過去にほんとに子供を殺してしまうんじゃないかと
思ったことがあります…
。。。。
ふゆは病気のため、
人より覚えるのに時間がかかります。
小学校の低学年は勉強の基礎として大事で、
みんなについていけるようにしなければ…
友達や先生ににばかにされないように
これから普通の子よりたくさんの試練があるだろうから
強く、ひとりで生きて行けるようにしなければ…
と力が入っていました。
私が連絡帳を見て、
次の日の用意をし、
鉛筆を削り、
そして宿題を教えました。
国語の漢字や算数を毎日教え、社会のプリントも手伝いました。
漢字は好きなようで、直ぐに覚えたけど、
算数はなかなか覚えられません
おはじきを使ったり、棒を使ったり、
指を使ったり…
「指で数えられなかったら、足の指も使っていいから…
でも、人にばれないようにするんだよ。
大きくなって指を使っていたら恥ずかしいからね。」
最初のうちは優しく教えていても、
なかなか理解してくれないと腹が立ちました…
「何でこんなことが分かんないの
ばかじゃないの」
いつも泣きながら勉強をしていました。
しまいには私の言うことを聞かなくなり、
わざとあくびをしたり、
漫画を手に取ろうとしたり…
直ぐに逃げるようになりました。
毎日、毎日夜遅くまで…
私は仕事で疲れているのに…
何でわからないの
怒鳴り、叩き、殴り…
。。。
どんなに頑張って教えても、
ふゆは覚えられず成績は落ちていきました。
ある日、ピークに達した私は
いつものように逃げるふゆをつかまえ
持っていた筆箱で顔を思いっつきり殴りました。
今まで見たことのない量の鼻血…
…ぽたぽたと床に落ちました…。
…やばいっ…
このまま死ぬんじゃないかと思いました。
ふゆの心配と、
自分のした事がバレる…と焦りました。
自分の心の弱さと、ふゆへの申し訳なさ…
…この時、
…諦めました。
なるようになれ。
ばかにするならばかにしてくれたらいい。
頭が悪くても、こんなに素直な優しい子なんだから。
自分の体裁のために子供を追い詰めちゃあいけない…
私しか守れる者はいないのに…
・・・
ふゆは怒られると私の母…おばあちゃんのところに
時々逃げて行きました。
「もういいがね。そこまでせんでも。」
その時はおばあちゃんのせいでしつけができない、
と思っていたけど
今思えば、
いてくれなければ、自分のストレスをセーブ出来なかったかも知れません。