
ユダヤ人は、長年ヨーロッパであざけられ人間扱いされず、ゲットー(ユダヤ人居住区)に住まいを限られ、法律的・社会的に多くの制約を受けてきました。
正式な名字は持てませんでした。
土地所有も許されませんでした。
職業は、キリスト教徒が嫌った金貸しや質屋、両替商、小物商、行商人などに限定されました。
ユダヤ人の身分を示す黄色い記章の着用を強制されていました。
夜になると、ゲットーの門は錠をおろされました。
ゲットーは不衛生で、ユダヤ人の乳幼児などの死亡率はとても高いものでした。
ロスチャイルドの先祖も、16世紀から代々、そんなゲットーの中で暮らしておりました。
彼らは、ドイツのフランクフルトにあるゲットーに住んでいました
ロスチャイルドは、元々はバウアー(屋号)を名乗っていました。
しかし、代々、赤い盾(ロート・シルト)の表札がついた店舗兼住居で暮らしていたことから、「ロートシルト」という屋号を使うようになりました。
ロートシルトの英語読みがロスチャイルドです。
フランクフルト・ユダヤ人が正式に名字の使用を許されたのは、ナポレオン占領下の1807年のことでした。
初代ロスチャイルドであるマイアー・アムシェル・ロスチャイルドは、1743年頃、3人兄弟の長男として、フランクフルトに生まれたのでした。
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