子どもの外反母趾から起こる症状

　
　外反母趾や幽霊指（浮指）などの異常にともなって、次のような痛みや、神経症状、心の問題が起こります。


　足に異常がある子どもに、多くみられる症状です。





　＜肉体的＞


　　そくわん症・膝の障害・子どもの腰椎分離症・ヘルニア・すべり症・顎関節症・頭痛


　　肩こり・めまい・転倒しやすい・上手く走れない・肥満・子どもの生活習慣病



　＜精神的＞


　　首が原因となる自律神経失調症（子どものパニック症・子どものうつ・ひきこもり・登校拒否・下痢・便秘）


　　情緒不安定・すぐキレる子ども・朝起きられない子ども






　これらの不調を訴える子どもの体を調べると９０％以上の割合で、背骨や足の異常を見つける事が出来ます。



　皆さんは、原始反射というものを知っていますか?


　赤ちゃんの手や足の裏を、突っつくと握り返してくる行動の事で、把握反射・足底反射とも呼ばれています。


　サルは、この反射が強く残っているので生まれてすぐ母サルにつかまり、落ちる事がないのです。






　人間の場合、生まれてからすぐ靴下をはかせたり、平らな所だけを歩くことで足裏への刺激が不足する為…


　足底反射が起こらないのです。




　これにより、足指を使って踏ん張るという動作が出来なくなり…


　外反母趾や幽霊指（浮指）の異常とともに足裏が不安定になってしまうのです。






　そして足底が不安定になると、それを補うために上半身にも歪みが起こってきます。


　これが子どものバランス感覚や敏捷性、調整能力を衰えさせてしまうのです。





　この差が結果として、いつも健康な子どもといつも調子の悪い子どもとの分岐点になってしまうのです。





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子どもの健康と足裏の関係 ４

　

土踏まずを作る

　　健康に大切な土踏まずを作り、偏平足をなくすためにはどうしたらいいでしょうか？


　　答えは、足の裏をしっかりと使い、足のアーチを作ることです。


　　では、どうしたらよいのでしょうか？





　　……外出編……

　　１：足に合った靴を履きます。

　　　　足の指で地面をける動きが十分に出来る靴を選びましょう。

足に合った靴は、外反母趾の予防にもなるのです。

(靴の中がむれるといったこともなくなります。）

大きな靴は、中で足がズルズルと動き、足の指で踏ん張って地面を蹴って歩くことができません。

地面を蹴って歩くのに、足の指を使うことができないと、足裏にアーチが出来ないのです。

　　



　　２：いっぱい歩きましょう。

　　　　エスカレーターやエレベーターをなるべく使わずに、階段で昇り降りをしましょう。

　　　　出来れば舗装された道路よりも、でこぼこ道を歩きましょう。

　　　　子どもと一緒にお散歩すれば話も弾み、コミュニケーションもとれるでしょう。





　　……家の中編……

　　１：できるだけ裸足で過ごしましょう。

　　　　裸足の方が足もよく動き、床をしっかりと蹴ることが出来るからです。

　　　　でも、冬は足が冷えて裸足になれないひとは、５本指の靴下をはくといいでしょう。

　　　　足の指を自由に動かすことが出来るからです。

　　　　今では、カラフルな５本指の靴下もあるのでためしてみてはいかがでしょうか？　





　　……運動編……

　　１：つま先立ちをする。

　　２：タオルを床に敷き、足指を使ってたおるをたぐりよせる。

　　　　この２つの体操は、足のアーチを作る筋肉や靭帯を鍛える事が出来ます。






（ 動物の赤ちゃんシリーズでした!! ）

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子どもの健康と足裏の関係 ２

土ふまず

　


　
　自分の体重をヒトは２本の足、強いては足裏で支えています。







　正常な足の裏にある土踏まずの、手を軽く丸めた形（アーチ）は…


　歩いたり走ったりするときにとても大切な役割があります。







　このアーチは３か所あり、「親指と小指」・「親指とかかと」・「小指とかかと」


　三か所の骨と骨をゴムのように靭帯がつないでアーチを作っています。






　　
　足に力が加わると、アーチにも力が加わり、靭帯が少し伸びてアーチがつぶれます。


　力が加わらないと靭帯がもとにもどりアーチの形も元に戻ります。


　アーチはつぶれることで足裏にかかる力を吸収し、足裏、強いては体全体を守るクッションになります。








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子どもの健康と足裏の関係

　　

偏平足

　正常な足を内側の横から見ると、手を軽く丸めた形のくぼみ（土ふまず）があり…


　足の裏と床との間に空間ができます。

　
　このくぼみ（土ふまず）がなく、足の裏が床にべったりと付いている状態を偏平足といいます。









　お風呂から出た時、濡れた足跡を見てみましょう。


　土ふまずがあるところまで床が濡れていたら偏平足の可能性があります。









　偏平足があったとしても、自分が気になるような症状はほとんどないようです。









　しかし、足のクッションがないことから、大人も子供も、上手にバランスが取れなかったり…


　疲れやすく、長く歩けなかったり、運動能力が低くなる傾向があるようです。









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子どもと外反母趾

　
外反母趾とは…　　親指が小指の方に曲がってしまう障害のこと。


　普通は、ハイヒールやパンプスをはく女性に、多くみられる症状のことです。


　この外反母趾が今、子どもたちを脅かしています。





　人の足は、生まれてから３才頃までは、指がひろがった扇型をしており、まだ骨ではなく軟骨の状態です。


　４才ぐらいから骨が硬くなり始め、次第に大きくなりしっかりしてきます。


　それと同時に、歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収する足のアーチが形成され始めます。








　１６～１７才になると成長はほぼ終わり、足の形は扇型から指がしまった形になるのです。


　その中でも一番大事な時期は小学校３年生ぐらいの時で、この時に足の形が決まってしまいます。


　この時期にこそ足裏のバランスを整え、正しい歩行をさせ、体のゆがみを起こさせないことが大切なのです。







　小学校５，６年生から中学時代は、また運動量が急激に増えます。


　この時期に外反母趾や、幽霊指(浮指）があると体にゆがみが起こリ、体に異常が出てくるのです。






　ここに同じ学生、同じスポーツや運動量に関わらず…


　悲劇が起こる子どもと起こらない子どもとに分かれてしまうのです。


　ここに、本当の原因があったのです。




(　イラストは、大人の足ですが…　）

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