ある応接室の壁に、中島邑水 書 「寒山詩」が掲げられています。
幅132cm×横358cmの紙本墨書/一画の大作です。
「可笑寒山道、而無車馬蹤。聯溪難記曲、疊嶂不知重。泣露千般草、吟風 一樣松。此時迷徑處、形問影何從。」と書かれています。
意味は、笑うべし寒山の道、しかも車馬の蹤なし。連渓曲を記し難く、畳嶂重を知らず。露に泣く千般の草、風に吟ず一様の松。この時迷径に迷う処、形は影に問う何れ従りかせんと。
・・・のようです。
意味は良く分かりませんが、なんとなく雰囲気が伝わります。
ちなみに、寒山詩とは中国,唐代の詩作品。310首。7―8世紀寒山(寒山拾得(じっとく))の作と伝えています。天台教学や南宗禅とも関連しますが,唐中期以降の在家仏教にも反映して,ただ一人の作者の作品ではないと説明がありました。(ネットから)
私には難し過ぎて良く分かりません。
また、別の方の説明では、寒山(かんざん)とは人の名前である。唐の時代に、天台山というところに寒山と拾得(じっとく)という禅僧が住んでいて、詩や画を書いた。その人物達の残した詩が、「寒山詩」という訳である。と解説されています。
ある応接室とは・・・
武蔵野市役所 6階 市長応接室です。
左側の壁に「寒山詩」が少しだけ見えますよね。
この日は、私どもの団体の正副会長さんが市長・副市長さんに年頭のご挨拶伺いました。
正面に、市長と副市長(東鶴さん)がおります。
正面壁には名誉市民の肖像画が掲げられています。
左側手前が私(萬鶴)です。
よく入る市長応接室ですが、意外と身近なところに書が掲げられていました。
これに気がつくとは、私も少しは書に興味を持ってきたのでしょうかね。
これから月例競書を書く予定でおります。
(萬鶴)
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