これまでに様々なコレクションをしてきました
その中でも切手収集は初めてのコレクションでした
年上の従兄に影響され自分もと始めたのが小学高学年の頃です
最初は家に届けられた手紙などに貼ってある珍しい切手を探すことに夢中でした
宝探しみたいでワクワクしたものです
他に収集の仕方もわからず郵便局に行けばいつでも記念切手が買えるものと思っていました
そのうち記念切手の発行は年数回であることを知り発売日が待ち遠しかったものです
なのに買い忘れたり売り切れてしまっていたり
買いたくてもお小遣いがなくて買えなかったり
悔しい思いをしたことが何度もあります
それでも一枚一枚と増えていくきれいな切手の世界に魅了されたものです
当時はきれいな箱にそのまま入れて大事にしまっていました
あるとき父が家を離れて遠くで働くことになり
手紙を出すからと集めた切手を持って行きました
子供だったこともあり毎日毎日のように父からの手紙を待っていたのを覚えています
何回かは約束どおり切手を貼った手紙が届きました
そのうち変哲もない切手を貼った手紙が届くようになり
父があるとき帰ってきたときにそのことをたずねると
同僚の息子が切手収集をしていて欲しいといわれあげてしまったと・・・・
父に抗議したものの諦めと悲しい気持ちがありました
今となっては思い出のひとつです
自分で収入を得るようになってからはシートで集めるようになり
カタログや雑誌などを買ってそれなりに必要な情報を仕入れたりしました
また切手を扱うお店を利用するようになり
収集以前の発行切手を買い求めることもありました
そしてそれらをストックブックやシートホルダーに収めて
ひとり眺めては満足していたのです
オタクではなかったと思いますが暗いですね
その後切手に対する魅力が少しずつ薄れてきていたのに
執着からのただ集めるだけの切手収集になって行き
発行日には機械的に郵便局に買いに走ってました
意味を失くしてしまった収集から脱却できたのはかなりの年数が経った頃です
現在は収集には全く興味がありません
人にあげたり手紙等に貼って使用したり金券代わりに使ったりして
かなりの枚数が減りました
今はメール主体になりおかげで切手も出番がなくなりました
ふっと思い出すと当時集めた切手を取り出して眺めることもあります
そのたびに手紙でも書こうかなあと思うのですが
筆不精のためなかなか実現しません
家人は売って換金すれば・・・と無責任にいったりします
今は売るほどの数もないし売っても二束三文にしかならないとこたえます
結局自己満足に終った切手収集でしたが
楽しませてくれたのもホントです
いい思い出苦い思い出いろいろですが
ひとつの執着を放つことができたのはよかったです