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ポジティブな私 ポジ人

ワゴンの筍

昨年の今頃、スーパーで皮付きの筍を買った。
いつもならお高いので見向きもしない食材だが、それは値段の安くなったワゴンにあった。立派な筍だった。
値札を見ると、元値が800円を超えていたが、値引きで600円程に値下げしてあった。

下処理されている国産の筍の値段と比べても、安い。
アク抜き用の米ぬかも、親切に添付してある。茹でたことないけど、やってみるか。初挑戦。ちょっとワクワクしながら購入した。

家に帰り、鮮度が大事とばかり、すぐに取りかかる。
北海道のトウキビも、朝もぎを直ぐに茹でないと、甘みがおちると言うし。

筍に添付してある米ぬかの袋に、丁寧に茹でる前の下処理の方法が記載されていた。
筍の頭を斜めに切り落とし、上から下まで縦に切れ目を入れ、たっぷりの水を入れた大鍋に米ぬかを加え、1時間ほど茹でそのまま冷ましておいた。

翌日、筍を茹でていた事をすっかり忘れ、昼過ぎに気づいて、鍋から出し皮を向いて水に晒した。

皮を向いたらどんどん小さくなる姿に、あらあら何処まで小さくなっちゃうのーと思ったけど、まあ十分な大きさが残り安心した。

その日の夕飯は、筍ご飯。
いやー、美味しい。全然違う。香りも歯ごたえも。夫と筍ご飯をほお張りながら、春を告げる旬の風味を存分に味わい、幸福な食卓となった。

さて、今年もスーパーのワゴンに筍があった。昨年の旨さと喜びが脳裏に蘇る。
今年も筍ご飯だ!とどれにしようか3本ほどあった中から、大きめの1本を選び購入した。

家で早速下準備に取りかかったが、何だか昨年と様相が違う。
筍の皮、こんなに黒っぽかったかなー。
一抹の不安を抱えながら、下処理した。翌日皮をむき水に晒し、まあまあ良さげだなと思った。

翌日、早速炊いた筍ご飯。
一口食べると、あれっ?筍の味と香りはどこいった?どこにも何もないー。

こんな時、夫は食べても何も言わない。私が「何か(筍の)味しないね」と言うと言葉少なに「何だかね」という声が帰ってきた。

あー、がっかりだ。やっぱりワゴンの筍は注意して買わなきゃだめだなあ。昨年は運が良かったに過ぎない。
ちょっと残念な結果になったが、これも勉強だ。

残った筍ご飯は、おにぎりにした。
翌日、夫が「昨日より美味しいよ」と言ってくれたけど。
私も昼に食べてみたが、まあ、歯応えだけが、筍であったと唯一判断出来るもので、目隠しされて食べたら、味の薄いシナチクだなー。残念。




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