笑いとばしたら、心も晴れるさ。

人生、山あり谷あり、壁に耳あり障子にメアリー、
結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりの回りは…わりと綺麗っ!!

おくりびと

2012-07-30 08:20:45 | 日記
親族が亡くなった為、行っておりました。

神奈川でも田舎の方なので納棺式というものがあり、
生まれて初めてそれに立ちあいました。
そう映画「おくりびと」のあれですね。(観てないけど)
都会ではかなり簡略化されており、
葬儀屋さんがパパッとやってしまうので、
すでに親兄弟を送った私でさえ、
もれなく棺に入ってお届けされると思っていました。

故人に配慮して処置的な事はごく近しい者だけの立ち会いでしたが、
旅支度は(そこにいる)全員で行うのです。
白装束に着替えた故人の手足を拭き、
涅槃の旅への持ち物を準備します。
その一つ一つの意味を聞き、皆の手で旅支度をする事で、
残された者の気持ちも和らぐものなのだなぁと感じた儀式でした。

それにしても仏教の儀式の配慮は細やかです。
冷静に考えて必要な作業も遺族には辛い事です。
でもそれに意味を持たせると気持ちが違います。
たとえば今回は行われませんでしたが、
湯灌というものがあります。
ご遺体をお風呂にいれるのです。
これは死後硬直を緩和させて棺に納める為らしいのですが、

来世に導かれるために現世の汚れを洗い清めるという意味と、
赤ちゃんが産まれたとき、産湯につかるように、
新たに来世に生まれ変るためにという願いが込められています。


と説明を受ければ尊い行いと感じます。

こんな季節なのでかなりのドライアイスが必要です。
そのドライアイスの為の綿は白無垢を着てるように置かれ、
(本当にただの綿が白無垢の様です!芸術だと思いました。)

白無垢姿であの世にお嫁に行きます。

と言われれば「おばあちゃん、よかったね。」と思います。

忙しい今の時代は初七日法要もその場で済ませますが、
49日まで亡くなった方はこの世にいると言われています。
49日という日数にも意味があり、
初七日で三途の川のほとりにたどり着き、
7人の仏様の下で7日間づつ修行を積む事で、
あの世にたどり着けるそうなのです。
ですからその修行中の49日間、
7日ごとに「修行が無事に済んで成仏できますように」と、
供養するのが本来の姿らしいですよ。
お坊さんのお話はいつも勉強になります。

故人は96歳の大往生でした。

立派な徳を積まれてきたので、
極楽浄土の旅は楽なものとなるでしょう。


最後にお坊さんからとても有難い言葉を頂きました




コメント
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