春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

ワルド・デ・ロス・リオス最後の映画音楽!美しいエレクトロニクス・メロディー🎧️

2024-10-24 07:35:12 | 音楽
「ザ・チャイルド」(1976年 スペイン)

監督:ナルシソ・イパーネ・セルラドール
音楽:ワルド・デ・ロス・リオス
出演:ルイス・フィアンニ、プルネラ・ランサム



夏のヴァカンスにスペインのある島の港町にやってきた夫婦を゙襲う子供たちの恐怖を゙描いたカルトホラー。

音楽はアルゼンチンのブエノスアイレス生まれで、スペインで活動していたポップ・クラシカルの第一人者ワルド・デ・ロス・リオス。ワルドには私自身とても夢中になって、彼のアルバムを゙ほぼすべて買い揃えたものでした。今も手元にあります。

映画音楽に於いては他に「真夜中の恐怖」「象牙色のアイドル」などがあり、この「ザ・チャイルド」が遺作とされてますが、実際には「リオデジャネイロの夜」という映画以外の作品が遺作となってます。

1976年スペインはマドリードでピストル自殺。享年42歳。日本では厄年になりますね。合掌

「エヴリンのテーマ」と「メイン・テーマ」
とても美しい曲ですね。かえすがえすも惜しい人です。


恣意的なモノラル録音による電子音とストリングス。フィリップ・サルド🎧️

2024-10-23 20:21:53 | 音楽
「夕なぎ」(1972年 フランス)
CESAR ET ROSALIE
監督:クロード・ソーテ
音楽:フィリップ・サルド
アレンジ:ユベール・ロスタン


いやあ、かなりのお久しぶりですね。ご心配くださった方もいらっしゃったようで、本当に心配かけてしまい申し訳ございませんです。ちょっとプライベートでもゴタゴタがあり過ぎまして、5ヶ月以上も更新しないままで。またマイペースながら元気に続けてまいりますので、改めてよろしくお願いいたします。

久々にご紹介するのは、1972年のクロード・ソーテ監督作品、イブ・モンタンとロミー・シュナイダーらが出ました「夕なぎ」のサントラ盤のシングル・カットされたものです。フィリッにプ・サルドの会心の作で、ここでも名アレンジャーのユベール・ロスタンとのコンビネーションが冴えてます!

サントラのアルバムの方ではテーマ曲の「夕なぎ」のみがモノラル録音でして、他の楽曲はステレオ録音です。トコトコトコという電子音がなかなかユニークで、咽ぶような夕なぎの情景が見事に表されています。

まあ、聞いてみましょうか。

ゴタゴタというか、8月末に弟が他界しましてねえ。さすがにこのことには堪えましたよ。皆さまも健康には気をつけてくださいね。




ジョン・ケージの名曲、演奏はヘリオス四重奏団🎧️🎶

2024-07-07 18:33:56 | 音楽
「ジョン・ケージ/クレド・イン・アス」
1.Credo in US(クレド・イン・アス)(1942)
2.心象風景Ⅰ(1939)
3.インフレッツ(1977)
4.心象風景Ⅲ(1942)
5.だが「しわくちゃの紙」シリーズを描くために使ってきた紙をしわくちゃにする音、あるいは「裂かれた紙」を作るために紙を引き裂く音についてはどう?
(1986)
演奏:ヘリオス四重奏団
録音:2000年1月フランス/ヴァンドゥーヴル・レ・ナンシー、アンドレ・マルロー文化センター



今回はこのblogでは初めて取りあげるジョン・ケージの作品から5曲が収録された盤で、「クレド・イン・アス」「心象風景」他を収録したもの。

「4:33秒」という作品が有名なケージは、キノコの専門家でもあり、キノコのことも何でも知っている。現代音楽に私はかねがね関心を抱いており、遂にこのCDを入手。聞き入っているわけです。なかなか心が冷静になる不思議な効果があり、いいものです。

演奏しているヘリオス四重奏団は現代音楽を演奏する四重奏団で、ケージの作品を数多く演奏している。

心をシーンとさせたく思っている方には、とてもおすすめの音楽だと思います。
前衛芸術に大きな影響を与えたジョン・ケージの作品に注目していきたい。

「クレド・イン・アス」

https://youtu.be/rnXtYEf7IXQ?si=9aDjIIhLaxaEEvXV


「ジョーズ」の二番煎じとはいえ音楽ロバート・O・ラグランドのスコアは素晴らしい❕ 🎧️🎶

2024-06-07 18:51:46 | 音楽
「グリズリー」Grizzly
(1976年 アメリカ)
監督:ウィリアム・ガードラー
音楽:ロバート・O・ラグランド
出演:クリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ショージ・マッコールほか


北米大陸の山岳地帯に住む灰色大熊グリズリー対人間の戦いを描いた作品。「ジョーズ」の舞台を海から山へ移し、多くの部分で「ジョーズ」の骨格をそのまま用いていますね。

音楽はロバート・O・ラグランド。この人についてはそれほど多くの情報はありませんが、他に「ドーベルマンギャング2」「シャークトレジャー」「ジャガーNo.1」「メッセンジャー・オブ・デス」などがあります。「グリズリー」のサントラに収録されている「男の冒険」では歌も披露しています。が、この曲は映画の中では流れてませんでした。

演奏はロバート・O・ラグランド指揮のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団。甘美で壮大な音楽ですね。

それにしても鬱陶しい暑さになってきました。電気代が上がったとはいえ、エアコンなしには過ごせませんね。どなた様も体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください🍀✌🏾

エンニオ・モリコーネの壮大で美しいラヴ・テーマ🎧️🎶

2024-06-03 13:39:35 | 音楽
「サン・セバスチャンの攻防」Guns for San Sebastian(1968年 アメリカ)
監督:アンリ・ヴェルニイユ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:アンソニー・クイン、アンジャネット・カマー、チャールズ・ブロンソンほか


エンニオ・モリコーネはアメリカ西部劇の音楽も幾つか担当していて、この「サン・セバスチャンの攻防」もその一つです。マカロニの時とは違い、ギターをギンギンに唸らせることはここではせず、スケールの大きな美メロを作り上げております。

このMGMから出ていたサントラのシングル盤はあいにくモノーラルなのですが、美しい「愛のテーマ」がA面に収録されており、映画を盛り上げております。

では、聞いてみましょう!
今は物質的にはいい時代になったもので、こうしてもう聴けないと思っていた音源もCD化され、YouTubeなどでも聞けるのはありがたいことですが、ただ金がかかり過ぎて、我々庶民にはそうやすやすと手に届かないのが、何とももどかしいですなあ😅

まあ、YouTubeで聞けるには聞けるのですけど、どーもそれだけでは満足しないんですよ~(^_^;)

水沢有美さんと
浜田晃さん、水野哲さんと

では、また次回に🍀✌🏾