写真は藻岩橋からミュンヘン大橋方向を写したもの
札幌も久しぶりに本格的な吹雪だった。窓に取り付けっぱなしの網戸が、左から右へ何者かの力でスッと引かれた様に動いたときはドキッとした。心霊動画の見すぎ。もちろん風の仕業。
あの、二日間の暴風雪の中、キツネはどうしていたろうか。巣穴でじっとしていたろうか。
翌24日、いつものようにウォーキングがてら、豊平川の河川敷を眺めると、いつにもまして真っ白な一面の雪野原。生き物の痕跡は一つもなかった。ミュンヘン大橋の北側と南側を橋の上から確認したが、足跡が一つもない。キツネは藻岩山へ帰ったのだろうか。
川の流れを眺めていたら、2つの塊が川に流されている。よくよく見ると、マガモの夫婦だった。川の流れに身を任せている。そのうち、川から2羽とも飛び立ち、北方向、都心方面へ向かって行った。
私は南方向、藻岩橋へ向かう。
歩き始めると、私の足音に驚いたのか、川沿いに続く欄干の直ぐ側から鳥が飛び立った。
目で追うと、カワガラスみたいだった。黒くて、コロンとしてかわいい。
飛び立った場所に行ってみると、欄干に巻き付いたツタ科の植物の実をついばんでいたらしく、雪の上に赤い実が散らばっていた。
(この裏側から飛び立った。)
欄干には様々な装飾が施してある。
カラフルなガラス玉のステンドグラス。
雪の中から鮭が浮上!
鼻先の曲がったハナマガリと呼ばれるオスのサケのデザイン。
ほとんど散歩の人しか通らない川沿いの歩道だが、きれいに除雪されていてありがたい。
前方の緑色の橋が藻岩橋。右手に見えるのは、藻岩山のふもと。
藻岩橋に到着。
藻岩橋より北方向(真北ではないが)を写す。
写真上部中央に遠くミュンヘン大橋が見える。
右下に見える薄氷の上を、小鳥が歩いて
いたのだが(小さすぎて写真に収めることは諦めた)、遠くて種類を見極めることが出来なかった。けれども、あるき方を見る限り、チドリの独特な歩き方なのだ。
家に帰宅してから調べると、コチドリの可能性が高いのだが、夏鳥と記載があり、結局分からずじまいだ。
翌日キツネの足跡をもう一度確認しに出かけたら、川沿いに切り取り線みたいな等間隔の一直線の足跡があった。ホッとした。
その日のニュースでテレビにキツネが映り、キタキツネかと思ったら、ゴミ捨て場に現れた九州のホンドギツネだった。
北海道と九州、こんなに距離が離れているのに北も南もゴミ捨て場で食料調達。
キツネ達の変わらぬ生活事情を知ることになった。