小沢氏が民主党代表選に立候補した。
9月は政治が面白い。噂では、このまま行くと10月には現行政権が増税路線に舵きりし易くなるような何かが仕組まれているらしい。
何かとは恐らく政府系企業の倒産やら国内株式市場の暴落あたりか。
根拠があるわけではない、国内勢力が画策できることと言えばそれくらいのことしかないからだ。。
だがそういう類の話は自然に漏れてしまう。
円高に政治家が無関心なのも半年も前からの既定路線を踏んでいるだけのことだからであろう。あと数ヶ月もすれば日系法人の海外権益獲得のニュースが流れ始めるであろう、全て資源絡みの海外進出のはずだ。
ドル買いを控えれば無理矢理円安に誘導された為替水準は自ずと修正されていく。
円高を好機と海外権益組が契約期に予約を入れた分ドル売りを続ければ円は高値に張り付いたままになる。
こういう政官民連携の出来レースは一層の富の偏在や利権構造の偏りを生み出すから、それを薄々でも感じ取った改革者は黙って見ていられなくなるようだ。
小沢氏の動機はマスコミが流すような総理の椅子狙いなどではなく、私には政治的な大儀を秘めているように見える。
臆面も無く登場してきたというには、そういうことだけでは割り切れない正当性を感じさせる。
日本が不景気だから失業者も多く、財政も逼迫しているという嘘八百や、兎も角財政健全化のためには増税も已む無しとする政策論は裏側で一つに繋がっている。
そういう画策の行く末に何が待ち受けているかが小沢氏には見えるのであろう。
財政が破綻していて不景気で息が止まりかけている国の通貨を高く誘導することなど不可能なのだ。国力を表す通貨の優劣とは絶対的係数で決まるものではなく、全ては相対的優劣の結果なのだ。
良くないと過剰に喧伝されている国内経済状態はその実、他国と比較して優良ということなのだ。
この円高は日本が良いのではなく他国が悪すぎるという結果なんだから不当な円高だという理屈がおかしいのは明白だ。
タイムが遅いから一着でゴールしたマラソンランナーを一位とは認めないとでも言うのだろうか。
誰かが世間に蔓延った嘘を嘘だとしない限り社会は健全に前に進むことはできない。
この路線を国富の配分を司る政治という視点で安直に言えば、本来富の配分を受けるべき国民の資産が国富の拡充に向けられているということなのだろう。
日本が戦争に突入していった頃に国富の大半を軍備や国家施設の拡充に振り向けていたのと似ている。
その裏で儲けていた海外資本が存在していたわけだが表舞台に登場することはなかった。
時代は変わってもこの国の統治の手法には進歩がない、というより国民に有効な間は進歩する必要もないのかも知れない。
食う物も食ってないのに巨大戦艦や国家施設を誇らしいと感じた人々の孫やひ孫達が、今度は日本商社がマンガン採掘権を落札とかブラジル新規鉄道や地デジに日本方式が採用されたというニュースを聞いて安堵感を抱くのだ。
気が付かない人はただ忙しく日々を送るだけだろうが、気付いた人は立場によっては眠れなくなるだろう。
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