書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

選抜作家展開催

2008-02-21 | 書道
東京は昨日より気持ちの良い小春日和です

今年は年明けから寒い日が多く、
切ない気分にもなりましたが、
春は段々と近づいているのですね。
春は私が一番好きな季節
何も無くとも気分はウキウキしてきます。

さて。そんな中。
2月20日(水)~26日(火)まで、
上野の東京都美術館にて選抜作家展が開催されています。
私はまだ足を運んでおらず、
写真掲載出来ずすみません。


今回の作品は四文字熟語。

『欲不可従』(禮記) よくはほしいままにすべからず
 (意味)自己の私欲はおさえつけねばならない


私は、以前から、人間の「欲」が気になって仕方ありません。
どうしたら、「欲」を持たずに生きることが出来るのだろうと
常に考えています。
この言葉のように、私欲をおさえつけることが出来たら、
安楽な人生が送れるのか。
でも、難しいんですよね。

人は、一つ欲しいものが手に入ったら、次はこれ、
それが手に入ったら、次はこれを…
一生そうして人間は何かを欲しがって生きていくのかぁ って。

私は、ある人に出会うまで、あまり「欲」の無い人生でした。

欲が無いというか、何となく人生を過ごしていました。
可もなく、不可もなくというか。
何となく過ごしていても、人生って進んで行くんです。
大病とか、自分の不可抗力でどうしようもない辛い運命を背負わされなければ。

でも、新しい世界、それまで関わってこなかった人との人生の接点があり、
「おっ、こんな人生もあるんだ」と気づかされ、
それからというもの、これもやってみたい、あれにも挑戦したいと、
まったく違う人間のような「欲」アリアリの人間になってしまいました。

知らずにすめば、もう少し楽ちんな人生だったかもと
思うときもあるけれど、知ったからこそ人生何倍も意味があり、
何倍も楽しく生きていられると感じることの方が多い。
自分の思うように進まないときは迷ったり、
苦しかったりするけれど、
少しでも近づいていけたと実感出来た時の嬉しさは、たくさん。

これからも一生、あれが欲しい、これが欲しいと
追い続けていくのだろう と思いながら、
『欲不可従』を書きました。
全然押さえられないけどね… って思いながら