諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

八ヶ岳縦走

2012年03月24日 | 八ヶ岳 歩き・雪山
3月17日~19日
渋の湯~天女山縦走 A岡 まっきー

車を持ち始めて13年。以来入口と出口が同じ山登りばかりで、13年ぶりの縦走です。

17日
6時半頃から茅野駅周辺では雨が降っていた。そんな中、703茅野駅発渋の湯行きのバスに乗った。1100円。
幸いにも渋の湯では重い雪に変わっていて濡れるのだけは避けられた。810渋の湯発1020黒百合ヒュッテ着。風の音だけしていたが、それまではちらちらと雪が舞うだけだった。天狗山頂1200。風が強い。こんな天気でも意外と登っている人がいるものだ。




予想(期待?)通り、天狗~箕冠山、特に根石山荘周辺の風は初めて経験する強さ・・・。人間って飛べるんだ、とか、傾斜がないと耐風姿勢はとりにくい、とか、風に抵抗する左足がだけが異様に疲れる、とか、足がつったbyまっきーとか。そして、箕冠の樹林のありがたさをしみじみと実感。写真がないのは、テンパッテいたから。樹林は膝下くらいの軽い雪を掻き分ける程度。足跡も若干残っていて迷うこともなかった。オーレンの冬季小屋を使わせてもらった。暖かく、一日を通して-3℃くらい。

18日
快適に熟睡。0645オーレン発。0840硫黄着。

少し風が出てくる。横岳手前の岩を西側に巻く、わずかな一歩が、3日間で一番緊張した。これまで2度通っているのに今まで意識したこともない所。雪の付き方で本当に変わるものだと実感。1000横岳着。
昨日の雪のせいかトレースがしっかりしていない。先行パーティもうろうろして降り口を捜しているようだ。東側のトラバース部分は新しい斜面に足跡をつけるので結構緊張した・・・が、まっきーはピッケルにも頼らず堂々と2足歩行してくる。歩き方やバランス感覚の違いを見せ付けられた。1220赤岳着。まっきーは意外にも雪の付いた赤岳が初めてだそうだ。風が出てきてガスがかかり始めていた。文三郎から道を分けると人もトレースも無くなった。ガスが濃くなって視界が悪くなってきた。そして、風に雪が混じり始める。幸いなのは気温が低くない事。-3℃。ひたすら直進すると天狗尾根に入ってしまう、との事で西側に折れるのだが、その場所がわからない。本物の尾根に入る前に2度ほど支尾根に入ってしまい、久しぶりに磁北線が役に立った。うっすらとみえた先達の足跡にも助けられ、メインのルンゼを下る。雪がしっかりしていて助かった。1430樹林帯に入ると同時にガスの下端を抜けて視界が得られる。ホッとした。写真を撮る余裕が出る。ウロウロと迷ったせいで大分時間がかかったがとりあえず1530天場着。夜半より風が強くなる。



19日
まっきーの土木工事のお陰でかなり助かった。
立派な雪ブロック。





風強く、-13C、ガス。予報では晴れると言っていたのに・・・。0615発。ツルネを越える頃少しガスが薄くなってきた。ツルネから先、一部で雪が多くワカン装着。旭の登りで大分雲が晴れてきた。

アイゼンが良く効く。0820旭通過。このあたりからギボシがきれいなピークを見せるが、カメラが低温で動かず写真が無い。雪庇に気をつけながらトラバース気味に歩き続けて例の長いはしごにたどり着く。ハシゴは半分ほど埋まっていたのでその横を登った。ここはロープつけたほうが良かったかもしれない。きれいな雪稜をちょっと歩いて、権現小屋に到着。
埋もれている。



赤岳・阿弥陀が良く見えた。



0900山頂。




その先は、朝から歩いてきた人のトレースもあり問題なく下山。1230。oshoさんに車で迎えに来て頂き、帰宅。

天気が良くなかったお陰でいい勉強になりました。とにかく最終日が晴れたので良かったです。


余談ですが、僕のカメラは買い替えリストに入りました。低温で動かないのはまだしも、新雪で晴れると「露出オーバー(F4 1/1000 ISO80)」で撮れなくなりました。気に入っていたのですが、残念です。



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2 コメント

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Unknown (U山)
2012-03-25 15:28:45
三日目の写真は八ヶ岳ではなく北アの雪稜を思わせるような写真ですね。しかし、F4で露出オーバーという状況はちょっと解せないですね。もっと絞れば(Fナンバーを大きく設定する)問題ないとおもうのですが?
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Unknown (S原)
2012-03-28 20:59:05
あの悪天の中、よく行って来ましたね!お疲れ様です。それにしても、八つ西面の悪天男は健在の様ですね、まっきーさん。
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