書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

開業のお祝いに…

2008-02-23 | 書道
こんにちは 今日も嬉しい小春日和です。
午後からは上野の東京美術館へ。選抜作家展へ行って来ます


さて。本日は私の作品三点を写真掲載します

昨年のブログで書いた覚えがありますが、
開業のお祝いに… と
『元麻布ヒルズデンタルクリニック』(URL:http://www.hills-dc.com/)さんへ
作品をプレゼント致しました。

治療に行くときは、写真を撮ってこよう… と思いながら、
前回カメラを忘れてしまい()、
やっと今回の治療の際にカメラを持参し、
患者さんの目を盗み、男女のトイレ、
そして治療室に飾られた作品の写真を撮影して参りました。


『作品1 ありがとう』@女性用トイレ


『作品2 Thanks』@男性用トイレ


『作品3 優』@治療室



歯科の開業のお祝いに、そして、どんな作品が飽きずに、
さり気なくインテリアに馴染むのか、色々迷いました。

この作品を創作しているとき、
ちょうど私の中での「ありがとう」作品ブームだったので、
一点は『ありがとう』、そして、麻布という土地柄、
外国人の方が大変多いということもあり、二点目は『Thanks』に。
トイレ内のインテリア用に、と作品は二点を予定していましたが、
なんとなくもう一点創りたいなぁ と。

「開業するにあたり、どんな気持ちで患者さんと接しますか」と
ドクターに聞いてみたところ、
「優しい気持ちで」という答えがかえってきました。

それじゃあ、三点目は『優』
私自身、『優』の文字が大好き。
子供の頃から、将来自分に子供が出来たら、
『優』ちゃんにしようと決めていたくらいです。
男の子でも、女の子でも大丈夫だし。

三点をプレゼントし、二点でよければ、
残りの一点は持ち帰りますと言ったところ、
治療室に飾っていただけることになりました。

トイレ用に用意したため、
サイズがあまり大きくなく(だいたいA4サイズ程度)、
だったら、もう少し「ばーっん!」って大きいのを作っても
良かったなとも思いましたが、
お陰様で堂々と現在も壁にぶら下がっております。

書の周りの茶の生地は、
病院のドアのこげ茶色にあわせ落ち着いた感じに、
且つ病院のインテリアのモダンなイメージに合うものを
ということで選びました。

作品は尊敬する表具師の方に無理を知りながらも、
お願いし、パネル作品に仕上げていただきました。
緻密で正確な仕上がりに、封をあけ、作品を目にした時は、
感動しました

飾られた作品を目にして、
書は字だけではなく、
表具であったり、
その場所にあったデザインだったり、
色々なものが上手く融合して作品になるんだと
あらためて実感しました。

作品創りは、とっても楽しかった。
展覧会用の大きな作品を創作するのも
もちろん気持ちがいいし、
楽しいこともいっぱいあるけれど、
こうして小さな作品を、
飾られることを想像して作っていくというのも
同じくらい楽しい。
CDのように、私の手を離れてから、沢山の人の手を渡って、
新しい作品に創り上げられていくのも楽しい。

書とは、本当に沢山の楽しさを私に与えてくれています。