春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

エンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライの本格的共同担当音楽、『エクソシスト』のパクり🎧️🎶

2021-12-30 16:50:24 | 音楽
『夢魔』(1975 イタリア)
監督:アルベルト・デ・マルティーノ
音楽:エンニオ・モリコーネ、ブルーノ・ニコライ
出演:カルラ・グラヴィーナ、メル・ファーラー、アーサー・ケネディ、ジョージ・クールリス、アリダ・ヴァリ


さて、2021年ラストのレコード紹介となった

1975年のイタリアのオカルト映画『夢魔』だ。副題に『夢魔―レディ・イポリタの恋人―』とあったように、ヒロインのイポリタに悪魔が乗り移り、エクソシスト(悪魔祓い師)との凄絶な死闘が繰り広げられるストーリーは、それこそまったく『エクソシスト』と同じなのだ

映画の方はイタリアの悪魔映画とはいえど、豪華キャスト陣で、イポリタ役を若い頃のカルラ・グラヴィーナが演じているんだな!

音楽はこれまで作曲と編曲・指揮を分担作業という形で一緒に仕事をしていたエンニオ・モリコーネとブルーノニコライが、ここでは共同担当ということで、テーマ曲の「夢魔のテーマ」はブルーノ・ニコライがパイプオルガンで演奏しているんだぜ!クーッ!!

このテーマ曲は当時リリースされたシングル盤でははじめに大勢の悪魔と言うか幽霊と言うか、その不気味な囁きがイタリア語で入り、それに被さるようにニコライのオルガン演奏が始まるのだが、このテーマ曲はまあまあ長尺のせいか、3分程経ってからフェードアウトされているんだ。アルバム(当時は日本未発売)ではこの悪魔の囁きは無く、約5分位フルコーラスで演奏されるんだよな!クーッ!!

俺はこの音楽を聞いたのも、お馴染み関光夫氏の映画音楽番組で、同じくモリコーネの『家庭教師』の「愛のテーマ」と続けて流れたんだな

このシングル盤にも音楽がエンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライと書かれており、この表記は他にはお目にかかったことはないぞなもし

B面「暗黒のテーマ」は曲調からすると、こちらはエンニオ・モリコーネ一人の作曲なのかも知れないな

このアルバムの方は近年CDで発売され、中にはとても綺麗な曲もあるんだよな!クーッ!!

まあ、YouTubeにフルコースのみ見つかったので、ここで聞いてみっかね
なかなか荘厳なブルーノ・ニコライのオルガン演奏じゃのう!

明後日で2022年だが、まあ引き続きクーッ!!とよろしくたのむでな!クーッ!!




アストル・ピアソラが初めて映画音楽に挑んだ記念すべき意欲作🎧️🎶

2021-12-24 18:25:45 | 音楽
『サンチャゴに雨が降る』(1975 フランス・ブルガリア合作)
監督:エルビオ・ソトー
音楽:アストル・ピアソラ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、ローラン・デルジェブ(フランス語版)、アニー・ジラルド。アンデーショーン、パトリシア・ガスマン、ジョン・アピー(英語版)、アンリ・ポワイエ(フランス語版)、ディミテル・グラシモフ、ナイチョ・ペトロフほか


1973年9月11のチリ・クーデターの発生から、サルバドール・アジェンデ大統領政権の崩壊までを描いた映画だね

まあ、まずはMerry Christmasですな🎅🎂✨🎄✨❄️🎶

前回は『ブルー・クリスマス』を紹介したし、今回はまるでクリスマスに関係ないレコードの紹介だが、皆の衆はどんなクリスマスイブをお過ごしかな?俺はといえばクリスマス含めて年末年始はアルコール消毒だぜ!クーッ!!

『リベル・タンゴ』でお馴染みのピアソラだが、『リベル・タンゴ』の他にもピアソラの曲はいいのが多く、この『サンチャゴに雨が降る』もとおってえも
いいんだよな!クーッ!!

甘くて文芸的な哀切を感じさせる調べ。ピアソラのバンドネオンは勿論、ヴァイオリンが泣きが入っているんだ。第二の感動を与えるドスッと響くドラムスがまたいい

このサントラの直前に映画のサントラではないが、ジェリー・マリガンと共演した『サミット』と、この『サンチャゴに雨が降る』の流れを感じさせる名盤だよな!クーッ!!

少なからずご存知の御仁もおられよう

聞き惚れて何度もリピートしてしまう曲だよなあ!俺はこれでますます映画音楽に夢中になったぜ!クーッ!!

では聞いてみっか!アストル・ピアソラの音楽で『サンチャゴに雨が降る』♪
映画はコチラ🎦
どうだい、いいだろう!クーッ!!

サファイアは人間で言えば、多くの苦労をしてきたネコちゃん(=^ェ^=)♪

カミさんが撫でる背中に表れているねえ(*^^*)





ダイナミックで安堵感のあるデイヴ・グルーシンのスコア🎧️🎶

2021-12-20 15:46:42 | 音楽
『レーサー』(1969年 アメリカ)
監督:ジェームス・ゴールドストーン
音楽:デイヴ・グルーシン
出演:ポール・ニューマン、ジョアンヌ・ウッドワード、ロバート・ワグナー、リチャード・トーマス


寒くなったのう!お元気ですか?
まあ、しかしアレですな。寒い冬は暖かい部屋で一杯やりながら好きな音楽に耳を傾ける、これはヨシと!クーッ!!

1969年公開のポール・ニューマン主演のレーシング映画だね。
デイヴ・グルーシンがなかなかいいムジクを書いとるんだな。
シングル盤でいうB面にレースの轟音が響き渡り、それこそダイナミックだぜ!クーッ!!

そしてA面の「500マイル・レース/レーサーのテーマ」。これはとても落ち着いた軽快なリズムに安心感のある、いかにもデイヴ・グルーシンらしい美しいメロディーだねえ。たまらんよ!クーッ!!

「500マイル・レース/レーサーのテーマ」
「レーサー/メイン・タイトル」
デイヴ・グルーシン指揮管弦楽団の演奏ですな

「500マイル・レース/レーサーのテーマ」はTVシリーズ『華麗な探偵ピート&マック』でも時々流れていたな

今朝は我が家のみゅうちゃんが顔を背けず写真に写ってくれたよ~ん(=^ェ^=)♪






メリークリスマス🎄佐藤勝とCharのコラボレーション🎧️🎶

2021-12-17 17:38:37 | 音楽
『ブルークリスマス』(1978年 東宝)
監督:岡本喜八
音楽:佐藤勝
歌:Char
出演:勝野洋、竹下景子、仲代達矢、平幹二朗、八千草薫、新井春美、高橋悦史、沖雅也、岡田祐介、小沢栄太郎、芦田伸介、田中邦衛、大谷直子ほか



倉本聰がシナリオと脚本を書いたSFクリスマス映画で、豪華なキャスト陣ですな!

佐藤勝の作曲した音楽をCharが歌う、当時にしては異色のコラボ!クールな調べがたまらんぜ!クーッ!!

恐怖をじわりじわり感じさせる音楽を収録したサントラは、EP盤で10曲すし詰め!近年CDもリリースされてるな

また、同じキャニオンからは別に日本語でやはりCharが歌うシングルも出ているぞ!まあ、でもこちらは如何にもサントラって感じだな!クーッ!!

サントラとして出ているレーベルは、日本の映画音楽専門のレーベルシネディスク!!洋画邦画の双方問わず、ニッチなレコードをリリースしてくれるんだな、これがまた!

おもしろいゼよ!クーッ!!

2021年も残り少し!最近あんまりいい年越せを過ごしたという感じは、コロナ禍も手伝ってかしないけど、先の希望は失いたくないな!

サントラ『ブルークリスマス』♪



アラン・アミンのギター弾き語りの切羽詰まる讃歌、そしてベンガル人の子供の歌と爆音💣️🎧️🎶

2021-12-09 21:18:26 | 音楽
『バングラデシュ~虐殺の9ヶ月~』(1972年 インド)
監督:ルイ・スークレブ
音楽:アラン・アミン




またまたお久し振りということで、いきなりではあるが俺はこんなに恐ろしいサントラは聞いたことないぜ!クーッ!!

バングラデシュ、すなわち東パキスタン独立の戦いを長篇ドキュメンタリーとして制作されたインド映画だ

音楽はアラン・アミンの「自由への9ヶ月」とベンガルの8才の子供が作ったと言われる、いわば作者不詳の、今もバングラデシュで歌い継がれているベンガル語の歌が途中までアカペラで歌われている「美しきベンガルの地」。中途半端に歌の途中にドカーン!!という爆音!!

ホラー映画等のように作り物の怖さとは違い、一瞬戦慄を感じるその爆音は、本当に怖い!この爆音の瞬間に歌っている子供も死んでいるのかと思うと、本当に怖い!!

こうしたインド映画には革命による戦いを描いた作品は多く、サタジット・レイ監督の『家と世界』等が挙げられるが、ドキュメンタリー映画なだけに生々しい恐ろしさが伴うんだぜ!クーッ!!

このシングル盤はキャニオンの映画音楽専用レーベルのシネ・ディスクレコードから発売されている(現在は廃盤)

アラン・アミンのギター伴奏だけの「自由への9ヶ月」、現地の子供が歌う「美しきベンガルの地」どちらも人々に聞いて知ってもらいたい、そんな名盤とも言えるかもな!

このレコードはYouTubeにないので、長いけど時間の許す時にでも、ここに挙げた映画そのものをご覧戴きたい