴えますが、目に入るのは顔の引きつった看護師さん
で、パニくった私はまた唾を飲み込んでしまった。
そして、ここで死を覚悟しました。
『あぁ、私、唾を飲み込んだらいけないと言われたのに飲み込んだから死ぬんだ 』
今じゃ、そんなバカな~って笑えますが、実際、その時にはそう感じたんです^^;
結局、過呼吸になっていたようです。
医師 「…ったく 」
…あのね!あんたにしてみれば、一日に何度もこなす何て事もない事かもしれないけど
苦手な人にしてみれば、物凄い大変な事なのよ!!!
まぁ、でもちゃんと守らなかった私が悪いんだけど…でも、でも~
その後、反省し、診察の時に一言謝りました。
で、その直後、それを後悔する事に。
医師 「胃の中は綺麗です。傷一つないね。問題ないです。」
トロロ 「へっ ?」
医師 「あぁ、ピロリ菌があったけど、今、胃に問題ないから薬は出しません。」
トロロ 「へっ ?」
医師 「潰瘍でも出来たらピロリ菌を殺す薬出しますから 」
トロロ 「…」
謝るんじゃなかった
お前は、どこぞの警察か !!!
その後検査結果を持って、かかりつけ医の所へ。
医師 写真を診ながら「あぁ、トロロさん苦しかったでしょう~ 」
トロロ 「ハイ 」
医師 「それでピロリ菌が出たみたいね~、やっぱりね~。あれ?薬は ?」
先生に言われたままをお話しました。すると…
医師 「えっ、あっ、そう。普通出してくれるんだけどねぇ 」
トロロ 「私、面倒な患者だったからじゃない ?」
医師 「いや、そんな事はないよ~。それは勘ぐり過ぎだよ~
で、どうする?大腸ファイバーやってみる?今度は上手な先生に頼むから 」
『先生、それどういう事?今回は上手な先生じゃなかったって事 ?』
の、言葉は飲み込みました。聞きたくなかったし(でも後々に聞いてしまったけど…)
トロロ 「もう2度とこういう検査はしない!何があってもしない!私、死ぬかと思ったもん 」
医師 「わかった。大丈夫、無理にはススメないよ 」
で、結局今回は「原因不明」で終わりました。
そして、その後、「血の気が引く Part.2」で診断が下ります。