新世界都市伝説ノート~事実の裏に潜む真実~

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「日本の言論の自由はコントロールされています!?」西鋭夫。

2023-10-18 22:35:26 | 現代社会が抱える闇

日本占領においてマッカーサーの大きい業績は、アメリカ軍が日本のマスコミに言論の自由、報道の自由を与えたこと。

明治維新から権力は報道を非常に怖がり規制していた。

特に戦争に負ける前の15年間は政府や軍による痛いような検閲が行われていた。

新聞は押さえつけられるどころか、下手に物を言うと暗殺された。

マッカーサーが日本に来て最初にやったことは、市民に対する言論の自由、行動の自由、労働組合を作る自由、集会・結社の自由、と同時に、新聞・雑誌、言論の自由、報道の自由を与えた。

それで日本のマスコミ、朝日、読売、産経、毎日、うれしくて涙が出そうなほど盛り上がった。

朝日を筆頭に、今まで書けなかったフラストレーションもあって、わっと書き出した。

朝日が最初に書いたのは、原爆についてであった。

1945年9月14日付け、

「原子爆弾の非人道性はもとより全人類の認めるところである。われわれは敢然とその非を鳴らさなければならぬ」と朝日は主張した。

あんな非人道的なものを落として、アメリカ人は人道的とか民主主義とか言っているが、あれはただの大量殺戮だと。

しかし、これを読んだGHQは激怒。

早速、新聞社の社長たちはGHQに呼ばれ、「お前たちは、自由をはき違えている。」と、こっぴどく説教される。

GHQに叱られたあとも、また同じようなことを新聞社たちは書いた。

「こいつらは言論の自由ってのを理解していない」

そこで、GHQはプレスコードを守るようにマスコミに提示した。

ほんとうのことしか報道しちゃいけない。

占領軍について悪いことを一言も言ってはいけない。

特に公共の秩序を乱すような言葉や記事も社説も書いてはいけない。

連合軍が悪く見えるような記事は一切ダメ。

そして、GHQの役員が各新聞社、NHKに派遣され、事前に編集文を検閲してから出版されるようになった。

検閲する人はアメリカ人だったので、記事は全て英語に翻訳して提出されていた。

占領が始まって、爆発的に雑誌が増えていったが、それは全部英語に翻訳されていた。

出版するために、各社必死に英訳を行っていた。

「ここからここは削除しなさい」と言われれば、そこを削除しなければならなかった。

そして、そこが空白のままでは、検閲された形跡が残ってしまうので、違う表現で穴埋めしていた。

アメリカ兵がどれだけ悪いことをしても、新聞・雑誌に載ることは一切なかった。

物を盗る。

殴る。

素手で殴るのではなく、小銃の銃床で殴った。

女は犯しまくる。

人はひきまくる。

しかし、絶対に記事にならない。

だから日本国民は、アメリカ軍はいいやつだと思っていた。

食べ物は送ってきてくれるし、悪いことはしない。

ニュースにならないから知らないだけ。

中には、記事にする日本人もいた。

しかし、それをすると何が起こるか。

新聞紙の元となるロール紙を売ってもらえなくなった。

すなわち、印刷する紙がないので出版することができなかった。

「二度とこういうことはいたしません」と謝って紙を売ってもらい印刷ができた。

アメリカから来る情報もコントロールされていた。

世界の良いものを見せて、再教育して、日本人を感化して、ニュースも良いことだけ聞かせて平和を愛する国民を作っていこうとしていた。

平和を愛する→武器を持たない→アメリカに逆らえない、という構図を目指した。

政府の政治家も官僚もパージ(追放)されることが怖かったので何も言えなかった。

それが、4年間続き、事前検閲はもういいだろうと、事後検閲へと移行した。

出版した後に、もし変な記事があれば懲らしめるシステムに変わった。

しかし、事前検閲のほうがまだましだった。

GHQにOKをもらってから出版する事前検閲のほうがよかった。

事後検閲になってからは、自分の判断で出版し、もしダメな場合は全て廃棄しなければならなかった。

もう作っちゃってるものを全部捨てることになるので大損。

そうは言っても、日本人は情報に飢えていたので、この時期に新聞社は大きく稼ぐことができた。

アメリカの言う言論の自由は、配給された言論の自由であった。

アメリカは民主主義で言論の自由、報道の自由を約束してくれている、と鵜呑みにしてはいけない。

敗戦後、日本のメディアはGHQによって徹底的にコントロールされてきた。

その結果、メディアは権力との忖度を重視する体質となった。

今でも日本ではアメリカ側の報道しかされない。

日本は言論が自由に行える国?

実は今でも言論の自由はコントロールされている。

 

プレス・コード、報道規範10か条。

①ニュースは、絶対に真実でなければならない。

②公共の治安を乱すことは掲載してはならない。

③連合国軍に関して、破壊的または誤った批判をしてはならない。

④占領軍に対して破壊的な批判を加えたり、疑いや疑念を招くようなものを掲載してはならない

⑤公式に発表されない限り、連合国軍部隊の動静を報道してはならない。

⑥ニュース記事は、事実通りに掲載し、意見を完全に除いたものでなければならない。

⑦ニュース記事は、いかなる政治宣伝とも結びついたものであってはならない

⑧ニュース記事の一部を特定の政治宣伝のため誇張してはならない

⑨ニュース記事は、事実の一部を省略することで曲げられてはならない

⓾新聞作成において、特定の政治宣伝をするために一つのニュース記事を不当に大きくしたりしてはならない。


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