人間はこの世に存在する限り色々な欲に振り回され、時には自分を見失ったり、人を恨んだり妬んだりします。
そして、何とか自分の人生を幸福にしようと四苦八苦します。
「四苦八苦」とは、生・老・病・死という肉体の苦しみの四つの他に、心の苦しみの四つを合わせたものです。心の苦しみの一つ目は「愛別離苦(愛しい家族・恋人とはいつか別れる日がくる苦しみ)」、二つ目は「怨憎会苦(嫌な相手に心ならずも出会う羽目になる苦しみ)」、三つ目は「求不得苦(何かを欲して求めても得られない苦しみ)」、四つ目は「五蘊盛苦(健康であることに感謝せずそれを逆に持て余す苦しみ)」となります。
苦しみの中でも、心の苦しみは過剰になると精神の病気を引き起こします。幸福になることとは、程遠い方向に進みます。人間の感情は行き着く先が見えないくらい深いものです。その暗闇に吸い込まれたら、再び地上に這い上がってくるには非常に多くの時間を費やします。
ですから、人間は持って生まれたものをありのままに素直に表現し、川の水が流れる如く緩やかに過ごすことを心がけていれば、それだけで幸福を感じることが出来るのだということに気がつくことが大切なのです。
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