春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

村井邦彦、冨田勲、桜井英嗣による「御用牙」三部作の完全サントラ🎧️

2025-01-30 18:36:29 | 音楽
「御用牙」(第一作)1972年
監督=三原研次
音楽=村井邦彦
主題歌=モップス
出演=勝新太郎、ほか

「御用牙かみそり半蔵地獄責め」(第二作)1973年
監督=増村保造
音楽=冨田勲
出演=勝新太郎、黒沢年男、西村晃ほか

「御用牙鬼の半蔵やわ肌小判」(第三作)1974年
監督=井上芳夫
音楽=桜井英嗣
出演=勝新太郎、西岡弘善、ほか)

「かみそり半蔵」と異名をとる北町奉行所同心・板見半蔵の、体制側にありながら、権力に対して牙を剥くそのラジカルな行動を描く。週刊「ヤング・コミック」連載の小池一雄・原作、神田たけ志・の同名劇画の映画化。

音楽は一作目が村井邦彦。時代劇とクロスオーヴァー・ミュージックの実に愉しい融合が楽しめ、また、モップスによる主題歌「牙」のテーマがなかなか威勢がいい。

二作目は冨田勲が担当。こちらは地味ながら効果的な劇伴を楽しませてくれる。何となく「ノストラダムスの大予言」の音楽を感じさせられる。

三作目は今度は桜井英嗣。スコアはとてもいいのだが、肝心な桜井氏についての情報が何一つないので、ご存知の方がいらっしゃれば、ご教示願いたく存じます。







2025年になって既に1月末。季節感の麻痺したブログですが、今年も宜しくお願い申し上げます(⁠•⁠‿⁠•⁠)

ドリー・パートンの軽快なカントリー・ポップスとチャールズ・フォックスの音楽🎧️

2024-11-24 16:12:33 | 音楽
「9時から5時まで」9 to 5(1980年 アメリカ)
監督:コリン・ヒギンズ
音楽:チャールズ・フォックス
主題歌:ドリー・パートン
出演:ジェーン・フォンダ、リリー・トムソン、ドリー・パートンほか


大企業で働く3人のOLが、人使いの荒いパワハラ上司に日頃の復讐をする、ブラック・コメディー

音楽は「ファウル・プレイ」でコリン・ヒギン
ズ監督と組んでいたチャールズ・フォックス。
時にペーソスを加えながらも、全般的に明るい音楽をつけている。

主題歌はドリー・パートンで、この作品にも出演していて、とても画面にマッチした軽快なカントリー・ナンバーで、上映当時大ヒットした。

それでは、聞いてみましょう。まずチャールズ・フォックスの主題曲から。
続けてドリー・パートン「9時から5時まで」

いつもコンスタントに更新できなくて申し訳ありません。息長く続けてまいりますので、ご愛顧下さいね😊



ワルド・デ・ロス・リオス最後の映画音楽!美しいエレクトロニクス・メロディー🎧️

2024-10-24 07:35:12 | 音楽
「ザ・チャイルド」(1976年 スペイン)

監督:ナルシソ・イパーネ・セルラドール
音楽:ワルド・デ・ロス・リオス
出演:ルイス・フィアンニ、プルネラ・ランサム



夏のヴァカンスにスペインのある島の港町にやってきた夫婦を゙襲う子供たちの恐怖を゙描いたカルトホラー。

音楽はアルゼンチンのブエノスアイレス生まれで、スペインで活動していたポップ・クラシカルの第一人者ワルド・デ・ロス・リオス。ワルドには私自身とても夢中になって、彼のアルバムを゙ほぼすべて買い揃えたものでした。今も手元にあります。

映画音楽に於いては他に「真夜中の恐怖」「象牙色のアイドル」などがあり、この「ザ・チャイルド」が遺作とされてますが、実際には「リオデジャネイロの夜」という映画以外の作品が遺作となってます。

1976年スペインはマドリードでピストル自殺。享年42歳。日本では厄年になりますね。合掌

「エヴリンのテーマ」と「メイン・テーマ」
とても美しい曲ですね。かえすがえすも惜しい人です。


恣意的なモノラル録音による電子音とストリングス。フィリップ・サルド🎧️

2024-10-23 20:21:53 | 音楽
「夕なぎ」(1972年 フランス)
CESAR ET ROSALIE
監督:クロード・ソーテ
音楽:フィリップ・サルド
アレンジ:ユベール・ロスタン


いやあ、かなりのお久しぶりですね。ご心配くださった方もいらっしゃったようで、本当に心配かけてしまい申し訳ございませんです。ちょっとプライベートでもゴタゴタがあり過ぎまして、5ヶ月以上も更新しないままで。またマイペースながら元気に続けてまいりますので、改めてよろしくお願いいたします。

久々にご紹介するのは、1972年のクロード・ソーテ監督作品、イブ・モンタンとロミー・シュナイダーらが出ました「夕なぎ」のサントラ盤のシングル・カットされたものです。フィリッにプ・サルドの会心の作で、ここでも名アレンジャーのユベール・ロスタンとのコンビネーションが冴えてます!

サントラのアルバムの方ではテーマ曲の「夕なぎ」のみがモノラル録音でして、他の楽曲はステレオ録音です。トコトコトコという電子音がなかなかユニークで、咽ぶような夕なぎの情景が見事に表されています。

まあ、聞いてみましょうか。

ゴタゴタというか、8月末に弟が他界しましてねえ。さすがにこのことには堪えましたよ。皆さまも健康には気をつけてくださいね。




ジョン・ケージの名曲、演奏はヘリオス四重奏団🎧️🎶

2024-07-07 18:33:56 | 音楽
「ジョン・ケージ/クレド・イン・アス」
1.Credo in US(クレド・イン・アス)(1942)
2.心象風景Ⅰ(1939)
3.インフレッツ(1977)
4.心象風景Ⅲ(1942)
5.だが「しわくちゃの紙」シリーズを描くために使ってきた紙をしわくちゃにする音、あるいは「裂かれた紙」を作るために紙を引き裂く音についてはどう?
(1986)
演奏:ヘリオス四重奏団
録音:2000年1月フランス/ヴァンドゥーヴル・レ・ナンシー、アンドレ・マルロー文化センター



今回はこのblogでは初めて取りあげるジョン・ケージの作品から5曲が収録された盤で、「クレド・イン・アス」「心象風景」他を収録したもの。

「4:33秒」という作品が有名なケージは、キノコの専門家でもあり、キノコのことも何でも知っている。現代音楽に私はかねがね関心を抱いており、遂にこのCDを入手。聞き入っているわけです。なかなか心が冷静になる不思議な効果があり、いいものです。

演奏しているヘリオス四重奏団は現代音楽を演奏する四重奏団で、ケージの作品を数多く演奏している。

心をシーンとさせたく思っている方には、とてもおすすめの音楽だと思います。
前衛芸術に大きな影響を与えたジョン・ケージの作品に注目していきたい。

「クレド・イン・アス」

https://youtu.be/rnXtYEf7IXQ?si=9aDjIIhLaxaEEvXV