むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

ちょっと嬉しい頼まれごと(鶴嶺)

2012-10-05 | 書道

先日ちょっと嬉しいことを頼まれました。

これと

これ。

これらは何であるかご存知ですか?

そうです、命名書です。

私の姪が9月18日に無事元気な男の子を出産しました。

出産したその日にさっそく病院を訪れ、この世に生れ出たばかりの赤ちゃんとご対面!

とっても凛々しい男の子でした。

しばらくして、お母さんとなった姪からメールが届き、記念の命名書を筆で書いてほしいとのこと。

私が書を始めていることを知っているので気を遣ってのことなのか?

はたまたこんなお役目を仰せつかったからなのか?

ちょっと暗い画像ですが、向かって左側が私、右側の花嫁が姪です。

しかし・・・・今の私の技量ではお手本が無ければ書けない・・・・

ここは先ず、日ごろお世話になっている吉野大巨先生にご相談すべきかと。

早速お稽古の際にお手本をお願いすると、過去に先生が認めた

多数の命名書を見せていただき、なんとなくイメージが湧いてきました。

先生曰く、命名書セットに入っている紙に書くより、全てを書いた方がバランスよく

書けますよとのこと。

すぐに先生は二種の命名書のお手本を書いてくださり、色々とアドバイスもいただきました。

そしてお手本を参考に書いたものを、本日廣悦堂さんに持ち込んで

田中社長さんにご無理をお願いし裏打ち等していただき完成したものがこれです。

このブログは公になるので画像を一部処理させていただきました。

これ以外にも楷書2枚、隷書1枚も書いてみました。

    

そして姪から頼まれたものがこれです。

左側に赤ちゃんの手形、足形、右側に出生の日時、体重、

両親のコメント、写真が入ります。

そして、そして真ん中には

このように命名書が入るような仕組みになっています。

これもこのように楷書3枚と

隷書2枚を書いてみました。

出来栄えは、甚だお恥ずかしいものではありますが、一生懸命に書きました。

これも先生にお手本を書いていただいたからできたこと。

改めて吉野大巨先生にはお手本のみならず

アドバイスもいただきありがとうございました。

おかげさまで何とか形になりました。

実は、このブログを書いている際に、携帯が鳴りました。

なんと!龍一朗くんのお父さんからお礼の電話が。

良く考えてみると書を始めていなければ、このようなことは絶対になかったはず。

書を始めて本当に良かったなあ~っと。

今夜は頼まれごとを終えた安堵感と、なんとなく感じる心地よさ。

おめでたい出来事に美味しくお酒をいただいております。