諏訪山岳会のGW山行、というにはちょっと人数が少なかったですが、3名で白馬主稜に行ってきました。
天気もよく、雪もたっぷり、春山らしい春山で、最後は雪庇のトンネルをくぐりぬけての感動のフィナーレ!
メンバー:U山CL、まっきー、おーしょー
5/2(日)
4:30 諏訪発
7:00 猿倉発
8:30 白馬尻
9:00 主稜取りつき
11:35 8峰?
14:15 4峰?
15:15 テント設営終了
5/3(月)
5:20 出発
7:10 雪壁取り付き
8:39 白馬岳頂上
11:37 白馬尻
13:15 猿倉
諏訪を4:30に出て、2時間弱で猿倉山荘に到着。
駐車場はいっぱいで、路肩の広いところに駐車しました。
すでにポカポカ陽気で各人一番薄い格好で出発。正面にはこれから登る白馬主稜がバーンと見えていて心躍ります。
サクサク歩いてあっという間に白馬尻に到着。
取り付き周辺には我々と同じく主稜を目指すパーティーが2組ほど。さらに稜線には別パーティーが何組かいるのが見えます。人気ルートなんですね。ここでハーネスを付けて主稜に向かいます。
のっけから斜面は急ですが、大勢の人が歩いているのでほとんどのところが階段状になっていて歩くのに苦労することはありません。ひたすら雪の斜面を歩きます。八ヶ岳とは違って、雪もたっぷり、スケールが大きいです。陽気も暖かで至極快適。止まっても歩いても苦になるような寒さや風もなく、
「春山って楽しいばっかりですね」
と、ご満悦のおーしょーでした。
休憩を何回か挟みながら登っていき、急なナイフリッジが出てきたところで練習も兼ねてまっきーとおーしょーで確保をしながら登ります。
山岳会らしく、ベテランから新人へ指導をするヒトコマです。
暑いのでロンTにTシャツで登っていたおーしょーはボディビレイをする際に首をロープでこすってしまいました。山に襟付きシャツは理由があったんですね。
富士山雪訓で教えてもらったピッケルを埋めてのビレイをすっかり忘れていたおーしょー。前回の城山での懸垂下降といい、やらないと忘れるのは人間の法則のようです。
ビレイをしての確保と、まっきーがガイド役のガイドコンテ?の2種類の方法を教わりました。コンテで進むと、まっきーは後ろに気を取られて歩くのがおろそかになり、難しいと言っておりました。歩くのがおろそかになるおかげで、足を滑らせ、後ろにいたおーしょーめがけてアイゼンが迫ってくるという、安全なんだか不安全なんだか、という状況の初めてのガイドコンテでした。
進んでいくと山頂直下のセッピに穴が開いていて、そこを人が抜けていくのが見えてきました。期待が高まります。
14:00を過ぎた頃にそろそろテントを張る場所をと探すが、いい場所は先約があり、見つからなかったので、稜線上で雪を掘り整地してテント場を作りました。
テントを張った場所はどこだったかわからないですが、割と上のほうでした。無事にテントを張り、本日は行動終了。
夕飯はおーしょー担当でしたがあまり気合なくインスタントの焼きラーメンにしましたが、これがイマイチ。鍋に麺が張り付く上に腹持ちも悪く、翌朝は空腹でおなかがぐーぐーいってました。
二日目は3:00に起床して、朝食にこれまたレトルトの中華丼とレンチンごはんを用意しましたが、お湯でなかなかごはんが温まらず、これまた失敗。次回からはケチらずにアルファ米にします。
テントを撤収して歩き始めます。おーしょーはいつもテントではウトウトするくらいであまり眠れないのが悩みの種でしたが、今回は出発前が早起きで寝不足だった上に、一日目にたっぷり歩いたのでぐっすり眠ることが出来ました。おかげで二日目の歩きも調子がよかったです。疲れるって大事ですね。
ぐんぐん高度をあげていき、7時過ぎには最後の雪壁の取り付きに到着しました。
ふと脇に目をやると、雷鳥の足跡が雪の向こうに消えています。こんなところを生きているなんて、尊敬してしまいます。雪の上にも飛ばない蚊みたいな虫がいて、こんなところで何をしているんだろうと不思議です。もっといいところはたくさんあるのに・・・。
先行パーティーは一組。5人パーティーが次々と雪庇のトンネルに消えていきます。
さて、我々の番。先行パーティーはロープ2本をつなげてワンピッチで抜けていましたが、我々は50mロープだったので途中でピッチをきります。最初はU山さんのリード。3/4位まで上がったところでガシガシバケツを掘って支点を作ります。
続けておーしょーとまっきーが同時に登攀。この頃には大分雪が緩んでいてちょっと登りにくいです。ダブルアックスでガシガシ登ります。下で別パーティーが
「雪庇にクラック入っちゃってるよ。大丈夫かな」
と話しているのが聞こえて、まじで!?落ちてこない!?と気持ちが焦ります。
支点に到着すると、今度はまっきーがリードで登ります。
行け!まっきー!!!
あっという間にトンネルの向こうに消えて今度はおーしょーの番です。
おーしょー、行きます!!
かなり長い壁だったのでふくらはぎはかなりぱんぱんですが、早く、早く!とドキドキしながらトンネル突入しました。
ガサッ。
ザ、ザックがひっかかるっ!!
ん?このトンネル、右曲がり?
トンネルの中は日が当たらないからもっと硬いかと思ったけど、意外とザラザラ。
なんか、足場も悪いよー(泣
でも、抜けなきゃー
と、最後はピッケルを投げ出し、マントル返しで無理やり脱出。
抜けるとそこは、真っ青な青空。山頂です。
ちょーきもちいいー!!
そして、U山さんを待ちます。
きたっ!
ちょーきもちいいー!!とU山さんも満面の微笑みです。この表情からどれだけ気持ちいいかがお分かりでしょう。
このようにして、我々のGW山行は感動のフィナーレを迎えました。
その後、苦行のようなグサ雪の大雪渓を下山し、倉下の湯で温泉につかり、無事終了となりました。
感動で思わず長文の山行記録になってしまいました。
春山、いいですね。
天気もよく、雪もたっぷり、春山らしい春山で、最後は雪庇のトンネルをくぐりぬけての感動のフィナーレ!
メンバー:U山CL、まっきー、おーしょー
5/2(日)
4:30 諏訪発
7:00 猿倉発
8:30 白馬尻
9:00 主稜取りつき
11:35 8峰?
14:15 4峰?
15:15 テント設営終了
5/3(月)
5:20 出発
7:10 雪壁取り付き
8:39 白馬岳頂上
11:37 白馬尻
13:15 猿倉
諏訪を4:30に出て、2時間弱で猿倉山荘に到着。
駐車場はいっぱいで、路肩の広いところに駐車しました。
すでにポカポカ陽気で各人一番薄い格好で出発。正面にはこれから登る白馬主稜がバーンと見えていて心躍ります。
サクサク歩いてあっという間に白馬尻に到着。
取り付き周辺には我々と同じく主稜を目指すパーティーが2組ほど。さらに稜線には別パーティーが何組かいるのが見えます。人気ルートなんですね。ここでハーネスを付けて主稜に向かいます。
のっけから斜面は急ですが、大勢の人が歩いているのでほとんどのところが階段状になっていて歩くのに苦労することはありません。ひたすら雪の斜面を歩きます。八ヶ岳とは違って、雪もたっぷり、スケールが大きいです。陽気も暖かで至極快適。止まっても歩いても苦になるような寒さや風もなく、
「春山って楽しいばっかりですね」
と、ご満悦のおーしょーでした。
休憩を何回か挟みながら登っていき、急なナイフリッジが出てきたところで練習も兼ねてまっきーとおーしょーで確保をしながら登ります。
山岳会らしく、ベテランから新人へ指導をするヒトコマです。
暑いのでロンTにTシャツで登っていたおーしょーはボディビレイをする際に首をロープでこすってしまいました。山に襟付きシャツは理由があったんですね。
富士山雪訓で教えてもらったピッケルを埋めてのビレイをすっかり忘れていたおーしょー。前回の城山での懸垂下降といい、やらないと忘れるのは人間の法則のようです。
ビレイをしての確保と、まっきーがガイド役のガイドコンテ?の2種類の方法を教わりました。コンテで進むと、まっきーは後ろに気を取られて歩くのがおろそかになり、難しいと言っておりました。歩くのがおろそかになるおかげで、足を滑らせ、後ろにいたおーしょーめがけてアイゼンが迫ってくるという、安全なんだか不安全なんだか、という状況の初めてのガイドコンテでした。
進んでいくと山頂直下のセッピに穴が開いていて、そこを人が抜けていくのが見えてきました。期待が高まります。
14:00を過ぎた頃にそろそろテントを張る場所をと探すが、いい場所は先約があり、見つからなかったので、稜線上で雪を掘り整地してテント場を作りました。
テントを張った場所はどこだったかわからないですが、割と上のほうでした。無事にテントを張り、本日は行動終了。
夕飯はおーしょー担当でしたがあまり気合なくインスタントの焼きラーメンにしましたが、これがイマイチ。鍋に麺が張り付く上に腹持ちも悪く、翌朝は空腹でおなかがぐーぐーいってました。
二日目は3:00に起床して、朝食にこれまたレトルトの中華丼とレンチンごはんを用意しましたが、お湯でなかなかごはんが温まらず、これまた失敗。次回からはケチらずにアルファ米にします。
テントを撤収して歩き始めます。おーしょーはいつもテントではウトウトするくらいであまり眠れないのが悩みの種でしたが、今回は出発前が早起きで寝不足だった上に、一日目にたっぷり歩いたのでぐっすり眠ることが出来ました。おかげで二日目の歩きも調子がよかったです。疲れるって大事ですね。
ぐんぐん高度をあげていき、7時過ぎには最後の雪壁の取り付きに到着しました。
ふと脇に目をやると、雷鳥の足跡が雪の向こうに消えています。こんなところを生きているなんて、尊敬してしまいます。雪の上にも飛ばない蚊みたいな虫がいて、こんなところで何をしているんだろうと不思議です。もっといいところはたくさんあるのに・・・。
先行パーティーは一組。5人パーティーが次々と雪庇のトンネルに消えていきます。
さて、我々の番。先行パーティーはロープ2本をつなげてワンピッチで抜けていましたが、我々は50mロープだったので途中でピッチをきります。最初はU山さんのリード。3/4位まで上がったところでガシガシバケツを掘って支点を作ります。
続けておーしょーとまっきーが同時に登攀。この頃には大分雪が緩んでいてちょっと登りにくいです。ダブルアックスでガシガシ登ります。下で別パーティーが
「雪庇にクラック入っちゃってるよ。大丈夫かな」
と話しているのが聞こえて、まじで!?落ちてこない!?と気持ちが焦ります。
支点に到着すると、今度はまっきーがリードで登ります。
行け!まっきー!!!
あっという間にトンネルの向こうに消えて今度はおーしょーの番です。
おーしょー、行きます!!
かなり長い壁だったのでふくらはぎはかなりぱんぱんですが、早く、早く!とドキドキしながらトンネル突入しました。
ガサッ。
ザ、ザックがひっかかるっ!!
ん?このトンネル、右曲がり?
トンネルの中は日が当たらないからもっと硬いかと思ったけど、意外とザラザラ。
なんか、足場も悪いよー(泣
でも、抜けなきゃー
と、最後はピッケルを投げ出し、マントル返しで無理やり脱出。
抜けるとそこは、真っ青な青空。山頂です。
ちょーきもちいいー!!
そして、U山さんを待ちます。
きたっ!
ちょーきもちいいー!!とU山さんも満面の微笑みです。この表情からどれだけ気持ちいいかがお分かりでしょう。
このようにして、我々のGW山行は感動のフィナーレを迎えました。
その後、苦行のようなグサ雪の大雪渓を下山し、倉下の湯で温泉につかり、無事終了となりました。
感動で思わず長文の山行記録になってしまいました。
春山、いいですね。
しかしこれ以上の山行って難しいなぁ。。。幸せな悩みです。
来年はぜひ一緒に行きましょう!
今度はもうちょっとはやい時期に行くのもいいですねぇ。