逝きし世の面影

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続、2039年76年目の真実。ケネディ暗殺の闇

2008年03月01日 | ケネディ暗殺


ケネディ暗殺事件と言っても殆どの人が、当時のことを忘れてしまっているかも知れないので、自分の記憶で、知っている範囲を書いてみることにする。


「大統領選挙」

当時、現職の副大統領リチャード・ニクソンと、無名の新人ジョン・F・ケネディの対決。
今でこそニクソンは、嘘つきだの、策士だのと言われているが、当時はまったく違っていた。
当時の大統領はドワイト・D・アイゼンハワー。
第二次世界大戦の英雄で元帥。ヨーロッパ連合軍最高司令官。
辞任演説でさえもが歴史に残る、有名な『軍産複合体』批判演説である。
当時、世界の金の8割を所有して、アメリカが一番輝いていた時代の大統領、アイゼンハワー。
その副大統領に39歳の若さで就任し、当時2期目のニクソンは飛ぶ鳥も落とす勢い。

討論会でも、その豊富な知識と経験で、ケネディを圧倒する。ラジオで二人の討論を聞いた有権者は、勿論ニクソンを選んだ。
ところが、なんと、テレビの視聴者はケネディを選ぶ。
何しろニクソンは貧乏人の生まれで悪人顔。
対するケネディは金持ちの生まれで、いかにも品の良い坊っちゃん顔。見た目が勝敗を分けた。

此の辺のメカニズムは、拙ブログ2月9日の『人は見ためが9割・メラビアンの法則』を参照下さい。
日本でも、見た目が一寸格好よいだけで、今までの政治家と違うと勘違いして変態の○モの小泉純一郎を首相に選んだ例もある。
まあしかし、同じ様な金持ちの坊っちゃんでも、人相も、言動も、思想さえも下品、下劣な、麻生太郎のような例も有り、なにごとも一概には言えないが。

実力は無くても何とか、悪質な選挙違反の噂もあったが、ほんのわずかの僅差でケネディが大統領に当選する。





『大統領就任』

ケネディは1961年1月20日に第35代大統領に宣誓就任した。

しかし就任の直前1月3日に、前大統領がキューバ経済制裁と、対キューバ国交断絶というトンデモナイ置き土産を残す。
これは、共和党パパ・ブッシュが辞任直前にソマリアに派兵して、民主党クリントンに難問を残したのに似ている。

当時のカストロは、今と違ってアメリカとの友好関係を模索していたし、アメリカ政府も当初はキューバ革命政府を黙認していた。
何しろ前バティスタ政権が酷すぎる。腐敗の極に達していて、アメリカのマフィアや大企業と結託した、麻薬ビジネスがアメリカ南部、フロリダやニューォリンズに飛び火して、最早座視できない有様になっていた。
キューバ経済封鎖がその後、長くアメリカの外交を縛り、半世紀近く近隣諸国にまで影響するとは、この時アイゼンハワーは判っていたのだろうか。





『ピッグス湾事件』

大統領就任三ヶ月目の1961年4月15日に、偽装したアメリカ軍がキューバ軍基地を空襲、続いて17日にキューバのコチーノス湾(アメリカ側の呼称はピッグズ湾)にCIAに雇われた旧政府軍人1500人が上陸を開始した。
CIAの計画したとされる、このまったく成功する見込みの無い、無謀なキューバ進攻は二日ほどで進攻部隊が全滅して終了する。

この計画が、成功する見込みはあったのか。?どう考えても、全く在りません。!
当時、キューバ国民に完全に見放されたバティスタ独裁政権の軍隊を、いくら金をかけようが、幾等CIAが後ろに控えていようが、もともと勝てると考える方がどうかしている。

このCIAの計画とは、一体なんだったのか。?
本気になってカストロ政権転覆と、バティスタ復活を考えていたのか。?
亡命キューバ人の単なるガス抜きかも知れないが、二年前に完全敗北して逃亡した旧政府軍が、革命軍に絶対に勝てないことぐらいは、世界一の情報機関であるCIAが、最初から気が付かない筈が無い。

当時、腐敗したキューバの旧政府関係者や麻薬業者、マフィア、がマイアミやニューォリンズに大量に流入して、現地の治安が極度に悪化していた。
ピッグス湾事件は失敗したが、危険な武装集団を大量廃棄処分出来たので、結果的には、CIAの成功と考える事も、出来なくは無い。




『キューバ危機』

1962年10月14日、アメリカ空軍機によるキューバ軍施設の偵察活動中にキューバに建設していた核ミサイルサイロの写真を撮影した。
10月22日午後、米国によるキューバ海上封鎖措置を発表。

ソ連との全面核戦争も辞さないと言う『人類滅亡』をかけた、世に言う「キューバ危機」、狂気のチキンレースを、ケネディは始めてしまう。
チキンレースに勝つためには、正気は邪魔で、常識とか良識が少しでも有った方が負けると言う法則がある。
ソ連のフルシチョフに少しだけ、良識が有ったと見えて、ソ連が屈服して人類滅亡だけは、寸前で食い止められた。
今のアメリカの歴史教科書では、ケネディの毅然とした態度が勝利を呼び、正義がかなえられたと教えている。(作る会のアホ教科書の方が、よっぽどマトモ?)

イラクのフセインも毅然としていた。旧ユーゴのミロセビッチも毅然としていた。
日本の東条首相も毅然としていたが、日本中を焼け野原にした挙句に大日本帝国を崩壊させている。
フルシチョフが肝心な時に、毅然としていなかったお陰で、我々人類は今でも文明的な生活を送っていられる。
今は亡き、優柔不断で根性なしだったが、正気が少しはあったフルシチョフに感謝。



『運命の1963年11月22日』

ケネディは遊説先のキューバ亡命組織の多いニューォリンズに近い危険が予測された、テキサス州ダラスの市内をオープンカーでのパレード中に狙撃され、暗殺される。

まさに、その日行われた、初の日本とアメリカ間のテレビ中継実験(衛星通信)を通じ、日本にも暗殺場面が同時中継放送され大騒ぎとなる。

ここでもキューバとの、不思議な因縁が暗殺事件に色を添える。
即座に、地元ダラス市警に映画を観劇中に逮捕された、容疑者のオズワルド。
二日後に、その警察署の中で組織犯罪準構成員ジャック・ルビー(本名:ジャック・ルーベンシュタイン)に射殺された。

当時のマスコミ発表によると、オズワルドは、

1)元海兵隊員で、射撃の名手。 
2)ソ連に亡命して、ロシア人と結婚。 
3)ニューォリンズでカストロ支持のビラを撒き、亡命キューバ人といざこざを起こして新聞種になる。  
4)暗殺直前にメキシコのキューバ大使館で旅券(亡命?)申請をしていた。  
5)暗殺で使用されたカルカノライフルを通信販売で購入。  
6)カルカノ銃と左翼雑誌を両手に持って記念撮影していた狂信的左翼過激派。
7)ケネディ暗殺直後にパトロール警官を射殺して映画館に無賃入場。

当時の平均的アメリカ人たちとっては、これ以上無いほどの「理想的犯人像」であるオズワルド。
犯行を疑うものは、唯の一人もいなかった。

(続く)



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『陰謀論』2039年、76年目の真実。ケネディ暗殺の闇  2008年2月29日

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またネットゴキが(笑) (kaetzchen)
2008-03-03 08:16:52
さっさと削除しましょう(笑)

それはさておき,専門の生物学に限ってアメリカの高校や大学の教科書を集めてみると,「ケネディの毅然とした態度が勝利を呼び、正義がかなえられたと教えている。(作る会のアホ教科書の方が、よっぽどマトモ?)」にあたる「進化論」に関しては,かなりヴァラエティーがあるようです.

日本でもそうですけど,学年が下がるほど,つまり義務教育の割合が上がるほど,訳の分からん神掛った「教科書」が増えてくる.要するに,無知な子供に「洗脳」するのが目的の「教科書」だ.「作る会」=産経のアホ教科書などはその典型例でしょう.問題はそれをある程度自立心が出て来た中学生に押し付けようとしたことにある.

神奈川県教育委員会の「日本史必須」発言も同様の論外発言である.私から言わせれば,日本史は自由選択にして,しかも日本民俗学と江戸時代以前とに分けてしまえばよい.郷土史も織り込んだ日本民俗学が本当の意味での「日本史」だからだ.明治以降は世界史と重なる部分が多いからくっつければ宜しい.

むしろ私は「地理」が置いてけぼりになっていることに異常に危機感を感じている.つまり「地図の読めない」若者が増えていることだ.日本史にしても世界史にしても,最低限,地図が頭に入っていなければ分かるはずがない.教会でやってる聖書読書会にしても,素朴な信者の方々はイスラエルという国を非常に抽象的に捉えていて,具体的にどんな気候で起伏があって上水道がどれだけ使われているなどの具体的なデータを知らないケースが多く,牧師に頼んで詳しい地図を持ってきてもらって説明することが多い.

要するに,社会科を「地理・歴史」と「公民」とに分けたこと自体が間違いなのだ.しかも「公民」には「哲学概論」とも言える「倫理」が入っている.本来「倫理」なんていうのは現代国語とくっつける科目だ.理科も今では4科目必須になってないので,物理がまったくお手上げで退学になる東大生や京大生が後を絶たない.こういうメチャクチャがまかり通るのも基本的には文科省の縦割り行政が原因だと言えよう.小学校で「生活科」などを作ったせいで,日本の生徒の理科嫌いは世界でトップクラスに踊り出している.技術や発明は一部の天才がなしとげるものではない.全体を底上げして,ボトムアップして,その中からぽつぽつと出てくるものなのだ.極論すれば,スーパーカミオカンデを作れば,誰でもノーベル賞は取れる.小柴のおっさんは要するに政治力でノーベル賞を取ったようなものだ.元名大のノーベル賞受賞者も元はと言えば皇族である.生活費の心配のない環境でひたすら勉強だけに打ち込めれば,誰だって学者になれる.ただ,それだけの話ではないか.天才たちは実はお金に困らない富裕層から出て来たのだ.
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ついでに言うと (kaetzchen)
2008-03-03 08:22:59
今回の日本史・世界史論争の中で,唯一一発で検定を受かっている出版社がある.山川出版社である.この教科書はいわゆる「進学校」では定番の教科書であり,要するに「保守反動」の内容が無難にちりばめられている代物だ.

資料集や問題集はさすがによくできている.しかし,教科書は全んど論外と言える.大学に入ったらこの教科書を燃やしてしまって,再受験の時に困ったことがある(笑) 仕方がないので参考書を買いましたけどね.(^^;)

ニュースを見るときには,こういう視点も必要である.
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何時も、お世話様です。 (ブログ主)
2008-03-03 11:18:01
削除が何と無く、もったいないような気も。(内緒ですがエロは大好きです)
エロサイトへの誘導なんでしょうが、人間、エロが無くなったらお仕舞いですよ。性的なエネルギーが一番湧くのは十代後半。
しかし今のように、これだけ誘惑が多くて近頃の高校生は、どうしているのか心配になってくる。
あの頃は大変な苦労をして、エロ本を手に入れていたが、今はキーボタン一つで当時の数百倍刺激の強いアイテムが手に入る。(やっぱり心配です)


教科書については、色々思い出したくも無い、悲しい思い出がある。教科書が完全にそろっていなかったり、古いものだったり。
現在は無償で生徒に配布しているようですが、大変良いことですね。

社会科を「地理・歴史」と「公民」とに分けたことは大問題ですね。
専門の学者が、細かく学問を分類して、それぞれ研究するのは良いが、最初の段階で其れをすれば子供にとって学問(科学)が知識の断片としてしか把握出来ない危険がある。
前から思っていたのですが日本史世界史の分離の必要性は無い。世界のなかの、日本の歴史を教えるべきでしょう。
ようは、細かい知識の断片ではなく、もっと全体的に物事を見る癖を小さい時から養っておく重要性です。
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エロに関しては (kaetzchen)
2008-03-03 14:50:09
最近の若者は極端に別れているようです.例えば昨日 cap を被った若者と,緑の落ち着いた服の6カ月の妊婦が教会に来ていました.いわゆる「出来ちゃった結婚」です.妊婦の友だちが教会で結婚式を挙げて大変感動したというので,旦那を無理矢理連れて来てこれから毎週来ると…….やっぱりこういう点では,男の子の方が精神的に幼いようですね(笑) 父親としての自覚がゼロなんだから,仕方がないかな.まぁ,妊婦仲間で結婚式は神聖なものだという認識が伝われば,それでいいんじゃないかなと私は思ってます.

その反対が DVD で満足しているサルですね.本当はこれが一番危ないのですけど,世間では優等生と見られているので余計に危ない.性的な部分はどうしても男性は幼いからねぇ…….女の子は小学高学年で既に初潮の洗礼を受けるから,年々性的な成長が早まっているようです.女の子の肥満児の増加と関連しているというレポートもあるそうですが…….だから強姦事件も自然と増えてしまう.

私は糖尿病の合併症で「枯れて」しまったので,どうでも良い話なんですが.(^^;)前立腺はまだ取り出してない.アキヒトのじいさんと一緒にせんといて
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教科書の無償配布 (kaetzchen)
2008-03-03 15:28:45
小中学校の教科書は無償配布されますけど,実は学校と任意の書店とが不正行為ぎりぎりの「契約」によって行われているんですよ.なぜなら教科書というのはできるだけ「売り切り」しないと,「在庫が貯まるのは非常に困る」代物だからです.要するに転校生や臨時教員の分だけ,在庫を持たないと経営に影響する.

高校の教科書もそうですね.できるだけ,辞書なんかと一緒に数千円のセットで売り切ってしまわないと,やはり経営に響く.だから高校の教科書は非常に入手が難しく,家庭塾の先生などは教科書の入手に毎年様々なつてを頼ります.これが大都会の大きい書店だと,様々な教科書が売られているのですけどね.

辞書なんかひどいもので,未だに数百ヶ所以上の間違いがある研究社のが堂々と売られてるのが大笑い.恐らく,研究社と高校との裏取引があるんでしょうな.古い考えの,要は無能の英語教員は未だに研究社が最高と考えているふしもあるし(笑)

高校の英和辞典と言ったら,やはり大修館のジーニアスでしょう.3万語や5万語と言ったレベルわけがされているし,10万語の分厚い奴は大学受験の時に買えばいい.辞書なんて所詮,使い潰すものだという感覚がないのがヘンですよ.私もドイツ語の三修社の独和辞典は高校時代に1冊潰しました.独独辞典も結局,何冊潰したか分からない.英英辞典も同様ですね.

高校の教科書に関しては,私は普通科を減らして,どんどん職業科・総合科を増やせと考えています.昨日の新聞でも,大阪の女子高(府立高を落ちた子が行く,年々生徒が減りつつある)がマンガ学科を美術科と併設したら,急激に志願者が増えたんだとか.こういう動きは良いことですね.

例え本職のマンガ家になれなくても,例えば勤め先でPOP描きや広告描きとして採用されれば,経費節減ともなる(横断幕や広告ってすごく高いんだよね).趣味が仕事になれば,結婚して子供ができても,できないことはない.そう言う意味ではマンガ家とかイラスト描きというのは一生できる「手に職」だと思います.他にも調理学校などを併設して,高校在学中に調理師免許を取らせるなど,昔の職業科のイメージを壊して「手に職」をつけさせるなどの動きも,特に地方で見習って欲しいですね.
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