一期一会物語
とある福祉施設での出来事。
お茶の先生が子どもたちに茶道を教えています。
その施設に私たちの書の仲間の作品を飾らせていただきたいと
お願いしました。
その先生からは禅の言葉を書いて飾ってほしいと言われ
そんなもの書いたことない、と言うわけにもいかず、とりあえず
一期一会だったら良いかな、と思い書いてみたらそれこそ
むづかしいのでした。
楷書、行書、草書の三体で書いてみたのですが
ここにアップした行書はルーマニアのブラショフ市にある日本武蔵野センターに
掲げてあります。
草書のものは私の仕事部屋に。
これは上条信山先生による松本城の入口にある石碑です。
どうも昔良く見た字体なので陰碑を拝見したらやはり...。
実は、昔、上条信山先生のお宅にうかがって色紙をいただきそれを福祉バザーに出して
売上を障害者福祉のために使わせていただいていた、という経緯が。
たまたまことしの2月、松本周辺を旅していたときにこの碑を発見したのです。
一期一会とはこのことかも、と思いました。
どうも石碑とか看板字に気がいってしまうのは書学生のなせる技なのでしょうか?
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「一期」とは、一生。そして「一会」とは、一度の出会いと言う意味・・・。
多くの出会いの中で、その人との出会いは一度限り。
大切な出会いだということを常に心に留め、相手に接する。
だからこそ、一瞬一瞬を大切に、できる限り最高のおもてなしを尽くす。
忘れかけていたおもてなしの心・・・。
忙しい(忘れる)と言う字は心を亡くすと書きますね。
忙しいと言う言葉が、口癖になっている自分がいました。(反省)
お茶の先生から禅の言葉をとリクエストされ、とりあえず「一期一会」だったら良いかと・・・
私には???
「一期一会」の言葉を調べてみると、東鶴師範のおっしゃっていることが少し理解できたような気になっています。
なんと!「一期一会」とは、茶道の精神性を説いた用語であるとは・・・私、まったくもって存じておりませんでした。
書を通じて諸先輩方からお教え頂くこと多々あり、学生時代に運動と機械いじりばかりしていて、基礎勉強が足りなかったことを痛感している自分がいました。(大反省)
天来書院刊「名僧のことば禅語1000」を荻窪の光悦堂さんで買って来て、ああでもない、こうでもないと悩んだすえ「一期一会」ではない言葉「大地絶繊埃(だいちせんあいをぜっす)になんとかたどり着き、この夏の練成会で書いて9月の雙暢展に出品したのですが、いまだに意味は実感がつかめません...。
桃太郎さんもぜひ、この9月の雙暢展に書かれた
ことばとの出会いとうんちく?を教えてください。