普段、われわれ西瑞に住んでいる者は隣接しているフランス、イタリア側に一歩踏み込んだだけで、西瑞という国の豊かさを感ぜずにはいられないものだが、同じフランスでも<パリ>は別格なのか、西瑞者の優越感は影をひそめる。
しかし、美しい田舎から来た者の目で見るとやはり都会の、特にパリのメトロを利用する生活は<過酷>という言葉は言い過ぎだろうが、メトロから出てきたらススけているのではないかと思えるほどメトロ独特の淀んだ生暖かい空気は慣れたものでなければ、耐えられないモノの一つではないだろうか。東京で鍛えられたボクの都会生活感も西瑞ですっかり鈍ってしまったと実感。
そんなパリという猥雑な都市の中で、ボクは<不思議感>を何度も味わう、それはあのメトロの中ですら、じつによく<女性>を感じさせる美しい女がイキイキと存在していることだ。クルマやオートバイががんがん通るメインストリートそばのベンチに腰掛けてリンゴをかじっている女性も美しかった。許されるなら写真をガンガン撮るのであるが。これは別にパリとは関係があるのか?ないのか? 或いはこれがパリなのだろうか・・・(美しい蓮の花は泥沼から咲く・・というが)
ニコルはいろいろな店に入ってそれが気に入れば、店の人に声をかけ、気に入った公園では、手入れしている男たちに声をかけて話をはずませていたが、みな話好きなのか、親切に応える姿があった。バンドウブル広場の一角にあるパリらしい、それも観光ズレしていないカフェは去年ニコルが見つけて、今回もここで2回いわゆるモーニングセットを他の出社前の人々とカウンターで食べながらマスターと交わすちょっとした会話にパリの人情も味わう。
あるメトロの駅で10枚セットの切符を買おうとマシンの前でオッサンが操作しているのを見ていたら、買い終わったオッサンが、<あんたも買うのなら操作してあげるよ>と親切にも画面をセットしてくれた。
ドアノーの写真展を見ようと、サンジェルマン・デュプレに行くとあらゆるギャラリーが密集していた。写真ギャラリーも沢山あって写真が商品となりたっているのがわかる。
帰りのTGVで行きで一緒だった20人ぐらいの子供のグループと偶然にも帰りも同じ車両で、引率の2人の先生と話に花が咲いた。一人は現役の先生、45才ぐらいのムーミンを思わせる優しくも頼もしそうな女先生。もう一人は退職した元先生の初老のおばさん。彼らはフランスの片田舎(人口500人の村)から7才-9才の子供たちをパリ見学の旅行。
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