早春に咲く優雅で風流な花、梅“Prunus mume”。
日本では古来より縁起のよい花とされ、正月の風物として取り扱われる。
年賀状のイラストなどにはもちろん、松,竹と共に門松にも使用される。
白梅
川崎町にて
福岡では一月の下旬頃から開花がはじまり、2月中旬にはピークを迎える。
しだれ梅や八重咲きのものは2月に入ってから開花が始まり、下旬頃にはピークを迎える。
3月に入った今では、すでに散ってしまった木もあるが、まだもう少しだけ見ることができる。
八重咲きで遅咲きのものは、枝にびっしりと花を付けて、ちょうど今が見頃かもしれない。
白梅 八重咲き
篠栗町にて
盆栽仕立てのものなどは、年末には園芸店などに様々な品種が並びはじめる。
これらは開花が早く、1月中旬頃にはつぼみが膨らみ、下旬には開花が始まる。
今はほとんどの鉢が、すでに散ってしまっている。
植木用の大きな苗木などは年が明けてから並び始める。
見事なしだれ梅なども並び、それらが優雅に咲き誇ったのを見ると、
庭の広い家に住んでいたならば、思わず買ってしまいたくなる美しさ。
当然、こういうものはすぐに売れてしまう。
しだれ梅
紅梅
太宰府市にて
梅の花はほのかに香るらしいのだが、自分は例のごとく鼻が効かず、
これを嗅いで楽しむことができない。
そして梅は、冬・早春には花を楽しみ、夏になると実の収穫が待っている。
梅の実を収穫して、梅干しや梅酒作り、紀州・和歌山の南高梅が有名だ。
その他の加工品でも、梅ゼリーやのし梅なども知られている。
水戸の のし梅も最高に美味い。
白梅と紅梅
変わり咲きの梅。
品種名を失念。
もう既にピークも過ぎた頃ではあるが、
あることで思い立って、休みを利用し、梅の名所へ出かけることにした。
東日本では、茨城にある日本三大庭園のひとつ偕楽園や、同じく茨城の筑波山。
関西では、和歌山の南部梅林や田辺梅林など、有名どころがあるが、
九州だと思いつくのは、やっぱり太宰府市にある、太宰府天満宮。
ここはそこまで梅の数が多いわけではなく、
梅との縁や歴史、植えられてる木々の多種多様さ、
そして太宰府天満宮と一体となった景観での名所だと思う。
というわけで、車で一時間かけて太宰府天満宮へ行って来た。
一昨年の一月にゴッホ展を見に行ったとき以来、二年ぶり。
大鳥居の前にて。
出店のお面が景観を損ねているような、いい味を出しているような・・・?
二年ぶりにやってきました太宰府天満宮。
週中日の平日の昼間にも関わらず、観光客でごったがえす表参道。
もっと閑散としていると思ったのに・・・。
にぎわう表参道。
太宰府天満宮の敷地内にある、九州国立博物館で、
現在人気の展覧会が催されており、
その来客が含まれているのもあるだろうが、
受験の合格発表も終わり、お礼参りに訪れている学生の団体に、
やっぱり目立つのは、中国や韓国人旅行者。
3割くらいは、中国・韓国の旅行者だったんじゃなかろうか?
表参道で出会った、白無垢姿の麗しき花嫁さん。
袴姿の花婿さんも居られ、めでたく婚礼の儀を済ませた後のよう。
周りの観光客(おばちゃんら)も、うっとりと花嫁さんを眺めていた。
こんなめでたい光景に出くわすとは、私は運がいい!
華やかな新郎新婦をよそに、参道の脇には
一昨年訪れた際にも居た、托鉢する僧侶の姿。
濱田岳似の、たぶんあのときと同じお坊さん。
一時間ちょい散策したが、その間ずっとこの場で読経していた模様。
敷地内に整然と植えられた梅の木
さっそく敷地内の梅を楽しむ。
既に散っているものもあるが、まだまだじゅうぶんに楽しめた。
白梅がほとんどだが、たまに濃い紅梅や、ピンクの八重咲きの梅などもある。
太宰府天満宮から、九州国立博物館へと移動する辺りに、
たくさんの梅の木が並んでいて、天気のいいのもあって、
たくさんの方がそこで足を止めて、写真を撮ったり休憩したりしていた。
八重咲きの梅、紅白。
幹は複雑に折れ曲がり、宿り木が付き、苔むして良い感じの古木。
本殿の右脇には、樹齢1000年を超える御神木、“飛梅(とびうめ)”がある。
菅原道真が京の都から太宰府へと左遷される際、
自宅の庭に植えていた梅の木に別れを惜しんで詩を詠んだ。
その後、同じく主人を想い、それを追って京からこの地へ飛んで移動してきたという。
その伝説が“飛び梅”の名前の由来。
道真の後を追って、京の自宅から一夜にしてこの地に飛んできたという飛梅。
実際には道真の家臣が自宅から苗木を持ってきて移植したらしい。
社殿の両脇にはお守りなどを販売する店が建ち並び、
赤い袴姿がまぶしい巫女さん達が忙しそうに接客していた。
この紅白のまぶしい巫女さんの衣装と、桃色のしだれ梅のコントラストが雅なこと。
それにしても巫女さんの衣装というものは特別で、
失礼だが、ルックスが今ひとつであっても、妙に惹かれる。
盆に御神酒を乗せて運ぶ姿も艶やか。
受験シーズン前だと、ここがごったがえすのだろうな。
なぜか見事な和装姿で梅を見る若い女性二人。
髪型も着こなしもばっちりで、日本舞踊だか何かをやっている方達なのだろうか?
二人とも とびきり美人で小柄で細く、和服がよく似合う。
何かの撮影かしらと、周りを見渡したほど。
梅の木を背景に、こっそり写真に収めたい衝動に駆られたが自制心が働いた。
やっぱりこうおもむろに人物を撮りたいときは、きちんと許可を貰わねばなるまいし、
一眼レフとか持って、ちゃんとしたカメラマンや写真愛好家でなければそれも叶うまい。
が、中国人や韓国人の野郎どもがお構いなく、その女性を写メやデジカメでガンガン撮影。
こういうのひとつ取っても、民族柄が出るな~としみじみ感じた。
自分がチキンなだけなのかもしれないけれど。
境内への入口。
道真の亡骸を故郷に運ぼうとしたときに、
この地で動かなくなった牛車の牛様の像も鎮座する。
おみくじ結び場で、若いカップルが悪戦苦闘。
今の若い子らは、おみくじもまともに結べないのか?
まあ自分も結ぶときに勢い余って破ってしまうけれど。
ハングル語の会話が聞こえてくる。
韓国人の夫婦かカップルとおぼしき男女の旅行者。
おみくじを広げ、何かふたりで言い合っている。
日本語でしかも部分的に古い表現で書かれたおみくじ。
読めるのだろうか?
池のほとりにあった、見事なしだれ梅。
絵馬がぶら下がっている場所で恒例の絵馬盗み見。
人の願い事を盗み見するなんて、なんて無粋なんだろう。
だがしかしこれが楽しくて楽しくて・・・。
**高校に合格できますように!
**大学に入れますように!
**資格試験に合格できますように!!
**免許が獲れますように!
学問の神様とたたえられているだけあって、やっぱり合格祈願のものが多い。
そのほかにも健康や家内安全、縁談や恋愛などさまざま。
そんななか、幼い子どもが書いたのであろう、たどたどしいひらがなで、
なわとびが できるように なりたいです
七夕の短冊じゃねえよ!
親はブルジョアか?高い絵馬代払って、なーに子供に書かせてんだよ。
ほほえましいけれどさ。
太宰府天満宮本殿。
脇に見える老木の梅の木が飛梅。
それから、ハングル語や中国語で書かれた絵馬もたくさんあった。
こういうのを見ると、国際的に歴史問題や領土問題で、
ネットでも過去の歴史やら民族の価値観などで、
お互い醜聞まみれで対立し合っているのが、本当にバカバカしく思ってくる。
でもまあ実際、難しいよなあ・・・。
絵馬さげ場と、おみくじ結び場。
色んな事を考えながら、おみくじを引く。
小吉・・・微妙だな。
運勢 運気混沌とした兆しがあります。
人によっては両極端な運勢になりやすいので~
両極端なのかよ!
病気 よくよく保養せよ 敬神を怠るな
心身ともにズタボロですわ・・・敬神ねえ・・・。
そういや今年はまだ初詣に行ってなかったわ。
というわけで、今日のこの太宰府天満宮でのお参りが初詣。
二年前も同じようなことを書いた記憶が・・・。
馴れた手つきで梅ヶ枝餅(うめがやもち)を焼く、イケメンニイちゃん。
表参道の両側に軒を連ねる、梅ヶ枝餅の店、
人気店は長蛇の列ができるが、店員がいくら呼び込みしても誰も立ち止まらない店も。
自分は今回も前回と同じと思うのだが、誰ひとり客の居なかった、
おバアちゃんと孫らしき青年がやってたお店で購入。
一時間ちょい太宰府天満宮を散策し、名物 梅ヶ枝餅を買い、
ラジオCMでずっと気になっていた、えとやの“梅の実ひじき”を買い、
そして、太宰府に来ることを思い立った、“ある目的”も済ませて帰路に就く。
太宰府天満宮の参道に、スタバが!
そこのババア、犬抱いて座ってんじゃねえよ!
オープンカフェだったら許されると思ってんのか?
いや~太宰府いいわ。
福岡県民だったら定期的に来んといかんね。
何よりも、こういう場で歴史とか文化とか自然とか人の営みとか・・・
いろんなことを体感して新しく知って、刺激をもらう。
この日、今ハマっているドラクエⅩの大型アップデートの翌日でもあり、
やもすれば、家に閉じこもって一日中それに没頭していたかもしれない。
それも楽しいかもしれないが、限られた休みにそのようなことをしても得る物は少ない。
やっぱりこうやって外へ出て、様々な場所へ繰り出し、
新しい刺激をもらって、様々なことを思って学ぶ。
そんなことを思い、ドラクエに没頭して夜更かし続きの自分を戒めてみた。
2時には寝るようにせんと・・・と思っているのに気付いたら3時になってしまい・・・。
九州国立博物館の側壁。
前回と変わらず、きれいに磨かれまぶしく輝いていた。
ソーラーシステムミラーはいつでも照射可能。
これを撮影するためだけに、長いエスカレーターを登って降りた。
そしてだざいふ遊園地。
にこにこぷんのじゃじゃまるは、未だ健在だった!
もはやここには居てなくちゃならない存在のようだ。
情報ありがとうございます。
ただ、自分はBSを視聴できる環境じゃないので、
残念ながら、お教えいただいた番組は視聴できないです。
ピエール瀧さんは良い役者さん(本業はアーティストだったか?)だったのに、
あんな事件を起こしてしまい、残念でなりません。