詩・機械設計・森林蘇生・猫/POETRY/Machine design

杉山を自然林に戻したい。
黒っぽい杉山を見るたびに子供の頃見た青い自然林を想う。山のことのみならず生活ブログです。

詩・タロー

2014年06月28日 20時42分23秒 | 
この頃タローを思い出す。  
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タロー


家の一人息子
三月二十六日
三才になった

やって来た日は
手のひらに乗る
あかんぼ子猫
高知の日曜市で
貰って下さい
と言われて
一緒に暮そう
という気になって
京都まで
車に乗って
途中 祖谷(いや)の谷
を歩いたり
剣山に登ったり
道草食い乍ら
渡った瀬戸大橋
七日間一諸に
肩に乗ったり
頭に乗ったり
爪をたてたり         
旅をして

やたらと小便
を たれる子猫
家の玄関を入って
廊下を歩くと
その頼りない
よちよち歩きで
動物嫌いの
家の奥さんを
たちまち魅了
マダムキラーは
天性の才能
以来 奥さんは
すっかり夢中

トムとジェリー
外国でトムならば
日本では 由緒
正しきこの名前
タローならまし
日本びいきの
戸主の断定

名前はタロー
ケガしたり
チョット病気になったり
したけれど
おおむね元気で
おおあばれ
趣味か特技か
障子はボロボロ

そして一年          
病気の戸主は
聴神経腫瘍
手術で入院

青春期を迎えて
意気盛んなタロー殿
いつものように
障子を破り
「家の中はオレの縄張り
隅からスミまで
まぁきんぐ」
退院した戸主は
致しかたなしと
武田動物病院へ
「キョセイ」
どこでもオシッコ
の特技をひとつ
失ってしまい
子猫のように
なってしまった
タローくん
尾っぽを立てて
向うに歩いて行く
手術前のうしろ姿
おおきな金タマ
白いからシロタマ
プリプリたのもしく
かっこよかった!
今はしぼんで
慎ましく

そしてまた一年
半規管を失った戸主は
平衡感覚が乱れて       
歩くとなるとあっちへふらふら
こっちへゆらゆら
リハビリ疲れで
部屋にあぐら
つつましくなった
タローとふたり
二階の窓から
世間を眺める
タローはすっかり
開いたとみえる
悟り。
日がな窓辺で
居眠りしながら
時折薄目をあけて
眺めているのは
行雲飛鳥か
タローびいきの奥さんは
近所のスーパーへ
買い物にゆく


                            二〇〇一・五・二六

詩・草叢

2014年06月25日 19時48分58秒 | 

竹薮なびかせ
群れ菜花なびかせ
風に運ばれ 川音が
陽射しの中を 
流れて行く。
手前の川岸から
県道の向こうの林まで
僕とタロウの                          
ほっぺたを撫でながら。

当ての無い旅の道すがら
病む平衡感覚を持て余しつつ
川岸の草むらに腰をおろして
やすらぎのもたらされることを
思いあこがれる旅の道すがら
唇に引っ掛っているだけの
心忘れの小唄をつぶやきながら
投げ出した足のその先に
心を 放る

風が流れている。
岸を見失った舟のようなこの身を
手のひらで洗うように
草叢から湧き起こる
重い時間を融かした風が
この身の垢のかさぶたを
擦り落とし持ち去ろうとするように
                            
目をあげれば空に白雲                      
青い光が山々を満たす。
風の中
タロウは草を噛んでいる。

此処は見知らぬ村 
小川がながれる 
美しいダムの村             
 

                         (タロウは子猫 旅の友 一九九八.四.十)

2014年06月21日 12時36分55秒 | 
  梅雨


雨が降るからとて
歩きながら雨の歌を
唄わねばならんというものではなかろう
と おふくろが言う
それはそうじゃがと
 儂が言う                             
                           
歌を好きじゃというからは
歩きながら雨の歌を唄えば
気が晴れるじゃろう
と 儂が言う

雨の歌を唄うたとて
ずぶ濡れの雨の中で
気が晴れるわけは無かろうが
と おふくろが言う

突然久しぶりの帰省で
昨夜は色々叱られて
朝からジャジャ降りだというのに
にわかの墓参の道すがら
次々と追い抜いて行く自動車の音を気にしながら
危なげの無い足元の濡れを
見ながら
儂は歩く
葉桜が揺れ
燕が飛ぶ

歴史のある町が沈黙するようになったのは
時代がこの田舎町を去って
大都会に稼ぎを求め
儂のように
故里をすてたからだ
本心は 帰って来て この地方で
父祖のならいを継ぎ
お宮を敬い
田を植え
秋は豊穣感謝のお祭り
来年はもっと収穫の多い年であるようにと
祈願して勇気を奮い起こし                         
筋肉に血がみなぎる日々のようで
あって欲しかったのだ

過ぎた日々や過ぎつつある今の
取り返しのつかない筈の時刻を
眺めているのみの瞬間にはしたくない
親は二人とも老人になったが・・・
(数日後には梅雨の干ぬまがあるらしい)             
 
おふくろは儂の前を歩く
親父さまは無口な八十歳                           
雨は大粒になるばかり
うつむいているのではないが
視線を落とし気味に
雨の中を三人で歩く
                      

                        二〇〇一.六.二十三

カレーの作り方

2014年06月15日 15時39分55秒 | 料理
久し振りだったので量も手順も間違ってしまった。
記憶確認のために書いておこう。

鍋にオリーブ油を大さじ2杯、10CC入れる。

玉ねぎを切ってバラバラにして、肉300gと一緒に炒める。

玉ねぎが透明になれば、人参とジャガイモを加えて炒める。中火で。

水を具が隠れる位入れて中火で煮込む。15分。

カレールーを刻んで入れて、さらに10分、弱火で煮込んで、
おしまい。

******
次には間違わないだろう。

きんぴらごぼうとヒジキの煮物を覚えなきゃ。

桜沢里真さんの本に出ていた方法で、基本食を覚えて、
更に幾つか覚えて献立を構えておけば、今後のためになる。
独りぼっちになっても困らないだろうし、間違いも起こらないだろうから、
ほんの少し努力しよう。

食事準備に気をとられなくなったら、時間ができるだろう。
今まではやりたい事が何にも出来なかったし、やる気さえ失ってた。
ヤレヤレ。

オフクロは5分前のことさえ覚えていないようになった。

てきぱきと合理的に適切にこなしていかなくちゃ、生きている時間が無駄になる。
記憶に残らないようなことばかりに時間を取られて、知らない間に何年も過ぎてしまっていたということにならないよう、気を付けなきゃ。

昨夜は飲み過ぎましたね!

我ながら情けない

2014年06月15日 00時17分53秒 | 反省

怠けてばかり居る。

こんなことじゃ駄目だね!

もう一度気を取り直してしっかりしなきゃいけませんぞ。

やりたいことはまだまだあるでしょ!

ブログもホッタラカシになってる。

日常生活をきちんとしないと、自分を規制するモラルが無くなってしまう。
不自由の中でどうふるまうべきかと苦心するところに、人生の意味が発生しうる。
問題も出てくる。
悩みも出てくる。
文芸も興ってくる。

ダラダラしていると精神が壊れてしまうだろう。

ということで、とりあえず眼前の作業をさぼらずにテキパキと片付けてしまおう。