このあいだの日曜日にみんなで脱穀した稲の「籾すり」をした。今回はすべて機械任せだ。
午後5時すぎ、勤め先から戻った近所の兼業農家さんの離れの倉庫で取りかかる。ゴーッと音を立てて動く「ISEKI」の籾すり機に、籾付きの米をどんどん投入。ふるいに掛けられた後、籾が除かれ、セットした袋に「玄米」となってたまっていく。ほぼむき出しで見える工程を眺め、初体験の隊員は「こんな機械を作る人って、すごいわ」とひたすら感心する。
米の水分量を機械で測ると「16・6%」。昔ながらの天日干しだけだったが、まあOKな数値だという。
バッチン! 30分ほどした頃、大きな音とともに、機械から焦げくさい匂いが漂ってきた。「どっか壊れたで」。後から駆け付けた別の農家さん2人が言う。カバーを開けると、米を挟み込んで籾を外すローラー部分がちぎれ、摩擦熱で煙を上げていた。「ありゃ、壊れたで。今日はもうおしまいじゃ」。あっけなく終了し、家路に就いた。
機械の故障といえば、先日の脱穀で使ったアナログ足踏み脱穀機の一つも、その日の序盤で壊れた。「借り物なのに、やばい!」。隊員は後日、JAの作業場に駆け込んだ。農が付く話ならJA! JAがなんとかしてくれる! 入り口で出くわした農機具担当でも何でもない人に事情を話すと、「わしがちょっと見ちゃろう」と、その場でパパッと直してくれた。道具の仕組みを分かってて、直せる人。かっこいい!
籾すり機が煙を上げてから約1時間後、携帯が鳴る。「残りも今、終わったで」。さっそく部品を交換して、残りの籾すりもやっつけてしまったらしい。再び車で駆け付ける。玄米の袋が3つ増えている! かっこいい。
結果、30キロ入りの米袋が4つ半。「だいぶ『くず』米が出たけど、それでもそこそこ取れたのぉ」と農家さん。台風で倒れて放置されていた稲だったが、なんとかお米になりました。ヘルプに来てもらった人たちに、ぜひぜひ味わってもらおう!
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