筆の味
2013-12-14 | 書道
また、桑原翆邦先生の秘蔵作品が増えたようです。
先生が大事そうに箱を開きました。
書は読むものでなく、観るものとお聞きしました。
よかったですよう~。
読める字もあったり、そうでない字もありました。
桑原先生の30~40代の頃の作品らしいです。
それは雅号の書き方や雅印から判断するそうです。
この日は、競書の〆切りが間に合わないため、電話して突然お伺いしました。
先生も桑原翆邦先生の雅印集を作成する準備をしていました。
いつ出来上がるのでしょうか?
時間がかかると仰っていました。
“これは私の趣味ですよ。誰かが作らないとね・・・と”
きっと、無心で心穏やかな時間なのでしょう。
そして、筆の話にもなりました。
お稽古に使っている、朱の筆です。
新しいもの、使い古したもの・・・
新しいものは先が鋭く、繊細なものにはいいですね。
下の方は使い古した?ものです。
毛先は粗くなっていますが、味わいがあるんですよ。と
筆飾って置くものではなく、どんどん使ってください。
いろいろな味わいを経験して下さい。
これは自分に合っているとか、書き慣れているとかでなくてね・・・。
また、一つ勉強になりました。
いずれにしても、先ずは筆を持つ時間を作ることですね。
これ私だけの独り言です。
萬 鶴