桃鉄の物件紹介、今回は金沢の“あんころ餅屋”
石川県のほぼ中央に位置する金沢。
北陸地方が目的地のときや、
近畿から東北,北海道へと目的地変更になった際、この辺りは激戦区になる。
あんころ餅屋は1,000万円の食品物件。
収益率が高いので、序盤で押さえておきたい。
猛将・前田利家を藩祖とする、加賀百万石の城下町、金沢。
石川県の県庁所在地であり、北陸三県の中心的な都市でもある。
そんな金沢で、古くから親しまれてきたのが、
まん丸の小さな餅を上品なこしあんで包んだ素朴なお菓子、あんころ餅だ。
いつも生協で買うやつ。
20個入っているが、小さいので、この程度だとぺろりと食べられる。
パッケージングの際につぶれて変形してしまっているけれど、
製造直後の本来の形はまん丸らしい。
串に刺さった団子と同じか、ちょっと大きい程度、ひとくちサイズの小さなあんこ餅。
昔、茶屋で提供する際、ひとくちで食べやすい大きさにしたためだと言われている。
中身はもち米を使った本当のお餅で、白玉やごはんではない。
餡はおはぎやぼたもちと違い、きめ細かい上品なこし餡。
名前の由来は諸説あり、いちばん言われているのが、
餅が餡の衣を着ているから、“餡衣餅”と呼ばれ出したという説。
ただ信憑性が高いのは、餅を転がしながら餡を付けたため、“餡転餅”と呼ばれ出したという説。
まあいずれにせよ、“あんころもち”という語感の良さったらない。
どういうものなのか判らなくとも、なんともおいしそうな響きだ。
中身はもち米で作られた本物のお餅。
固くなりやすいので、冷蔵庫での長期保存は注意が必要。
なお、あんころ餅は全国至るところにあり、
とくに金沢が老舗があって有名なのだが、京都をはじめ他府県にも存在し、
三重の赤福や、新潟の川渡餅など、呼ばれ方が異なるが、
ほぼあんころ餅と同一のものもあり、広く普及しているお菓子でもある。
セブンイレブンで販売されていたあんころ餅。
これがけっこう美味い!
あんころ餅で思い浮かぶのが、小さい頃に観た、まんが日本昔ばなし。
「あんころ餅、食いてぇ!」
小さな孤児の男の子がそう叫んで、空に向かってふんどしを投げると、
亡き母があんころ餅をこさえて、ふんどしに包んで天から落としてくれるというエピソード。
殿様が出てきて、その子が作ってもらったあんころ餅を食べて、
その美味しさに満悦し、たくさんの褒美を与えたというハッピーエンドだった。
よく「あんころ餅食いてえ!」という台詞をモノマネしているタレントを観かけるが、
みんな常田富士夫さんの声でモノマネしている。
だけどこの台詞は、市原悦子さんでやるのが正解だと思うんだ。
これだけ明確に内容を覚えているのは、
やっぱりストーリーにインパクトがあったからだろう。
あんころ餅というのも、当時子どもながらに、
美味しそうな饅頭だな~、食べてみたいな~と思った。
で、調べてみたら、長野県に伝わる昔話で、“あんころもちこぞう”というタイトルらしい。
記事書いていたら、また食べたくなってきた。
あんこにも依存症みたいなのがあるのかね?
疲れたとき、甘いものが食べたくなるが、
ふつうチョコレートとかでそれをまかなうのだろうが、
自分はだんぜん、あんこだな~。
そして、小粒で食べやすい あんころ餅がそれに最適だ。
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