よふかし長女

　以前は長女と、学校から帰ってきたら宿題をしてからでないと遊びに行ってはいけないと約束していました。
　今でもその約束は健在です。

　しかし今は「宿題をやってね」と一度言ったら、わたしからはそれ以上の口出しが出来ません。
　内容に関しても、たとえ手抜きをしようが間違っていようが、わたしからは一言の指摘もしてはいけないと指導されています。
　それがわかっている長女は、平気で宿題を放り出して遊びに行ってしまいます　そうですよね、小学校二年生ですもの。自制は難しいです。

　遊びから帰ってきたところで、宿題なんてする気になるわけがないです。
　寝転がってテレビを見て、夕飯が出来てもすぐには席につかず、ずるずると時を過ごしていくので、毎晩寝るのが遅くなってしまいます。

　昨日はそれでも旦那様が長女をシャワーに連れて行ってくれたので、助かりました。
　わたしはお風呂に入るよう一度促すことは出来ても、それ以上の命令は出来ないので、長女が嫌だと言ったらおしまいです。
　体が痒いとかきむしって一部出血し、さらに局部が痛いと言っていたので、本当に心配していました。

　シャワーの後は裸で漫画を読んだり、ブロックしたり。宿題を始めたのは九時を過ぎていました。

　本当なら、寝る時間です。
　運動会の練習も始まっているので、疲れているはずなのに…

　毎晩、寝るのが十時・十一時。
　これで朝はすっきり起きられるはずもなく、ご飯も食べられず、髪も梳かさず顔も洗わずに登校していく毎日。

　夜更かし・朝食抜き・だらしない生活。
　成績の悪い子の典型的パターンですね。
　せっかく頭がよくて成績もよく、先生の信任も厚い。体育の成績は悪いけれど、チームリーダーとしての頑張りで何とかいい点を貰っているのです。

　今まで努力して得てきたものを、ここで崩してしまうのかと思うと悲しいです。

　わたしが今までしてきたことの報いですから我慢するしかないとわかっています。
　けれどこれが本当に長女にとっていいことなのか。
　つい疑問が頭をもたげますがやり続けるしかないのでしょう。チック症も治まっているみたいです。
　もっとも長女のチック症はほとんど寝る前にしか出ないので、夜更かしし放題で限界にきて寝るから症状が出る間がないのではないかと疑ってみたり…。

　いえいえ、信じてやるしかないのです。