拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『喧嘩上等』考

2023年11月07日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  先日、日本格闘家・鈴木千裕(24歳)がアゼルバイジャンという聞き慣れない国(1991年ソビエト連邦から独立)で、ケラモフ(31歳)という総合格闘技団体

  Rizinのフェザー級チャンピョンに一ラウンド、1分18秒でKO勝ち、誰も予想していなかった勝ち方に、日本の格闘技ファンを沸かせた・・・。

 

  そうでなくとも、自身格闘家でありYoutuber である朝倉未来(31歳)は、『Breaking Down 10』に向け、矢継ぎ早に血を沸かすオーディション動画を

  発表し、私などは自分が爺であることをすっかり忘れ、アドレナリンをたぎらせて動画を楽しんでいるざまだ。

 

  こういったことも、Youtubeによる『可視化』が可能にした一つに新現象なのだと思うが、今の『IT時代』を肩で風を切って邁進する如き

  『AI・Chat GPT・量子力学』関係の若き企業家や科学者等が大活躍する一方で、そういった事から完全に疎外された存在の代表格とも

  言える、街で喧嘩ばかりしている『チンピラ』共に『輝ける場』を提供する者がいて、それを支持する大勢の視聴者がいるという図式は

  社会現象として実に面白い。 まるでSF映画を観る一方で、中世バイキングの物語を観ているような・・・。

 

  未だ曖昧で先の読めない未来志向的な時代だからこそ、裸一貫的ロマンが尊重される・・・

  そういった対照的現象をYoutube上で実現し、可視化する日本は本当に実に面白い国である。 

 

  このYoutube番組を通して、『森の石松』を彷彿とさせる『義理と人情』に生きる刺青をした若いヤクザ・・・の存在に驚いたが

  逆に人間らしい人間を観たような気がしたのも確かで、それが私一人ではなかった事は番組の人気上昇が証明している。

  

  傍若無人に見えるチンピラ共も、グローブをつけ一定のルール内で闘ううちに、飼いならされた猫のようになっていく様は

  いい意味で本来の『道』に還るわけで、そういった意味ではやはり『喧嘩道』なのであろうか。

  彼等にインタビューすると一様にこれまで迷惑かけた『母親』への謝罪と、家族や仲間のために『立ち直る』姿を見せる決意を表明するのだ。

           

            中学の時、柔道部キャプテンだった馬骨・・・であるが、これまで喧嘩嫌いで通せたことは良かった。

 



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