何度かドラマのスポット予告を見たけれど、あまり関心がなかった。
でも、王様のブランチで紹介されていたのを見て、一気に興味をそそられた。
かつてはスター選手として活躍したサッカー選手が職を失い、新しい職を得て家族のために奮闘する物語。
主演、綾野剛。
つい最近、彼の主演映画「そこのみにて光輝く」を観たばかりだった。
暗くて、重い映画だったけれど、舞台が北海道ということもあり興味深かった。綾野剛や菅田将暉が「〇〇っしょ」「〇〇だべや」等の北海道弁を話すのも面白く、嬉しく聞いていた。
刑事ドラマ「MIU404」でも、魅力的な刑事を演じ、引き込まれた。
今回のドラマ「オールドルーキー」の初回は、とにかく泣けた。
プロのサッカー選手が職を失うということをリアルに感じられた。そしてなぜか、自分の境遇に当てはめながら見てしまう。
なかなか再就職が上手くいかない主人公が
「5歳からサッカーしかやったことなくて…。」
わかる。
私も事務職しかやったことなくて…。
「俺からサッカー取ったらなんにも残らない。」
わかるわー。
私から仕事取ったら、それこそなんにも残ってないもん。
退職した今の自分、実感している。
榮倉奈々演じる、元女子アナの妻が無収入になった家計をやり繰りするシーンでは、自分が子供の学費捻出に苦しんだ過去の日々を思い出し…などなど。
第1話は、前半共感しまくり。
後半に入って、元プロサッカー選手としての経験が生かされていくシーンでは、ワクワクした。
海外で活躍する若いプロサッカー選手を演じた横浜流星、カッコ良かったなー。一流選手の高慢な感じで“嫌なヤツ”感がよく出ていた。
映画「流浪の月」で“嫌なヤツ”を演じて、演技に磨きがかかったのでは無いか?と思わせた。映画の紹介番組で、広瀬すずが本気で嫌になるほどの演技だったらしい。
映画は観ていないけど、原作は読んだ。記憶の中では、その「嫌なヤツ」が見事に欠落している。
映画で広瀬すずと松坂桃李が演じている役どころの、二人の関係性しか覚えていない。
それにしても原作者の凪良ゆうの文章は、いろんな作家の文章を読んできたけれど、透明感があるというか、読んでいてこんなに心地の良い文章は初めてだった。
おんなじ日本語使っているのに、不思議だなあと思う。作家の作家たる所以なんだなきっと。
今回横浜流星はゲスト出演だった。毎回ゲストの俳優さんが出るのかな。それも楽しみ。
初回放送を感情移入して見ていたため、15分の延長に気づかず、NHKBSの「拾われた男」15分見逃した。
日曜日はドラマ視聴に忙しい。