※本記事、“テッド”には、ワイセツな言葉や表現を多数含んでおります。
苦手な方は読まれるのを控えてください。
休みを利用して久しぶりに映画を観に行った。
話題の過激コメディ映画、“テッド”だ。
アメリカ、ボストン郊外。
友達ができない少年ジョンは、クリスマスプレゼントに、
大きなクマのぬいぐるみをもらう。
友達の居ないジョンは大歓喜して、そのクマのぬいぐるみに“テディ”と名付けて、
いつも抱いて持ち歩き、本当の友達のように語りかける。
ある日の夜、いつものようにテディと一緒にベッドに入る。
横に寝るテディに、ジョンは話しかける。
「本当に話せたら、永遠の友達になれるのに・・・。」
そう強く願いながらジョンが眠りにつくと・・・・。
翌朝、なんとジョンの願いが叶い、
ぬいぐるみのテディが魂を宿して、動いてしゃべり、ジョンと永遠の友達になる。
二人(一人と一匹)はいつもいっしょで、雷が怖いのも一緒。
毛布を被って、“雷兄弟”を名乗り、一生友達だと約束する。
動いて喋るクマのぬいぐるみ、テディは、
たちまち全米で話題になり、テレビにひっぱりダコの大人気者に。
どんなに有名になって人気者になっても、テディはジョンとはずっと親友だった。
・・・・。
それから。27年の歳月が流れ―――。
35歳になったジョン(マーク・ウォールバ-グ)。
大手広告会社に勤務するキャリアウーマンの美女、ロリー(ミラ・クニス)と交際して同棲していた。
だがしかし、彼自身は小さなレンタカーショップで受付業をやっていて、
勤務態度もいい加減、うだつの上がらないダメ中年になってしまっていた。
そしてテディは、“テッド”と呼ばれるようになり、
容姿は愛くるしいクマのぬいぐるみのままではあるが、
中身はすっかり中年のおっさんになっており、酒とセックスとドラッグに溺れる日々。
過去の人気はどこへやら・・薬物の不法所持などで逮捕されるという体たらく。
すっかり落ちぶれた不良中年クマになり果てていた。
それでもジョンとテッドの友情は、昔のまま変わることなく、
二人(一人と一匹)揃って、ジョンの恋人・ロリーの家に住んでいた。
ロリーはずっと我慢していたものの、ジョンのぐうたらぶりは凄まじく、
テッドと朝っぱらから大麻を楽しんで仕事に遅刻したり、
上司に嘘をついて仕事をサボり、テッドと映画やアニメを鑑賞したり、
雷の夜に今だに二人(一人と一匹)一緒に寄り添って眠る光景を見て、
テッドと一緒に居るかぎり、ジョンはいつまで立っても大人の男になれず、
自立できないダメ人間のままだと感じたロリー。
たまりかねて、ジョンにテッドに家を出ていってもらうように頼む。
愛するロリーに頼まれたジョン。
悩んだあげく、彼はずっと一緒だったテッドに家を出ていってもらうことを決意する。
テッドの方も、親友のジョンの申し出と、彼とロリーとの関係を尊重し、
自身でそれを理解して、出ていくことに応じる。
独り暮らしを始めることになったテッド。
落ちぶれた中年不良のクマのぬいぐるみに何ができるのか・・・?
とりあえず就職活動から始める。
ここからジョンとテッド、各々まともになっていくのかと思いきや・・・。
独り暮らしを始めた?テッド。
テッドと離れ、男として一人前になろうとするジョン。
だが・・・ジョンとテッドの友情はどこまでも深く・・・、
どこまでも腐れ縁で・・・離れることのできない二人の関係。
だらしない中年二人(一人と一匹)は、またも大ハメを外してしまう。
とうとうロリーはジョンに愛想を尽かせ、自宅から追い出してしまう。
責任を感じたテッドは、なんとかジョンとロリーの関係を修復させようと奮闘するが・・・。
トンデもない映画だった・・・。
昔NHKで観た、コメディドラマ、“アルフ”を、
少し下品にしたようなもんだと思っていたが、そんなものではない。
普通に飛び交う下品な言葉の数々。
ワイセツなシーンにバイオレンスなシーン。
女子供にゃ見せられない!
実はこの映画、公開直後に子ども達を連れて観に行こうとしていた。
劇場のチケット売り場は混み合うので、ネットで事前購入しようとして、
そこで初めてR-15指定だと知る。
まだ小学生の二人の子ども。
急遽、鑑賞を取りやめたのは言うまでもない。
が、15歳を過ぎていようが、成人していない子どもにゃ到底観せられない内容。
なんだろう・・・いいのか・・?これ?ってくらいに下品。
まずマリファナ吸引シーンが多い・・・普通に楽しんでいる。
さらにはコカインまで持ち出す始末。
押尾先生も顔負け。
アメリカ映画にドラッグシーンは珍しくもないが、
かわいいクマのぬいぐるみが大麻を吸ってるシーンなんて想像できないだろう。
下品なシーンも多く、排泄物もふつうに登場するし、おならも多い。
ワイセツなシーン。
ふつうにセックスシーンが登場するが、
クマのぬいぐるみと人間の女性が職場でセックス。
これは、獣姦になるのかな?
アナル,ペニス,デリヘル,フェラ,顔射・・・
こんな言葉がピー音無しに、ふつうに発せられる。
日本の地上波じゃ絶対に放映されんだろうな・・・。
“熊ン子”とかいう言葉が出てくるが、これ女性にゃ解らんだろ・・・。
いや、モテキで登場した“TENGA”と違い、これは女性が使うものだから解るか。
あとはバイオレンスなシーン。
冒頭から子供達が集団で一人の子供を袋叩きにしていじめるシーン。
エフェクト音がリアルで、やられている子も鼻血出してるし、
これ時期が悪けりゃ、きっと公開危なかったと思う。
ジョンとテッドが本気で殴り合いをするシーンも。
ぬいぐるみが顔に張り付いて、顔面をボカスカと殴打。
これ、ホラー映画入ってるよな?
カメラワークもやたら臨場感あふれている。
“チャイルドプレイ”のチャッピーを思い出したわ。
ジョンが少年を本気で殴るシーンも・・・。
字幕版を鑑賞したのだが、これ翻訳が巧いと思った。
こういうコメディ映画の場合、セリフのなかにジョークが入り交じる。
ブラックジョークや皮肉にされる対象として、
アメリカの有名人やキャラクターなどがセリフに登場するのだが、
これを翻訳で、うまいこと日本でも馴染みのキャラクターに置き換えられている。
ガチャピン,星一徹,ファーファ,くまモン・・・。
これ翻訳家、グッジョブ!だわ。
監督はセス・マクファーレン氏。
アメリカで大人気のブラックジョーク満載の過激アニメ、
“ファミリー・ガイ”の制作者。
原作のみならず、制作から登場人物すべての吹き替えまでこなす。
本作でも、テッドの声と動きを自ら演ずる。
ファミリー・ガイというアニメ、よく知らないのだが、
パッと見、昔ストリーミングで観た、“サウスパーク”みたいなアニメか?
まあしかしトンデもなく下品でくだらない映画だったが、
最後にはちょっとウルっとさせられる。
最後の最後まで続く、ダメ中年二人(一人と一匹)の友情は必見。
これから観に行く予定の方は注意が必要。
トンデもなく下品であることを念頭に、
まだ日の浅いカップルはNG。
異性の友達同士もダメ。
父と娘,母と息子,兄と妹,姉と弟、この組み合わせも気まずくなるからダメ。
それなりに深い夫婦やカップルならば大丈夫。
性体験のない方にもお勧めできない。
基本的に独り鑑賞推奨。
すぐ隣の席が同じ歳頃の異性だと確実に気まずい。
これはどうしようもないが・・・。
って言って、次に見にこようとか話していたんですが・・・
なんか、よろしくなさそうですね(^_^;)
ポスターを見て、どうしようもないダメなクマのぬいぐるみとか書いてあったので、
トイストーリー3の黒幕だったアレみたいなキャラを想像していたのですが、
うーむ、かなりイメージからかけ離れていそう。
もうちょっと慎重にレビューなどを見てみて行くかどうか決めようと思います。
れいなさんのいうその黒幕がどんなだか判りませんが、
たぶん間違いなく想像していらっしゃるのと違うと思います。
本当のことをいうと、記事は少し大げさにしております。
というのも、自分くらいの中年のおっさんになると、
過激で下品ではありますが、別段問題なく観ることができます。
が、洒落や冗談が通じない方、下品やワイセツなのが苦手な方は、
眉をひそめてしまうようなシーンの連続なので、
「クマの愛らしさに騙されるな!」と、注意も込めて、ちょっと大仰にしています。
でもまあ、昨今のネットでは子供だろうが、
もっと過激な画像や動画をふつうに観ることができますし、
逆に自分のような昭和世代よりも、
今の若者や子供の方が抵抗あるかもしれませんね。
見に行かなくて、本当に良かったです(*^_^*)
えーリンさんを女性だと思ってコメントしますね。
お父さんと観に行ってたら、どうなっていたのやら・・・。
ただ、自分にも10歳の娘が居ますが、
娘が成人してそこそこの年齢になっていれば、
別段、一緒に鑑賞しても問題ないかな~と思っています。
それに、一緒に映画を観に行こうとするくらいに仲の良い父娘ならば、
あまり気にしなくてもいいかもしれませんよ。
もう公開終了している劇場が多くなりましたが、
興味がお有りならば、お一人ででも鑑賞なさってみてください。
下品なのが受け容れられれば、くだらなくて面白い映画ですよ。