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2009年6月13日HMS上級のコースレイアウト

2009年06月19日 | 上級レイアウト
 ご無沙汰しています。6月13日の上級のレイアウトを一つ。
 この日の担当イントラはI塚さんとZ師さん。午後1のコースは多分I塚さん設計の(I塚さん好みの)高速コースでした。
 ちょっと見、鷹揚で桶川らしからぬコースに見えますが、回転半径の大きなオーバー180度の定常円的なターンを組み合わせてあって、ちゃんと走ろうとすると結構テクニカルなコースになりました。「ちゃんと走る」というのはこの場合、旋回中にアクセルの半端な開け閉めによってバイクの姿勢を崩すことなく、また失速することなく走りきるということでしょう。I塚さんが私を追走した後の「もっと、バンクぐらついたり、アクセルばらついたりすると思ったのに、ちゃんと走っているじゃないですか!(「残念!」とか「○○ッ!」というニュアンスを滲ませつつ‥‥‥)」というコメントに、設計意図がにじみ出ていましたね(笑)

 新コース側の大きな二つのコーナーですが、全体の設計コンセプトからすると、定常円として回るべきなのでしょうが、微妙に形にゆがみがあるので、そこでスロットルの微妙な調整が必要になります。

 最初のコーナーはシケイン①の後、②③④を大きく回るのですが、一つのコーナーとして回る理想的なラインは若干右に振って(A)で倒し込み、③に合わせて回ることになります。そのように③に合わせたRを描くと、②でラインが離れることと、③を過ぎた後、膨らんで④に向かって窮屈になってしまうことが問題です。
 そこで、①からパイロンぎりぎりを通って強めのブレーキングで②で少し小さめの向き変えをして加速気味に③に向かい、③を小さく回って④へ加速できるようにするという、メリハリを作った走り方が効果的だったようです。

 逆に、⑤で向き変えをした後、定常円を作ってパーシャル定速で回るのですが、⑥で円旋回の形が崩れるので、アクセルを戻してフロントを切れ込ませます。ここではブレーキを使うと失速するので、エンブレだけを使います。この辺の使い分けが全体をうまく走るポイントであったようです。

 最後、⑩、⑪、⑫と⑬、⑭、⑮は双子コーナーになっています。⑩⑪と⑬⑭はコーナリングブレーキを使ってなるべくコーナーの奥までブレーキを引き摺って奥で向きを変えます。そこからの切り返しを一発で決めて⑫と⑮に向かうバンク角とスピードを作っていくというところが全く共通です。⑮はそうやって決めた定常円旋回のままだと、最後に仕切りパイロンに突っ込むので油断してはいけません。

 そんな調子で、各コーナーで、「何番目のパイロンでブレーキ、そしてその後2つ目の仕切りパイロンで倒し込み、スロットル開度はこのくらい。その後のブレーキはこのくらい」という感じでサーキット走行風の緻密な周回が要求される面白いレイアウトでした。

 翻って、いつものようなレイアウトだと、小さなUターンがいくつかあると、そこでラインがリセットされるのですが、こういうコースだと全体をつないで連続的に走り切らなければならないということに気付かされました。



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