昨日も今日も雨の予報だったが、朝から雨は降っていない。
昨夜は土砂降りで「まごころ」からの帰りはママの車に乗せてもらって、自転車はお店の軒下に置いてきた。今朝早く6時半頃、歩いて行って自転車をとってきた。
ミッコが居ないと思ったら昨夕から車の中に閉じ込めて、
すっかり忘れていた。
ドアを開けると不満そうな顔をして出てきた。
明日も多分雨は降らないだろう。
高知中央公園で神谷さんの演説が有るので、
それを聞いてから京都へ移動する。
雨よ、降るな! せめて曇りのままで!
桜の季節だから高知からは室戸を回って徳島まで行って、
桜を見ながらののんびり旅にする。
桜のきれいなところを何カ所か知っている。
徳島から高速道路に乗ろう。
池内君から連絡が無い。野村君のことも気にかかる。
東君は病状加減はどうか、なんとなく怖くて聞けない。
**************************************************************************************************
「酒 宴」
呑ませてくれるのですか
ほほえみながら
やわらかい微笑を
私に投げかけながら
この村によう来なさったと
村の役場に勤めているという人
春の宵 国道の向こうの川端には
菜の花が群れ咲くころ
東の山の上には
まあるい月がなんとなく顔をだして
満天の星もにこにこと
荷物をどこかに降ろしたくて
旅の途中 ひょっこり立ち寄った
村に一軒しかない居酒屋に
居合わせた村の酒飲み達
見知らぬ余所者の私に
やつぎばやに問いかけてくる身上調べのあと
酒を注ごうとする この村の人たち
指の関節の太さ
伸びた鬚に手拭の鉢巻
仕事着の汗のにじみ
蛍光灯の明かりも壁のくすみも
土地言葉のやわらかいひびきも
肩や背中に快く。
歓声の波 大きく小さく
窓の外
裏山のたぬきが振り返る
伊予の国 小松の里
居酒屋 「吟」
顔のこわばりが融ける時
こころの中に陽射しの涙が
降りそそぐ
一九九八.四.十二
**************************************************************************************************
この詩も桜のころだった。数年前「吟」を訪ねてみたが、
もう閉店廃業になっていた。 あれから20年経っている。
しばらく自分を見失っている状態が続いていた。
「静やかな歌」以後、ほとんど詩が出来ていない。
この間に父が死に母が死んだ。
四万十市の家に一人で暮らす日々だが、
社会性喪失の環境状況で精神性の不必要な毎日だった。
社会性がなければ詩も生まれないもののようだ。
いずれは孤独死ということになりそうだが、
孤独死については特別な寂寥感は無い。
死に臨んでは全ての人間が、どのような形の死であっても、
孤独なものだ。
厭離穢土欣求浄土とは浄土教の文言だが、
宗教とかかわりなく、念ずべき言葉だ。
いつまでもくすんでいてはいけない。
メメント・モリ
庭にスミレがたくさん咲いている。
明日は高知市、あさっては京都。
昨夜は土砂降りで「まごころ」からの帰りはママの車に乗せてもらって、自転車はお店の軒下に置いてきた。今朝早く6時半頃、歩いて行って自転車をとってきた。
ミッコが居ないと思ったら昨夕から車の中に閉じ込めて、
すっかり忘れていた。
ドアを開けると不満そうな顔をして出てきた。
明日も多分雨は降らないだろう。
高知中央公園で神谷さんの演説が有るので、
それを聞いてから京都へ移動する。
雨よ、降るな! せめて曇りのままで!
桜の季節だから高知からは室戸を回って徳島まで行って、
桜を見ながらののんびり旅にする。
桜のきれいなところを何カ所か知っている。
徳島から高速道路に乗ろう。
池内君から連絡が無い。野村君のことも気にかかる。
東君は病状加減はどうか、なんとなく怖くて聞けない。
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「酒 宴」
呑ませてくれるのですか
ほほえみながら
やわらかい微笑を
私に投げかけながら
この村によう来なさったと
村の役場に勤めているという人
春の宵 国道の向こうの川端には
菜の花が群れ咲くころ
東の山の上には
まあるい月がなんとなく顔をだして
満天の星もにこにこと
荷物をどこかに降ろしたくて
旅の途中 ひょっこり立ち寄った
村に一軒しかない居酒屋に
居合わせた村の酒飲み達
見知らぬ余所者の私に
やつぎばやに問いかけてくる身上調べのあと
酒を注ごうとする この村の人たち
指の関節の太さ
伸びた鬚に手拭の鉢巻
仕事着の汗のにじみ
蛍光灯の明かりも壁のくすみも
土地言葉のやわらかいひびきも
肩や背中に快く。
歓声の波 大きく小さく
窓の外
裏山のたぬきが振り返る
伊予の国 小松の里
居酒屋 「吟」
顔のこわばりが融ける時
こころの中に陽射しの涙が
降りそそぐ
一九九八.四.十二
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この詩も桜のころだった。数年前「吟」を訪ねてみたが、
もう閉店廃業になっていた。 あれから20年経っている。
しばらく自分を見失っている状態が続いていた。
「静やかな歌」以後、ほとんど詩が出来ていない。
この間に父が死に母が死んだ。
四万十市の家に一人で暮らす日々だが、
社会性喪失の環境状況で精神性の不必要な毎日だった。
社会性がなければ詩も生まれないもののようだ。
いずれは孤独死ということになりそうだが、
孤独死については特別な寂寥感は無い。
死に臨んでは全ての人間が、どのような形の死であっても、
孤独なものだ。
厭離穢土欣求浄土とは浄土教の文言だが、
宗教とかかわりなく、念ずべき言葉だ。
いつまでもくすんでいてはいけない。
メメント・モリ
庭にスミレがたくさん咲いている。
明日は高知市、あさっては京都。