春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

「ジョーズ」の二番煎じとはいえ音楽ロバート・O・ラグランドのスコアは素晴らしい❕ 🎧️🎶

2024-06-07 18:51:46 | 音楽
「グリズリー」Grizzly
(1976年 アメリカ)
監督:ウィリアム・ガードラー
音楽:ロバート・O・ラグランド
出演:クリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ショージ・マッコールほか


北米大陸の山岳地帯に住む灰色大熊グリズリー対人間の戦いを描いた作品。「ジョーズ」の舞台を海から山へ移し、多くの部分で「ジョーズ」の骨格をそのまま用いていますね。

音楽はロバート・O・ラグランド。この人についてはそれほど多くの情報はありませんが、他に「ドーベルマンギャング2」「シャークトレジャー」「ジャガーNo.1」「メッセンジャー・オブ・デス」などがあります。「グリズリー」のサントラに収録されている「男の冒険」では歌も披露しています。が、この曲は映画の中では流れてませんでした。

演奏はロバート・O・ラグランド指揮のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団。甘美で壮大な音楽ですね。

それにしても鬱陶しい暑さになってきました。電気代が上がったとはいえ、エアコンなしには過ごせませんね。どなた様も体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください🍀✌🏾

エンニオ・モリコーネの壮大で美しいラヴ・テーマ🎧️🎶

2024-06-03 13:39:35 | 音楽
「サン・セバスチャンの攻防」Guns for San Sebastian(1968年 アメリカ)
監督:アンリ・ヴェルニイユ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:アンソニー・クイン、アンジャネット・カマー、チャールズ・ブロンソンほか


エンニオ・モリコーネはアメリカ西部劇の音楽も幾つか担当していて、この「サン・セバスチャンの攻防」もその一つです。マカロニの時とは違い、ギターをギンギンに唸らせることはここではせず、スケールの大きな美メロを作り上げております。

このMGMから出ていたサントラのシングル盤はあいにくモノーラルなのですが、美しい「愛のテーマ」がA面に収録されており、映画を盛り上げております。

では、聞いてみましょう!
今は物質的にはいい時代になったもので、こうしてもう聴けないと思っていた音源もCD化され、YouTubeなどでも聞けるのはありがたいことですが、ただ金がかかり過ぎて、我々庶民にはそうやすやすと手に届かないのが、何とももどかしいですなあ😅

まあ、YouTubeで聞けるには聞けるのですけど、どーもそれだけでは満足しないんですよ~(^_^;)

水沢有美さんと
浜田晃さん、水野哲さんと

では、また次回に🍀✌🏾







敏腕音楽プロデューサー長戸大幸の音楽家プロデビュー作。シーチャン・ブラザーズの演奏🎧️🎶

2024-05-23 07:58:58 | 音楽
「世界の空軍 AIR FORCE'77」
(1976年 東映洋画)
音楽:長戸大幸
演奏:シーチャン・ブラザーズ


ロッキード事件やミグ25戦闘機の函館不時着など航空関係の事件が慌ただしく起こっていた時代の渦中に制作された、ドキュメンタリー作品。監督不在の映画作品。

音楽は長戸大幸で、長戸の音楽家としてのデビュー作。音楽プロデューサー、実業家として名を馳せた人物で、この人が世に送り出したアーティストはB'z、ZARD、大黒摩季らかなりの数です。

シーチャン・ブラザーズについては、この映画の音楽を録音するにあたってのグループだと思っていますが、いかにも1970年代半ばのフュージョン風のインストゥルメンタル曲に仕上がっています。「愛の翼」はラブ・テーマとして作られて、この作品のメイン・テーマでもありますね。とても美しいロマン溢れる好ナンバーです。また「ソニック・ブーム」はウエズ・モンゴメリーを思わせるギターをフィーチャーした、躍動感のある曲となっています。
「愛の翼」
「ソニック・ブーム」

今回は「世界の空軍 AIR FORCE'77」を取り上げてみました。また面白いレアなレコード等、紹介させていただきます!
それでは、次回✌🏾




ダニエル・パトゥキ、「モア」に続いてジョン・バリーの「キングコング」をディスコ・アレンジ🎧️🎶

2024-05-21 23:31:53 | 音楽
「ディスコ・キングコング」
DISCO KING KONG(1976年)
A:ディスコ・キングコング
King Kong's Theme
B:ドワンのバラード
Maybe My Changed
ダニエル・パトゥキ・オーケストラ
Daniel Patucchi Orchestra


1976年のジョン・ギラーミン監督作品「キングコング」の''キングコングからその2つのテーマ曲を、ダニエル・パトゥキがディスコ・アレンジしたもの。作曲はジョン・バリー。

ファンキーでエレガントな仕上がりになっていますね。

ダニエル・パトゥキ(正確にはダニエーレ・パトゥッキと発音するそう)はイタリアはトリノの生まれ。音楽院を卒業してからはすぐに音楽の道へは進まず、友人と二人で放浪の旅へ出ていたという、一風変わった経歴を持つ音楽家で、作曲と編曲・指揮の他にベーシストとして活躍していた人で、有名なヘンリー・マンシーニの「ひまわり」やジェリー・ゴールドスミスの「カサンドラ・クロス」のサントラでもベースを担当していたことがあります。とても美しく甘い曲を得意としており、前回の「モア'77」に続きこの「キングコング」のドワンのバラードでも、ジョン・バリーの綺麗な曲を軽快なディスコ・サウンドで聞かせてくれます。美しい名曲をこのようにディスコ・アレンジした先駆けは、パーシー・フェイスの「夏の日の恋'76」だと記憶してます。特にイタリア人のダニエル・パトゥキによる演奏は、聴く者をファンタジックの世界ヘ誘ってくれます。
如何でしたでしょうか。今回もだいぶ間を空けてしまいましたが、ゆっくりながらも更新はしてまいりますので、よろしくお願いいたします✌🏾

ヒルザキツキミソウの群生です。綺麗ですね。とても雑草のようには見えませんね🌸

では、また次回にお会いしましょう❗️





ジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリのジプシー・ジャズの名曲🎧️🎶

2024-04-23 19:30:57 | 音楽
「ルシアンの青春」LACOMBE LUCIEN
(1973年 フランス)
A面 ルシアンの青春のテーマ(マイナー・スウィング)
B面 ヌアージュ(雲)
監督:ルイ・マル
音楽:ジャンゴ・ラインハルト
演奏:ジャンゴ・ラインハルト/フランス・ホット・クラブ五重奏団、アンドレ・クラヴォ、イレネ・ド・トレペール
出演:ピエール・ブレーズ、オーロール・クレマン、オルガー・ローウェンアドラー、テレーズ・ギーゼ、ステファニ・ブイ、ルム・イアコベス


第二次世界大戦末期のフランスを舞台に、ナチとフランス・レジスタンスの戦いに巻き込まれた若者とユダヤ娘の愛の逃避行を描いた作品。

音楽はジャンゴ・ラインハルトとフランス・ホット・クラブ五重奏団などのアルバムから流用されていて、このうち「マイナー・スウィング」はジャンゴ・ラインハルトの名盤「ジャンゴロジー」からのもので、ジャンゴとステファン・グラッペリの共作であります。このアルバムは1935年9月に初録音され、以降1999年公開の「写真家の女たち」などの映画にも使われており、映画の中でも聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。キャラバンの火事を消そうとして左手に麻痺が残りましたが、薬指と小指の2本の指を深く曲げたまま、残りの指で演奏しておりまして、盟友ステファン・グラッペリはその特殊な奏法から、独特のコード進行を導入するに至ったという分析をしています。

ここでは「ルシアンの青春のテーマ」としてこの「マイナー・スウィング」が映画の冒頭に使われていますね。

マイナー・スウィング

前回の「続エマニエル夫人」からまたまた数日空いてしまいましたが、ボチボチと続けてまいりますので、宜しくお願いいたします。

ではまた🍀✌🏾