先日の休みに映画を観てきた。
アダム・サンドラー主演のSFコメディ、"ピクセル"だ。
監督はハリー・ポッターシリーズのクリス・コロンバス氏。
キャッチコピーは、"ゲームクリアか、全滅か。"
懐かしのゲームキャラに変身した宇宙人が、地球に侵略してくる―。
それを阻止するために立ち上がったのは、ゲームオタクたち・・・。
ドット絵風のCGで描かれた、ドでかいパックマンが目を引いたチラシ。
タイトルも"ピクセル"とシンプル。
思わず手に取ったチラシに書かれていた、
そのあらすじを読み、これはもう観るしかない!
速攻で前売券を購入した。
パンフレットは当時の筺体を模したカバー付きの凝ったつくり。
パックマンがかなり大きくフィーチャーされており、
またそれ以外にも、スペース・インベーダー,ギャラガ,ドンキーコングなど、
日本生まれのおなじみのレトロゲームのキャラクターも多数登場。
80年代のビデオゲーム創世記のレトロゲームの人気キャラクターが大集合。
自分はファミコン~スーパーファミコン世代なので、
登場作品は、ちょっとばかり古いけれど、
アーケードではなくとも、パックマンもギャラガもドンキーコングもプレイした。
だからゲーム内容だって知っているし、愛着もある。
それらがどんなふうに地球を攻めてくるのか、
またゲームオタクたちが、どんなふうに抵抗するのか、楽しみでたまらなかった。
1982年のアメリカ。
二人の少年が心躍らせながら自転車をこぐ。
オープンしたばかりのゲームセンターへ駆け込む。
子どもたちの間で人気爆発の新しい遊び、"ビデオゲーム"。
そのビデオゲームが楽しめる"ゲームセンター”が町にお目見えした。
スペース・インベーダー,パックマン,センチピード,etc,・・・。
コインを握りしめ、子どもたちが夢中になった。
二人の少年のうち一人は、ちょっとふくよかなウィル・クーパー。
ビデオゲームは苦手だが、クレーンゲームの腕は誰にも負けない。
もう一人はサム・ブレナー。
人並み外れた動体視力とコンピューターのパターン解析能力で、
天才的なビデオゲームの腕前を発揮。
そしてサムは、ゲームの全米大会に出場。
センチピードとギャラガの世界チャンピオンに!
三冠達成のために臨んだ大会は、ドンキーコング!
この大会および、これまでのゲームの映像はビデオに収められ、
NASAによって地球外生命体へ向けたメッセージとして、宇宙へと放たれるという。
ここで無敵の男、"ファイア・ブラスター"の異名を持つ男が、サムの前に立ちはだかった!
口が悪く生意気で高慢なその男、エディとドンキーコングチャンプをかけて戦う。
だが、奮闘虚しく、サムはエディに屈辱の敗北。
以来、サムのなかでゲーム熱は冷めてしまっていた・・・。
それから30数年後―。
グァムにある米軍基地。
そこに謎の飛行物体が押し寄せてきた。
迎撃できないまま、基地は破壊され、ひとりの隊員がさらわれてしまう。
襲撃を受けた個所は、なぜかキューブ状になっていた。
ニューヨークの郊外。
AV機器設置サービス業を営む、うだつのあがらない男が居た。
40過ぎのダメおやじ、サム(アダム・サンドラー)だ。
今日も一軒のお宅へテレビだのゲーム機だの音響だの設置にやってきた。
そんなとき、サムの携帯電話が鳴る。
少年時代からの親友、ウィル(ケヴィン・ジェームズ)からの電話だった。
緊急の用件らしく、サムはホワイトハウスへと向かう。
なんと、ウィルは大統領になっていた!
グァムでの敵の映像を見せられるサム。
ウィルは正体不明の敵が、昔プレイしたビデオゲームのキャラクターに見えた。
そこでゲームに詳しく天才的な腕前を持つ、サムを招いたのだ。
映像を観るなり、サムはすぐにそれが"ギャラガ"だと判った。
政府の中枢が列席する場で、半ズボン姿のサムが説明をする。
だが、ウィル以外は誰一人としてそれを信用しない。
そうこうしているうち、敵の次の攻撃が開始された!
インドの上空に現れた、"ブロック崩し(アルカノイド)”。
ドット絵のその物体は、ブロックではなく、タージ・マハルを破壊してゆく。
そうしてまたひとり、男性がさらわれてしまう。
襲来してきたのは、かつてのゲームキャラだと明確になった。
そして、相手から送られてきたメッセージで全てが明らかに。
30年前に飛ばしたゲーム映像を、地球からの宣戦布告だと勘違いした宇宙人。
メッセージに含まれていたゲームの内容を忠実に再現して侵略してきたのだった。
ライフは3!
グァムとインドで2ロス。
あと1ロスで地球はゲーム・オーバー!
ただちに対エイリアンの兵器開発と、兵士の訓練がはじまる。
サムの指導で、昔のゲームをやらされる屈強な兵士たち。
エイリアンから送られてきた新たなメッセージ、第三戦目の舞台は、イギリス・ロンドン!
そこでゲームの特訓を受けた兵士達と、サムらが終結しエイリアンを迎え撃つ!
現れたのはドット絵の巨大なムカデ!
"センチピード”だ!
サムのアドバイス虚しく、まったく迎撃できない兵士達。
しびれを切らしたサムは自ら光線銃を手に、ムカデ達を見事に撃退!
第三戦目は地球の勝利となった!
サムと、その親友でもうひとりのかつての天才ゲーマー、
今はただの童貞デブニートのラドロー(ジョシュ・ギャッド)を加え、
軍の兵士ではなく、かつてのゲーマー達で対エイリアンの戦いをすることになった。
そしてもうひとり、ドンキーコングでサムが敗れた相手、エディ(ピーター・ディンクレイジ)も招集された。
詐欺など複数の犯罪で服役中だったエディ。
彼もまた、ダメな大人になって落ちぶれていた。
かつて喝采を浴びた天才ゲーマーの少年たち。
今は落ちぶれバカにされている、大人のダメオタクたち。
彼らが世界を救うべく、ゲームキャラになって侵略してくるエイリアンと戦う!
迎える第四戦目、舞台はニューヨーク!
お題はパックマン!
彼らははたして、エイリアンに勝利し3ポイント獲り、
地球を守ることができるのか!?
イマイチだった・・・。
キャラクターや物語の設定といい、面白くないはずないんだけど、
なんでだろう、よく解らないのだけど微妙だった。
敵がムリヤリ過ぎたし、あっけなさ過ぎた。
ゲームキャラも意味不明。
パックマンなんか、車でやる意味が判らない。
攻略法とか分析とかをゲーマーに頼るのは解るが、
実際に戦うのは、狙撃やらカースタントやら、SASUKEばりのアクションやら、
そっち方面に秀でた人の方が向いているはず。
完全にコメディ映画なんで、そういった整合性を追及するのは野暮なんだけど。
逆にゲームと関係のないシーンはいちいち面白かった。
サムがバツイチの女性、ヴァイオレット(ミシェル・モナハン)を口説くシーンや、
ダメ大統領になった、ウィルのおふざけシーン、
童貞オタクのラドローの無茶苦茶な台詞と奇怪な行動。
ラスト、ドット絵のゲームキャラがわんさか登場する。
だが、さすがに知らないやつばかりで、やっぱり世代が違うと実感した。
ほんの一瞬だけど、マリオも登場。
敵の要塞はボス・ギャラガ。
ステージクリアのごほうびに、ダックハントとQバート。
Qバートは馴染みないけれど、やはりゲームの世界を題材にしたアニメ映画、
シュガー・ラッシュで登場していたので、印象に残っているキャラクターだ。
そして・・・主人公たちを待ち受けるラスボスは、ドンキーコング!
ドンキーコングのリアル・ステージは楽しそう。
BGMも、あのまんまで、ハンマー取ったらちゃんとあのBGM鳴るし。
鉄骨にはしごに、転がってくるタル。
それを避けながら進んでいく!
どこかのテーマパークで再現したらヒットするかも。
風雲たけし城みたく、体張ってプレイに挑まなきゃならないだろうけどね。
俳優さん、どれも知らない人ばかりだった。
もともと洋画の俳優に明るくないけれど、名前すら知らないひとばっかりだった。
それぞれコメディを中心に第一線で活躍する人たちばかりらしい。
ヴァイオレット役の女優さん、ミシェル・モナハンはキュートだった。
愛嬌たっぷりの演技で魅了してくれる。
髪アップにして軍服着ている姿なんてもう・・・。
最後の戦闘用のコスチューム姿は、メトロイドのゼロスーツ・サムスを思い起こさせる。
もうほとんど公開終了してしまっているようだが、
ゲーム好きは観てもいいと思う作品。
ただし、レトロゲームを知っているひとに限る。
とくにパックマンなんか、パワーエサとか、イジケモンスターとか、
ゲームのルールを知ってないと、あのカーチェイスは意味不明だと思う。
前売り特典でもらった、"カドケシ"なる物体。
たぶん消しゴムなんだろうけど、このドット状の虫食い構造。
使い勝手悪そう。
大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DSに登場するパックマン。
ナムコからのゲスト参戦!
マリオカート、アーケードグランプリ2にもゲスト参戦していた。
専用ステージ、パックメイズは懐かしのゲーム画面そのまま再現。
ドットにフルーツ、パワーエサ、モンスター達も登場!
大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU に登場するパックマン。
専用ステージ、パックランドは非常に戦いづらいステージ。
大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU に登場するドンキーコングのステージ、"75m"。
ここも仕掛けが多くて戦いづらいステージ。
ジャンプしようとしてハシゴに登ったりして、思うように動けない。
前作のWii用ソフト、スマッシュブラザーズXにも登場していた。
大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS に登場する、
ゲーム&ウォッチ専用ステージ、"フラットゾーン"。
往年の名作が次々に表示され、その都度仕掛けが変わる。
画面は"オイルパニック”。
WiiUにも登場するのだけど、隠しステージでまだ出していない。
劇中、ゲスト出演する、ダックハント。
大乱闘スマッシュブラザーズ WiiU/3DSでまさかの参戦。
あのプレイヤーをバカにした憎たらしい笑い顔も再現されていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます