拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  いぶし銀の午後

2013年01月06日 | ヨーロッパの風
  今日、日曜の午後 ジュネーブに住むニコルの母方の伯母を訪ねる。
  年始の時期には 毎年クロードおじさん がフランスのトルーズ から伯母の家に遊びに来ている。
 
  ニコルの家族や親戚と 付き合うように なって20年の歳月が流れるが、この伯母に合うのは 20回になるかどうか?
  毎回訪れるたびに温かく迎えてくれる。 そして このクロードおじさんとは 今回が2度目。

  ニコルが子供の頃 ニコルの家族と伯母の家族に このクロードおじさんが 加わって 何度も夏のバカンスを
  一緒に過ごして 沢山の楽しい思い出が あるのだと云う。

  伯母の家に来ると ボクの知らない ニコルの家族の歴史の一端に触れるようで 不思議な気持ちになる。

   

        84歳の伯母と 88歳のオジサンに タブレットの基本的機能の説明をしている相方。

  伯母は 昔は背の高い人であったそうだが、 今は腰が曲がって小さくなってしまったけれど 頭脳の明晰さは 間違いなく
  ボク以上、 昔は国連で 同時通訳として働いていたというから 鍛え方が違う。

  今回、会うのは2度目だが 話をするのは 初めてのクロードおじさんは 以前にどこかに書いた 「身辺に壁の無い」人の典型。
  この人と話していると 人種とか文化とか なんとかいろいろ違う要素みたいなものを 一切感じさせない人。
  こういう人が 禅でいう所の 悟りの境地・・・なのだろうか? 
  昔は研究医としてラボで働く傍ら サッカーの審判をやっていたという。 「トルーズに一度だけサッカーのワールドカップで
  日本が出場した日に行ったことがある」とボクが言うと すかさず 「それは1998年の日本対アルゼンチンの試合で0~1で
  アルゼンチンが かろうじて勝ったなぁ・・」と解説する。  まいったなぁ・・・この記憶力。

  クロードおじさん 昔から小話が好きで 皆が聞きたがると 一席やってくれる。 今日もニコルが オジサンに小話をねだった。

          

                  その話しっぷりは まるで落語の師匠 そのもの。
  
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿