半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

熊本の地震に思うこと

2016年04月16日 06時34分17秒 | 日記
この度の地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

先日のNHKTV番組のぶらタモリは、熊本を2週にわたり放送した。
堅牢な熊本城や豊富に湧き出る水が透きとおる水前寺公園などを
見て、近いうちに訪ねてみたいものだと家族と話したばかりだったの
で、被害の惨状を見るにつけ、あまりのギャップに衝撃を受けた。

加藤清正は、熊本城を築城するにあたり、神経質な程に何重にも防
備を高めた。
それが、約400年後の今、相当な損傷を受けた。城だけではなく、
城下町も同様だろう。
清正は、おそらく地震のことなど気にも留めないほど地震が無かった
ということだろう。
中央構造線の末端に位置することなど、知るよしもないだろう。
それを考えると、ちっぽけな人間など抗う術がない自然の力は偉大で、
畏敬すべきものだ。
阪神淡路や東日本大震災しかり、地球の大きな営みの中に人が組
み込まれているだけで、その流れや動きに手出しなど一切できない
のだ。
それを考えると地震に遭ったことも、これは天命と諦めざるを得ない
のかも知れない。天災などだから。
できるとすれば、被害を小さくすることぐらいだろう。堅固な家に住
み、押しつぶされるのを回避するぐらいだろう。
しかし、人は都合良く自然と折り合いを付けたつもりになって、原発
を造り過酷事故にあっても想定外だと嘯く。天災など想定できるはず
もないではないか。有史2000年の事象をもって安全基準など都合
よく作るが、そんなものは正に砂上の楼閣が壊れることは無いだろう
多分と言っているに等しいのかも知れない。
この先、天災はもっと厳しい試練を与えるかも知れない。それは、福
島よりも過酷な取り返しのつかないものかも知れない。