これまた約1ヶ月遅れで新春時代劇「
風林火山」をやったことさ視聴。井上靖原作のこの作品は、
来年の大河ドラマに決まっているが、テレ朝は2時間半でどこまでできるか!?
一番のメインである4回目の川中島の戦いのシーンは、なかなかよくできていたと思うよ。テレビドラマであれだけできれば立派なもん。
エキストラも結構使っていたし、カメラアングルを工夫して、規模の小ささを感じさせなかった。
ただ、信玄の本陣に誰もいないってのはどうかな?
しかも、目の前に大将がいるのに、上杉軍の足軽どもは見向きもしないでどっか同じく足軽と戦いながらどこか行ってしまうし。
謙信との一騎討ちを演出したいのは分かるけどさ。
勘助役の北大路欣也は特に文句のつけどころはないな。何をやっても安心して見ていられる。ちょっと前に「
国盗り物語」で道三役を観たばかりだから何か変な気分。
勘助は、4回目の川中島の戦いで啄木鳥戦法を進言するも、それを謙信に悟られ、信玄本隊を窮地に陥れてしまい、責任を痛感して敵陣に突っ込んで討ち死してしまうのだが、今回その討ち死シーンはイマイチな出来。
上杉軍が退却しているのにもかかわらず、独り佇んでいた勘助の周りにどこからともなく上杉勢が現れ、槍で刺されまくり。
「山本勘助殿とお見受けいたす」と言っておきながら、刺すだけ刺しておいて首級も取らず消えてしまった。そりゃ大事な最期のシーンにエキストラがおったら邪魔かも知れんけれどもやね。
おまけに、信玄までがたった独りで勘助を捜し出す始末。
「勘助~!死んではならぬ!」だって。あんたが死ぬよ。
その信玄役にはTOKIOの松岡。意外に上手くやっていたような。意識して声を抑えていたが、それもそんなに違和感はなかった。
対する上杉謙信には石原軍団徳重聡。顔は精悍でいいが、声が細いねえ。
あれで「信玄、上杉謙信見参~!」って言われても迫力はないわな。
ドラマ前半のメインとも言うべき由布姫(大河ドラマ「
武田信玄」の時は、湖衣姫として南野陽子がやってたなぁ)には加藤あい。あまり時代劇で見た記憶がないな。でも、ヅラはよく似合っていたよ。綺麗だった。
「国盗り物語」に出てた鈴木杏樹にも似ている。どちらも恐竜系の顔だからね。
顔は非常に良かったが、セリフは完全に赤点。
「海猿」のアンナみたいな役なら特におかしいとは思わないんだけれどな。時代劇は苦しいか。「自害なんて嫌ですっ」
途中、由布姫が突然行方不明になるシーンが出てくる。原作では、勘助が姫に恋をするらしく、これはそのあたりを表現しているシーンなんだろうが、たった2時間半では突拍子もない話に見えてしまう。
そのほか、三条こと若村真由美も怖くて感じの悪い正室を上手く演じていた(好きな人間としては素直に喜べないところもあるが。化粧濃かったなぁ
)し、板垣信方役の夏八木勲は本当にいい役者だ。
顔も声も渋すぎる。
しかし、討死後軍旗か何かにくるまれて葬られていたが、仮にも一軍の将をあのまま放っておく気?みすみす首級を敵に渡すつもりか?
梶芽衣子も負けずに渋いね。
由布姫の侍女として羽田恵理香が出ていたが、最近はめっきり露出も減って。何ヶ月か前に何かの番組でロケに出ていたのを見て以来。セリフは加藤あいに負けず劣らずの出来栄え。
あっちは棒読み、こちらは力入りすぎ。
最後に、諏訪湖のほとりのシーンが多かったが、あれは忠臣蔵とかでもよく出てくる海岸だよな。松原があるし、そもそも湖にしては波が高すぎ。
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