春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

フランク・デヴォルのスコアに加えて、シャルル・アズナヴールの名曲が光る🎧️🎶

2021-11-25 14:26:55 | 音楽
『ハッスル』(1976年 アメリカ)
監督:ロバート・オルドリッチ
音楽:フランク・デヴォル
主題歌:シャルル・アズナヴール
出演:バート・レイノルズ、カトリーヌ・ドヌーブ、ベン・ジョンソン、エディ・アルバート、アーネスト・ボーグナイン、シャロン・ケリー他


ロバート・オルドリッチ監督が前作『ロンゲスト・ヤード』に続いてバート・レイノルズと組み、そしてパリの名女優カトリーヌ・ドヌーブを迎えて共演させての二作目の映画

しっかし、あんまりパッとしない作品だったのが残念たぜ!

ひょっとしたら、ヴァン・マッコイとソウル・シティ・シンフォニーのディスコの名曲と同じタイトルだったのが災いしたのかのう

この映画のレコードと言えば、かつて前ブログに音楽担当のフランク・デヴォルのペンによる『ハッスル』愛のテーマを、チャールズ・ランドルフ・グリーン・サウンドがディスコアレンジしたのを紹介したんだよな!これはなかなかサルソウル・オーケストラみたいな出来ばえでとっても良かったんだぜ!クーッ!!

かつて関光夫氏の映画音楽番組で、「この『ハッスル』は失敗でした」と話していたな。これは今回紹介するシャルル・アズナヴールの英語詞による「帰り来ぬ青春」を主題歌として使ったのがマズかったのかねえ

俺は生憎この映画は未見なので何とも言えんが、幾らカトリーヌ・ドヌーブが出演しているからと言っても、同じくアメリカ映画の『幸せはパリで』でマーヴィン・ハムリッシュの音楽に加えて、バート・バカラックのペンによる「エイプリルフール」を主題歌にしたような訳にはいかなかったのかな?

前作『ロンゲスト・ヤード』でもフランク・デヴォルが担当し、レイナード・スキナードがグループのオリジナル「サタデイナイト・スペシャル」を主題歌にして、かなり良かったんだぜ!クーッ!!ホントに!

このオルドリッチ二作のフランク・デヴォルのスコアを収録したCDも手元にあるんだけど、派手さこそないものの、とてもいい曲なんだよな!クーッ!!

まあ、つべこべ言わずにアズナヴールの曲とデヴォルのスコアを聞いてみっか!
こちらは前回紹介したチャールズ・ランドルフ・グリーン・サウンドのディスコヴァージョン
https://youtu.be/3lD_QAOZhRI

また、サツキが狂い咲きしてるぜ。もう12月も近いのにもかかわらず!


最後にもう一度クーッ!!


ミシェル・ルグランの愛に溢れたピアノで奏でられる、ビリー・ホリデイの波乱の半生🎧️🎶

2021-11-21 01:06:43 | 音楽
『ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実』(1972年 アメリカ)
監督:シドニー・J・フューリー
音楽:ミシェル・ルグラン、ギル・アスキー
出演:ダイアナ・ロス、ビリー・・ディー・ウィリアムズ、リチャード・プライヤー、ロバート・コーディ、スキャットマン・クローザース、ジョージ・ワイナー他




ジャズ史上最大の歌手といわれるビリー・ホリデイの歌に愛に生き麻薬に溺れた半生を、自伝『奇妙な果実―ビリー・ホリデイ自伝』を原作に描いた作品。ダイアナ・ロスがビリー・ホリデイを演じて女優デビューし、大変高い評価を受け、初主演ながらアカデミー主演女優賞にノミネートされ、またゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したんだよな。クーッ!!なかなかやるぜ!

音楽はミシェル・ルグランで、お得意のルグラン・タッチの何ともお洒落で素敵な音楽を聞かせてくれるんだよな!それだけで痺れるぜ!クーッ!!

当然、劇中ではギル・アスキーのペンによる「奇妙な果実」を初めとするビリー・ホリデイのナンバーをダイアナ・ロスが見事に歌い上げているぞ

このサントラはビルボード誌のヒットチャートにも上昇した大ヒットサントラ何だが、今回手元にサントラのシングルがあったので紹介させてもらったんだ

このミシェル・ルグランによる「愛のテーマ」は、ルグランファンがだ~い好きな曲として挙げている曲のひとつだと思うぜ!

ちなみに俺はルグランには申し訳ないのだが、アンドレ・コステラネッツ管弦楽団が「ハッピー」と題して演奏している方が好みなんだぜ!これはたまらんよ、クーッ!!

じゃあ曲いってみっか♪
まずはミシェル・ルグランのサントラヴァージョンだ♪
続いてスクリーン・サウンド・アート・オーケストラの演奏♪
そしてアンドレ・コステラネッツ管弦楽団の「ハッピー」♪
誰かこのアンドレ・コステラネッツ・ヴァージョンを持っていたら、俺にタダでくれ!クーッ!!

俺の住んでいる鶴見区にJR鶴見線の国道駅というのがあるのだが、如何にも戦前からあった駅って感じだぜ。だが心霊スポットとは違うぞ






便所がスンゲエ臭いぜ!ケッ!!
映画やドラマのロケにもよく使われているらしい。そして、空襲の弾痕も生々しいぜ!クーッ!!





高木壮太とインターナショナル・プレイボーイズの演奏が心地よい🎧️🎶

2021-11-16 11:07:14 | 音楽
『PARKSパークス』(2017年 日本)
監督:瀬田なつき
音楽監修:トクマルシューゴ
演奏:高木壮太とインターナショナル・プレイボーイズ
出演:橋本愛、永野芽郁、染谷将太



おそらくこのブログ始まって以来の新しい作品の紹介じゃあないかのう

この映画はご存知の御仁も多かろと思うが、吉祥寺に暮らす大学生が井の頭公園を舞台にした青春映画で、吉祥寺の映画館「吉祥寺ハウスシアター」の閉館にあたり、オーナーの発案で井の頭公園100周年記念として制作されたんだ

さてサントラの方だが、音楽監修を担当したのはインディーズのアーティストからその名を知られるようになったトクマルシューゴで、主な音楽を書いているのが高木壮太なんだ

このシングル盤に収められているのは高木壮太作編曲、演奏を高木壮太とインターナショナル・プレイボーイズの「トウェンティ・トウェンティ」と「ドライ・ラン」で、このシングル盤はクラブヒットしただけに、アナログ化を要望する声が多く、それで7インチのシングルカットされたんだ

どこか東京スカパラダイス・オーケストラを思わせる軽快な演奏がヒヤーたまらないぜ!クーッ!!

また、新しいアナログ盤と言うことで、このモノラルの音質がこれまたいいんだ!

しっかし、俺の記憶では7インチシングルは一旦アナログ盤の最後の金額は700円だったんだ。これは1500円だぜ!クーッ!!高くなったもんだ!

この「サントラ盤」のロゴマークは、キングレコード時代のものと同じだな

じゃあ、そのサントラをお聞かせしよう
「トウェンティ・トウェンティ」「ドライ・ラン」
高木壮太とインターナショナル・プレイボーイズ

もはや冬だが、秋の野山に咲くホトトギスの花






チーフタンズのケルト・フォークが素晴らしい!レナード・ローゼンマンの編曲も🎧️🎶

2021-11-14 00:44:25 | 音楽
『バリー・リンドン』(1975年 アメリカ)
監督:スタンリー・キューブリック
音楽:レナード・ローゼンマン
出演:ライアン・オニール、マリサ・ベレンソン、ハーディ・クリューガー、パトリック・マギー他


ご存知の御仁もいらっしゃると思うが、1975年に鬼才スタンリー・キューブリックが監督した大作で、音楽担当のレナード・ローゼンマンがアカデミー編曲賞を受賞しているんだ

レナード・ローゼンマンといえば、名画で名曲を生んだ『エデンの東』などがあり、またTVシリーズ『コンバット』のマーチも手掛けているんだ。また他界する前の晩年には『ロボコップ』の音楽も担当していた、実に息の長かった映画音楽家だったぜ!クーッ!!

ご多分に漏れずスタンリー・キューブリックは自身の映画にはクラシック音楽を使う監督で、『2001年宇宙の旅』では、アレックス・ノースが書いたスコアをボツにして、カール・ベーム指揮ベルリン・フィルが演奏するリヒャルト・ストラウスの交響詩「ツァラストラはかく語りき」などを使ったり、『時計じかけのオレンジ』ではウェンデイ・カーロス(当時は男性だったのでウォルター・カーロス)のムーグ・シンセサイザーでベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の第4楽章のあの有名な「歓喜の歌」の演奏をしたり(他にウォルター・カーロス自身が作曲した「時計じかけのオレンジのテーマ」やジーン・ケリーのミュージカルの『雨に唄えば』などを使ったり、その後の『シャイニング』でも音楽担当をさせてベルリオーズの「幻想交響曲」の中の「断頭台への行進」をこれまた彼女のムーグ・シンセサイザーで効果を上げたり、音楽の使い方の凝り様がたまらなくいいよなあ!クーッ!!

この『バリー・リンドン』でもレナード・ローゼンマンはヘンデルの『サラバンド』をテーマ曲にアレンジして効果を上げているが、もう一つチーフタンズが演奏するアイリッシュ・フォーク「アイルランドの女」をこれまた効果的に使用しているんだ

『バリー・リンドン』のサントラのシングル盤は二種類あり、ワーナーブラザーズから発売されている件のヘンデルの「サラバンド」と、このチーフタンズの『バリー・リンドン』の「愛のテーマ」としてクレジットされている「アイルランドの女」で、後者はポリドールから出ているんだ

もちろんサントラのLPはワーナーブラザーズで、チーフタンズのこの演奏も収録されているんだが、チーフタンズがポリドールのアーティストということから、シングルはポリドールって訳だ。サントラにはよくある話だな

じゃあつべこべ宣わないで、曲に行ってみるか
『バリー・リンドン』愛のテーマ「アイルランドの女」
演奏チーフタンズ
『バリー・リンドン』メイン・テーマ「サラバンド」
レナード・ローゼンマン指揮の楽団

立冬なのに狂い咲きしているサツキ







ジム・デイルの主題歌が何とも光っている。そしてジョン・スコットの音楽も素晴らしい🎧️🎶

2021-11-09 09:19:00 | 音楽
『おませなツインキー』(1969年 イギリス・イタリア合作)
監督:リチャード・ドナー
音楽:ジョン・スコット、ジム・デイル
出演:スーザン・ジョージ、チャールズ・ブロンソン、ジャック・ホーキンス、ロバート・モーレー、オナー・ブラックマン他


16歳の女子高生で美少女のツインキーと官能小説まがいの男と同棲するというラブ・コメディで、髭のないチャールズ・ブロンソンがツインキーに振り回されるといった内容だぜ

さて音楽といってみっか。『アントニーとクレオパトラ』や『ファイナル・カウトダウン』等のスケールのデカイ曲を得意とするジョン・スコットが、ここではなかなかゴキゲンでドタバタした劇伴をつけているんだ。そしてジム・デイルはこの中で3曲の主題歌、挿入歌を披露しているぞ

なかなか時代を感じさせるどこかオールディーズ風のこの歌はなかなかツインキーのキャラを現していて、これまたキュートでたまらんぜ、クーッ!!

ジム・デイル『おませなツインキー』
ジョン・スコット『ツインキーのテーマ』

先だって妻の帰省で宇都宮へ行った時に撮影した餃子のビーナスの像。本当かどうかは知らんが、この像の裏側を撮影すると心霊写真が撮れるとか


さて、本調子に戻ってきたので、またblogを書いていくからな、クーッ!!