碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

気になる白の布石

2012-03-21 23:55:40 | 新布石等
こんばんは。 布石の研究というと黒が多い気がします。

そこで白の立場で気になる布石を紹介したいと思います。

コミがあるので白はできるだけゆっくりを目指すようです。

某アマチュアトップが愛用していた布石でして、

秀策などでは一部(水曜会など)でも打たれていました。




1図 

白は4で右上隅に打たずに高がかりをするのが 
黒のパターン(中国流・小林流・他)を崩すのが白の作戦。





2図

黒が手抜きで5の空き隅を打てば ここで白は色々と実戦例があるのですが
一例として6とツケて8とヒラければ白がゆっくりして成功とみます。




3図

黒が5と下をツケてくるケースが多いです。実戦例としては
某アマチュア最強の方は 6までを利かしと判断して右上隅に打ちました。

白16まで戦略的な打ち方です。ここからは変化が多いので 
色々と研究したいと思います。  

それではまた次回よろしくお願いします。

AIの金星

2012-03-18 08:08:52 | 最近の出来事
3月17日のニコニコ生放送で 電気通信大学主催による プロ対AIの対局がありました



● 午前の部 「九路盤ガチンコ対戦!」 (持ち時間 : 20分、切れたら一手30秒)
 大橋拓文五段(日本棋院) VS コンピュータ囲碁プログラム 「Zen」
 解説 : 王銘エン九段 ・ 矢代久美子五段

 9:45 開会の挨拶
 9:50 対局者紹介、ルール説明 (中国ルール:コミ7目持碁有の予定)
 10:00 第1局 対局開始 大橋拓文五段(白番) VS Zen(黒番)
 11:00 第2局 対局開始 大橋拓文五段(黒番) VS Zen(白番)

● 午後の部 「宇宙流に挑戦!置き碁対戦!」 (持ち時間 : 30分、切れたら一手30秒)
 武宮正樹九段 (日本棋院) VS コンピュータ囲碁プログラム「Zen」
 解説 : 王銘エン九段 ・ 矢代久美子五段





午前の部 大橋先生の碁は 一勝一敗。
コミ7目は白が だいぶ有利のようでした。




午後の部は 武宮先生とAI(Zen)の一局目は AIが五子で勝ち
   二局目の四子でもAIの大金星。

ちょっと・・・信じられなくて驚いています。 

最初の五子は勝ったとはいえ、
内容はコンピューターがぬるい手が多い気がして
あまり強い感じはしなかったのですが・・・
でもある意味で大局観が凄かった。

この感じだと四子は武宮先生楽勝かなと思っていたら

その4子は別物のような強さでした。 

素人目でもわかる一局目との変貌振り。

解説の王メイエン先生が現AIにとっては最高の出来。
4子の時の実力はアマ全国大会クラスと評してました。


いきなり2子強くなられたら武宮先生も距離感が掴めなかったのかも。


この強さならアマチュア高段者の勉強相手になる。
 これからの囲碁普及としてはとてもよかった放送ですね。
  



新手法5回目

2012-03-17 01:44:41 | 新手法
こんばんは。 3月16日は675アクセスもあったようです。
こんなに多かったのは初めての事で、とてもありがたいです。

今月、出来る限り更新を続けていきたいと思います。


 
1図 失敗図
まず失敗図から
白2は奇手。黒3は自然な手。 白4は× 黒13まで黒の厚みが優ります。




2図

白4とハネ込みます。 これがセットの手です。



3図白成功?

黒が自然な手で対応すれば 白10まで隅を突きぬいて白もまずまずです。


4図 白失敗

黒は5反発します。白が自然な対応をすると この図になりますが
黒11まで白が悪いです。



5図 配石次第。 本図は白の成功とみる

この進行は配石によって違ってくるのですが、
本図の配石は白にとって理想形のひとつです。
左下のシチョウが白有利になるのが条件。(右上白星など)
そうでないと黒13で一路下にアテられてシチョウに取られてしまいます。

ゲタなら緩んでいるので 白16まで好い加減のワカレで奇手の成功と言えます

今回はここまでとなります。 ありがとうございました


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