ザクとは違うのよね

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クラウディアからの手紙

2006-02-23 01:39:03 | いろいろ
 今日は、舞台「クラウディアからの手紙」を観賞してきた。斉藤由貴ファン暦20年として初めて実物見られるチャンス、佐々木蔵之介も結構好きということで、一昨年の地球ゴージャスの舞台「クラウディア」以来二度目の舞台観賞となった。偶然にも、どちらにもタイトルに「クラウディア」の名が。

 席についてビックリしたのが空席の多さ。2日公演の2日目というのもあるのかもしれないけれど、前の3列がごっそり誰もいない。そのほかにもチラホラと空席が。これならもう少し前に移動して近くで観たいなぁ。

 会場の照明が落ちる前に主演の佐々木蔵之介が舞台に登場、その後斉藤由貴、高橋恵子、その他のキャストが無言のまま一人ずつ舞台に現れるという変わった入り方で(といっても舞台を2回しか観たことがないので、普通どうなのか分かってるわけじゃないんだけれど)始まった。
 そして、久子(高橋恵子)とクラウディア(斉藤由貴)が順番に手紙を読むシーンと続くのだが、声が聴き取りづらく、何て言ったのか正確に分からなかった。
 その後しばらくは一風変わった演出というか、橋本役のナレーションによりあらすじを追っていくという展開で、少なくとも序盤は正直な話「今日は失敗か!?」と思ってしまった。

 しかし、やはり実際にあった話ということもあり、終わってみれば胸にはジーンと残るものが。無実の罪でシベリアに抑留され、不条理極まりない中でその後50年もの間祖国へ帰れることもなく生き続けなければならなかったその苦しさは想像を絶するものがある。この前の「男たちの大和」もそうだが、本当に戦争というものは人々を不幸にする悲しい出来事だ。
 シベリアで行われてきたことは本当なんだろう。でも、平和な現代ではそれが現実に起こっていたこととは考えられない。つくづく自分は平和で自由な時代に生きているんだと噛みしめてしまう。

 ピストルや爆竹の音が鳴らされるたびに弥三郎は過酷な状況に追い込まれていき、話はどんどん重い方向へ。それでもクラウディアの愛情に支えられ、懸命に生きていく弥三郎。
 そして、ソ連崩壊によって日本帰国のチャンスが巡ってくるが、クラウディアを気遣いロシアへ残る決意をする弥三郎に対してクラウディアが取った行動は感動的。「他人の不幸の上に私だけの幸せは築けません」なんて、思ったとしても実際にはなかなか口に出すことはできないよ。

 ラストシーンで今度は弥三郎とクラウディアが手紙を読む。このあたりで少しグッとくる。極めつけは、帰国して久子と再会するシーンのバックに流れる実際の再会時の映像。こいつはある意味反則技ですぞ。涙がじわぁーっと滲んできた。一緒に行った子は隣で完全に泣いてたよ。

 カーテンコールはあったけれど、空席が目立つので、演者さんたちから見たらちょっと拍子抜けだっただろうな。申し訳なし!でも観に行って本当に良かったよ。

 全体的に重い内容ではあったが、若干笑いの場面も。中でもヤギのくだりは面白かった。
 斉藤由貴様も拝見できて良かったぁ。多少お年は召されたが、綺麗な声は衰えず。あの声を聞くと癒されます。
 高橋恵子も相変わらずお綺麗で素晴らしい!


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