春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

チャップリン作曲による誰からも愛される不朽の名曲「スマイル」🎧️🎶

2023-09-14 10:40:18 | 音楽
「モダン・タイムス」(1938年 アメリカ)
Moden Times
監督:チャールズ・チャップリン
音楽:チャールズ・チャップリン
編曲:エドワード・パウエル、デヴィッド・ラクシン
指揮:アルフレッド・ニューマン
出演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード、ヘンリー・バーグマン、チェスター・コンクリン


チャールズ・チャップリンが監督・制作・作曲・主演を務め、機械文明と資本主義社会を痛烈に風刺した名作映画。

初めて劇中で歌ったユーモラスな「ティティナ」、ラストシーンで流れる「スマイル」は、とても優しい感じの甘い調べです。

チャップリンは正規の音楽教育こそ受けていませんが、メロディ-メーカーとしては素晴らしい才能を持ち、「スマイル」(「モダン・タイムス」)や「マンドリン・セレナーデ」(「ニューヨークの王様」)、「テリーのテーマ」(「ライム・ライト」)などは、今も多くのアーティストによって歌われたり、演奏されているエバー・グリーンです。

編曲をエドワード・パウエルとデヴィッド・ラクシンが手がけて、指揮は20世紀フォックス音楽部のボス、アルフレッド・ニューマンがやっております。

このアルフレッド・ニューマンは多くの映画音楽を担当。自身の作品のほか、デヴィッド・ラクシンの「ローラ殺人事件」やこの「モダン・タイムス」などでタクトを振り、そして大酒飲みでヘビースモーカー。大の人情家としても知られる、親分肌の音楽家としても知られてます。

それだはどうぞ。「モダン・タイムス」。

九月も半ばに入りました。まだ少し暑いものの、いよいよ過ごしやすくなるのでは。それでは次回、お会いしましょう!


「ロッキー」と並ぶビル・コンティの軽快なサウンド🎧️🎶

2023-08-31 15:50:17 | 音楽
「結婚しない女」(1978年 アメリカ)
An Unmarried Woman
監督:ポール・マザースキー
音楽:ビル・コンティ
歌:ミシェル・ウィリー
出演:ジル・クレイバーグ、アラン・ペイツ、マイケル・マーフィ-、ケリー・ビショッブほか


ニューヨークを舞台に、結婚16年目で子育ての苦労から解放されたものの、夫から浮気を告白されて別居することになった女性を描いた都会派人間ドラマの秀作とされる女性映画。

音楽はポール・マザースキー作品でお馴染みのビル・コンティ。この「結婚しない女」は4作目。抒情的な佳曲を書いてます。

そして、このミシェル・ウィリーが歌うバージョンは、サウンドトラックを買ったファンへのプレゼントとして録音されたもののようで、最初から映画に使うためのものではなかったバージョンです。


「結婚しない女」ビル・コンティの音楽でした。

いよいよ明日からは9月になります。過ごしやすくなるまであと少しです。では次回またお会いしましょう。







ミュンヘン・サウンドの先駆者ジョルジオ・モロダーのサウンドトラック🎧️🎶

2023-08-30 17:18:07 | 音楽
「ミッドナイト・エキスプレス」
(1978年 アメリカ)
Midnight Express
監督:アラン・パーカー
音楽:ジョルジオ・モロダー
出演:ブラッド・デイヴィス、アイリーン・ミラクル、ランディ・クエイド、ジョン・ハート、ポール・L・スミス、パオロ・ボナチェリ、ポー・ホプキンス、マイク・ケリン


トルコ旅行中に麻薬不法所持の罪で禁固4年の実刑をくらい、現地の刑務所に投獄されたアメリカ人青年ビリー。出所目前にトルコとアメリカの関係が悪化、彼は取引材料として利用され、刑期が30年に延長されてしまう。ついにビリーは脱獄を決意するが…。

音楽はディスコの父、ジョルジオ・モロダーが担当しました。誰もが知るようにドナ・サマーをはじめ、実に多くの歌手をプロデュースし、いずれも世界中で大ヒットをしております。ここでも電子楽器を多用しながら、中東風のスコアを聞かせてくれました。そして彼はこの作品が映画音楽最初の仕事ながら、1979年の第51回アカデミー賞で見事作曲賞を受賞しました。現在ではたくさんの映画の仕事で知られています。


いかがでしたでしょうか?。もう既に多くの人が知ってる作品ですね。この作品を皮切りに、彼は押しも押されぬ大作曲家となりました。映画以外にも数多くの音楽を生み出しています。

ということで、今回は「ミッドナイト・エキスプレス」を取り上げてみました。それでは、次回にお会いしましょう。



リューボフ・チモフェーエワがイサーク・シュワルツの文字通り「白夜の調べ」を聞かせる🎧️🎶

2023-08-29 13:36:41 | 音楽
「白夜の調べ」(1978年 日本・ソビエト)
監督:セルゲイ・ソロビヨフ、西村潔
音楽:イサーク・シュワルツ
出演:栗原小巻、宮口精二、高橋昌也、ユーリー・ソリーミン、エリザベータ・サロードパ、アレクサンドル・ズブルーアフ、アンドレイ・レオンドビッチ、セルゲイ・ポレージャノフ


一流作曲家のロシア人男性とクラシックピアニストの甘く切ないラブストーリー。

当時はまだソビエト連邦でイサーク・シュワルツが手がけた、二つ目のソ連(ロシア)を舞台にした日本映画。前回の黒沢明監督の「デルス・ウザーラ」で、彼の名は日本でも知られるようになりました。栗原小巻とエリザベータ・サロードパのデュエットによる「ロマンス」は、レコードのサウンドトラックにしか収録されておらず、大変貴重な録音ですね。ピアノはリューボフ・チモフェーエワ。「白夜」を感じさせる、素晴らしい演奏です。

イサーク・シュワルツはここではとても甘くクラシカルな調べで、画面を静かに彩りを添えてます。

イサーク・シュワルツの音楽は入手が難しくこそありますが、最近では彼の作品をコンプリートされたCDも出ております。どこか日本の歌謡曲を思わせる哀愁のある曲調です。

今回は「1000日のアン」と、この「白夜の調べ」を取り上げてみました。リクエストがありましたら、コメント欄にでも書いていただければと思います。

それでは、次回お会いしましょう!



ノウブルで優雅なジョルジュ・ドルリューのスコア🎧️🎶

2023-08-29 11:40:40 | 音楽
「1000日のアン」(1969年 イギリス)
Anne of the Thousand Days
監督:がチャールズ・ジャロット
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:リチャード・バートン、ジュヌヴィェーヴ・ビジョルド、アンソニー・クエイル、イレーヌ・パバス


16世紀イングランド。国王ヘンリー8世の妃アン・ブーリンの物語。

音楽担当のジョルジュ・ドルリューはこの歴史的映画に、イギリスの作曲家とは一風異なりながらも、非常に映画にマッチした音楽を付けています。このようにフランス人ならではの甘い調べは、やはりジョルジュ・ドルリューならではのものでしょうね。

いつも更新がとんでもないぐらい遅れてしまい、大変に申し訳ないです。個人的なことなのですが、この夏の暑さによる夏バテによるものであります(^_^;)
間もなく9月。夜には虫の鳴き声も聞こえてまいりましたが、まだまだ残暑の厳しい毎日です。皆さまにおかれましても、体調管理など充分に気をつけられて、気持ちよく秋を迎えたいものです。

では、また次回!