真夜中の散歩が好きだ。
いつもと異なる街の風情が、初めて訪れた異国の地を独りさまよい歩いているような気にさせてくれる。
コロンビアのボゴタや、ペルーのリマ、ブラジルのサンパウロやリオ、ハワイやロス、過去に訪れた町々ではよく夜の独り歩きを楽しんだものだ。
ガイドから絶対に1人でホテルから出てはいけないとか言われると、余計に行きたくなるものだ。
何度か夜の外出は危険だとか注意を受けたが、私の経験では、明るい昼間より夜の闇の中に紛れてしまう方が目立たなくて安全なのだ。
治安の良くない場所では夜は現地の人も寄ってこないものだ。堂々と歩いてさえいれば遠目には現地の人間と区別がつかない。
昼間に何人かで固まって行動してれば、遠くからでも一目でよそ者だと分かってしまうから、却って危険だと思うのだが、誰も解ってはくれなかった。
今住んでいる所は難波の繁華街まで徒歩で15分という割合賑やかな場所なので、午前二時過ぎという時間でも大勢がうろついている。
犬の散歩を真夜中にさせている人も多い。大体が勤め帰りの若者が家路に帰る流れなのだが、数人で連れ立って一体どこへ行くのか、これからどこかへ出掛けるという風情の若者も多い。
冬の間は寒々として殺風景であった公園にも桜が満開で、暗い公園にも関らずうろうろと人が集まってきている。隠れんぼをして遊んでる若者のグループもいる。変な奴らもいるもんだ。
それをベンチに座って見ている私の方もかなり変なのだが・・
まだ外は結構寒い、これで暖かくなれば一体どんなことになるのだろう。夏が楽しみだ。
私はこういうまとまりのない都会の風景が大好きだ。
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