民主の代表選挙もいよいよ佳境に入ってきたようだ。
少しずつ本気になってきた取り巻き勢力を巻き込んで情報が乱れ飛んでいる。今月鳩山前首相がロシアに外遊したことを考えれば既に決着は着いていると考えるべきなのだろうが、今回は党内代表選挙だ。どちらが勝ってもその次の展開までが既定路線化されているということなのだろう。
まだ自民党が政権を掌握していた時代に有力な政党ブレーンに接触する機会があった。彼によれば次の次までが既定ということであった。その時期竹下が安倍や宮沢と総裁の椅子を争っていたのだが、果たして彼の言う通りに大方の国民の意に反して竹下内閣が発足してしまった。
今回の代表争いは小沢氏が自ら立っているが、このことの意味は相当に深いものが存在しているように思う。
各メディアは国民受けを狙った通例の報道しかしていないが、恐らくはどういう方向に進んでいくことになるのかを嗅ぎ取っているに違いない。報道の内容が争いの表層に限定され過ぎていて不自然さを感じさせる。
日本の政治体制がスタートした明治期から日本政治は海外勢力と無関係であったことはない。ましてや敗戦から60有余年しか経過していないのだ。そこには日本国民には予想もつかない勢力図が存在している。
私は鳩山はロシアで中国要人と密会している可能性があると考えている。そしてその内容は既に米国に流れているものと思う。これから米国政府筋が意図的に流す極東の軍事プレデンスに要注意だ。米国、ロシア、中国の三者の国益が一致するような時代は未だ到来していない。小沢や鳩山が米国と距離を置いた外交を進めるというマスコミの観測などは有り得ないことで、彼等が政権を担えばむしろ日本は積極的に米国の肩代わり外交を努めることになるはずだ。米国との対等外交を口にできる政治家は反米政治家ではなく、それを言える位に近しい立場に居るということなのだと思う。
菅内閣が継続することになれば、日本は戦前のように枢軸国の利害対立に翻弄されて孤立の中で跳ね上がった外交を進めてしまう可能性が高いと思っている。官僚中心の政治体制は自国の利益を優先する余りに極端に走ることが多いからだ。
東の空には剃刀で切り裂いたような上弦の月。都会の空には他に金星しか見出せない。
暑い夏、日本国の闇夜の船出が始まろうとしている。
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