ある夜ペドロは海岸に座って海を見ていた。
すると、赤い光が見えて海に落ちた。
そこから泳いできたのが宇宙人アミであった。
アミは宇宙からUFOでやって来たと言う。
ペドロは最初疑っていたが、話しているうちにだんだんと打ち解けてくる。
ペドロ:「いつ、地球を侵略するの?君たちは、賢くて悪い侵略者じゃないの?」
アミ:
「賢くて悪いっていうのは、善良な極悪人と言っているようなものだよ。そんな生き物、宇宙にはいないよ」
ペドロ:
「映画で出てくる人は大体悪い科学者みたいな人だよ」
アミ:
「君らの星の映画とかに出てくる賢い人っていうのは、そんなイメージなんだね。
悪い人がものすごいテクノロジーを生んだとすれば、ほかの星を攻める段階に行く前に、必ず自分たちの首を絞めるよ。
自分たちで自滅してしまうんだよ。
ある程度のレベルに達した科学や文明っていうのは、善意や優しさに欠けていると必ず、自滅の方向に進んでいくっていうのは決まりなんだよ。
そういうふうに宇宙はできているんだよ。」
ペドロ:
「でもね、中には偶然滅びなかった悪い科学者がいて攻めてくることもあるんじゃないの?」
アミ:
「偶然ってなに?たまたまってことは宇宙には存在しないよ。
例えば、めちゃくちゃ熱い鉄球があってそれを握ったら火傷しない人はいるかい?
それと一緒だよ。
人を支配したり、征服したいっていう感情を克服しない限り自滅するしかないんだよ。」
ペドロ:
「じゃあ、今の地球の状況はどうなの?」
アミ:
「正直…かなりヤバいです。
自滅の方向に向いています。
科学と愛のバランスで、科学が勝ちまくっているからね。
実はね、この宇宙の何百万っていう文明がこのバランスが崩れて自滅しているよ。
地球は今が転換期なんだよ。
科学へ偏るか、調和を大事にできるか。」
ペドロ:
「君たちは戦争しないの?」
アミ:
「神様信じてるから戦争は絶対にしないよ。
神様と言っても、君の想像している人の形した神様じゃないよ。
神様は、無限の存在で純粋なエネルギーそのもの、愛そのものなんだよ。
だから、宇宙は善良でとても素晴らしいものだよ。」
ペドロ:
「君たちは地球を助けに来てくれたの?地球を助けてよ」
アミ:
「僕たちができることは限られているよ。
そういうルールだから。
地球の終末を回避するには人間たちが、宇宙の基本法というものに基づいた、ある3つの条件を満たさない限りは救われないよ。
僕たちはきっかけを与えることしかできないんだ。」
ペドロ:
「宇宙の基本法ってなに?
賢い科学者や大統領みたいな偉い大人たちは知ってるよね。」
アミ:
「彼らみたいに下手に自分のことを賢いと思っている人ほど、宇宙の基本法を知らないんだよ。
一斉に武器を手放しましょうと言ったって武器を手放さないよ。
不安とか恐怖に支配されているからね。
僕らが強制的に彼らに神様を信じさせることは宇宙法に反したことなんだよ。
宇宙の基本法を守れてない世界は未開世界と呼ばれているんだけど、僕たちは、未開世界の発達進歩に干渉しすぎてはダメなんだ。
でも、君には順番に教えてあげるよ。」
ペドロ:
「宇宙の基本法って何?」
アミ:
「文明世界であるための3つの必要条件はね、
1.宇宙の基本法を知ること
2.世界の統一をはかること
3.宇宙の基本法に基づいた組織づくりをすること
これだけだと結局なんのことなのかよくわからないかな。
これを理解するためには、人類が精神的に少しずつ進化していくしかないんだよ。
僕たちが答えを教えてしまうのはルールに反するんだ。
でも、君に色々教えるのは、ルールに則っていて、地球自体への発展を邪魔することにはならない。
君は他の人たちにこのメッセージを伝える役割があるんだ。
僕たちはみんなの前に姿を現すことは禁じられている。
僕たちはいろいろな方法で地球人たちにメッセージを送っているよ。
僕たちは地球人を救いたいんだ」
ペドロ:
「じゃあ、どのタイミングでみんなの前に姿を現すの?」
アミ:
「もし、自滅しないで3つの必要条件を満たしていたらね」
そして、二人はアミのUFOに乗り地球の様子を見る旅に出る。
UFOで世界を旅していると、救済計画のスーパーコンピューターから「ある人間に円盤の姿を見せなさい」と指令が入る。
アミは一瞬でアラスカの上空に瞬間移動して、猟銃を構えた男の人に向かって、円盤は色を変えながら空中に大きな三角形の軌道を描くように光り続けた。
ペドロ:
「なんでこんなことするの?」
アミ:
「この人がこの光景を一生忘れないようにするためだよ。」
ペドロ:
「なんでこの猟銃を構えた人がUFOを見る必要があるの?」
アミ:
「スーパーコンピューターが決めてやってることだから僕にはわからないよ。
ただ、この体験が彼の周りの人に何かしら影響を及ぼしていくことになるんだよ」
アミは、センソ・メトロという機械を使って、猟銃を構えた人の愛の度数を測り始めた。
センソ・メトロは、精神的な進歩度とか愛の強さを測ることができる。
その猟銃を持った男の人は750度であった。
地球人の愛の度数は320~850度。
750度は地球人の中ではけっこう高いほう。
けものは50~200度。
ペドロ:
「じゃあ、アミは何度なの?」
アミ:
「僕は760度だよ」
アミよりも愛の度数が高い地球人もいる。
特に自分の命を懸けて働いている人は愛の度数が高い。
アミ:
「僕も修行中なんだよ
地球人に比べていろんな知識や技術があるだけなんだよ
地球人たちに宇宙の基本法とか地球はやばいってことを伝えるのが僕の役割なんだよ」
ペドロ:
「僕のおじさんは、頭がよくて物理学者でとても尊敬してるんだけど、おじさんは愛の度数高いんじゃない?」
アミ:
「う~ん、おじさんは兵器の開発に携わっているから愛の度数は水準以下だと思うなぁ
知識を持っていることと賢者とは全くの別モノなんだよ
僕たちは2つ脳みそがあるとイメージしてほしいんだ
1つはコンピューターみたいな脳みその部分
1つはハート・愛の強さみたいな部分
この2つのバランスが取れている人のことを僕らは賢者と呼んでいるよ
コンピューターの部分が大きすぎると地球を傷つけちゃうよ」
ペドロ:
「僕の愛の度数は?」
アミ:
「それは教えられないよ
高いと調子に乗るだろうし、低いとショックを受けるから」
アミ:
「思考、考えることってとても重要視されてるけど、実はね、思考にはそれほど大した力はないんだよ。
思考よりも意識のほうが上。
気づくこと。
気づいて自覚することが大事だよ。
見えるモノ聞こえるモノに意識を向けるんだ。
自覚して呼吸してみること。
嗅ぐこと、味わうこと、触ること。
今に集中してみること。
考えることよりも感じること。
宇宙の基本法は愛そのもののことを言ってるよ。
実はこれ、考えてもよく分からないことなんだ。
むしろ、考えれば考えるほど、分からなくなる。
エゴは、こういうことを理解させまいと働くからね。
エゴの性質としては「所有」があるよ。
このオフィル星では、所有するという概念が存在しないよ。
執着しないし束縛もない。
進歩していくとそうなっていくよ。
進歩するということは愛というものに近づくこと。
愛は与えることだけど、地球人は与える範囲が狭いよね。
家族、友人、自分の国の人たち…
というか愛を与える範囲を設定すること自体がナンセンスだよ。
ここまでが、自分の範囲、そこまでがあの人の範囲、あれ、ちょっと自分の範囲のほうが狭い…
そのとき、君たちは思考をしているよ。
思考を超えて、隣人の概念をどんどん広げていってごらん。
世界が全体になっていくよ。
それが統一国家。
国家とは言ってるけど、君たちのいう国家とは概念が違うよ。
地球という星自体が国になる。
トップはいないから命令されることもなく、ただ愛による繋がりだけで自発的に他人のために生きていく世界だよ。
これって、僕も前世の記憶あるから分かるけど、すごく大変なことだよね。
でも、地球でもそれを実践できていた人たちはいたよ。
古代のすごい遺跡を作った人たちはそんな価値観で生きていた。
なので、あれだけの偉大な遺跡を作り上げることができたんだよ。
彼らもまた別の星へ逃れていったから、遺跡だけが残されて現代人たちが不思議がってるけどね。
そうやって星の文明が成長してくると、かつての自分たちのようなまだまだ未熟な星をサポートしていく役割へと移っていくんだ。
でも、前にも言ったけど、今の地球は逆の方向へ進んでいるよ。
科学のほうに引っ張られている。
かなりヤバいです。
人類滅亡への道。
それは、地球人の行い次第だよ。
でも、愛の度数を高めるために完璧な人間になろうとする必要はないよ。
万民を愛さなければならない、と力む必要はない。
進歩した文明でも相性の合う合わないはあるし。
ただ、進歩するということに意識を向けてけば大丈夫。
何かをなしとげようとすることはないよ。
それは思考だから。
進歩していることに意識を向けるということ。
愛がないと人はエゴをむき出しにして、正当化するために物事を複雑にするけど、愛があるとわかりやすくシンプルになるよ。
おのずと新しい組織づくりが進んで、地球全体が家族のようになってくよ。
今ならまだ間に合うよ。
これからは新しい時代、みずがめ座の時代。
古い時代の価値観のままで政治、教育が今のまま行われれば、人はどんどん傷ついていくよ。
僕たちからのメッセージに気づいて愛のために動き始めている人たちが何千人と増えてきた。
今がチャンスなんだよ。」
宇宙旅行から帰ってきて、ペドロはおばあちゃんに質問した。
ペドロ:
「おばあちゃん、宇宙法って知ってる?」
おばあちゃん:
「もちろん。愛だよ。ペドゥリート。」
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